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松山

Instagram広告

【初心者の方へ】instagram広告の費用と注意点

instagramはビジュアルでの訴求力が高く、画像や動画などで自社の商品やサービスのブランドストーリーを発信していく場として最適なSNSです。
また、SNSでのコミュニケーションが活発な20代女性が主なユーザーのため、広告拡散力にも期待が持て、実名登録制のFacebook社の提供による精度の高いセグメント配信も可能です。

そのため、弊社でもInstagramでの広告配信をお考えの方や、Instagramでの広告配信を希望されるクライアント様を担当している代理店の方からのご相談を多くいただいております。

この記事では、そんなinstagram広告の費用面を中心に、各機能の役割や注意点などをご紹介します。

目次

1.instagram広告の概要
2.Instagram広告の課金方式と費用相場
3.広告配信への最適化について
4.キャンペーンの目的の選び方
5.予算をやりくりする「キャンペーン予算の最適化」
6.配信ターゲットを絞る「オーディエンス設定」
7.配信先を決める「配置」

1.instagram広告の概要

まずは簡単にInstagram広告の概要からお伝えします。

一般ユーザーの投稿と同じように、instagram広告はフィードやストーリーズ画面へ写真や動画を配置して認知向上を図ることがでます。

また、自社ブランドのウェブサイトやのランディングページといった外部リンクに誘導する機能や、ランダムに投稿が表示される「発見タブ」への配置なども活用するといいでしょう。

積極的に情報収集しようとする人にリーチして、新規顧客の獲得につなげることもできます。

ご存じかと思いますが、instagramはFacebook社が運営しているSNSです。
instagram広告はGoogle広告などの他のデジタル媒体の広告作成と比べて少し複雑になっていますが、Facebookと同じ強力な広告作成ツールやターゲティングを使用できるのがメリットです。

2.Instagram広告の課金方式と費用相場

さて、では本題のInstagram広告に必要な広告費についてです。

Instagram広告は、最低1日100円(1か月で約3,000円)から配信できます。
しかし、出稿費用があまりに少なすぎると成果は得られにくいため、目安として1日1,000円~継続して出稿し、調整を行いながら最適化していくことが重要です。

Instagram広告の費用はオークション形式のため、競合が多いターゲット層や商材の場合は、より単価が高くなり多くの費用が必要になる可能性が高いです。

また、ターゲティングを設定する際には、オーディエンス数の確認が必須です。
例えば、ある特定の市区町村のみの限定配信で、20歳の女性のみに限定、さらに興味関心でターゲットを絞る、などを行ってしまうと、極端に広告を配信できる人が少なく、在庫不足の状態になってしまいます。

そうなると、少ない人数に設定した予算分を消化させないといけませんから、同じ人に何度も同じ広告を出すことになり、クリック率が下がってしまい、結果クリック単価がかなり高くなってしまうことがあります。
期待外れにならないように、オーディエンス数はある程度確保しましょう。

さて、Instagram広告の費用の相場を見積もるには、4つの課金方式について知っておく必要があります。

Instagram広告では、主に4つの課金方式を選択できます。
費用の相場については4つの課金方式によって多少変わってくるため、1つずつ紹介していきます。

インプレッション課金(CPM課金)

CPM課金(Cost Per Mille)は、広告がInstagramのフィード内に1,000回表示(リーチ)されるたびに費用が発生する広告形式です。
相場は1再生あたり0.5円から1円程度となっておりますが、商品やサービスの市場によって変動します。
CPM課金は商品やサービス、会社の認知度向上やブランディングをしたい方におすすめの手法です。

クリック型課金(CPC課金)

CPC課金(Cost per Click)は、ユーザーが広告をクリックした時点で料金が発生します。
関心のあるユーザーがクリックした分だけ課金されるため、具体的に販売したいサービスや商品がある場合に有効です。
CPC課金についても商品やサービスによって費用が変動しますが、1クリック40〜100円で出稿できる場合が多いです。

CPV課金(Cost per View)

CPV課金(Cost per View)は、広告動画が10秒以上再生される、もしくは最後までユーザーが視聴した場合に課金されます。
1再生あたり4円から7円程度の相場となっていますが、こちらも商品やサービスのジャンルによって変動します。
再生の定義には、再生開始、10秒以上の視聴、最後まで視聴と、いくつかのパターンが用意されています。

CPI(Cost Per Install)

CPI(Cost Per Install)は、アプリがインストールされるたびに費用が発生します。
実際にアプリがインストールされた場合にのみ課金されるため、成果が分かりやすい課金方式です。
費用相場は、1インストールあたり100円から150円です。

3.広告配信への最適化について

何を目的とした広告であるかによって、広告配信の選び方が変わります。

例えば、「クリックユーザーの質も重視したい」という場合は、『1.ランディングページビュー』を選ぶことでユーザーの質の低下を避けられます。

自社ブランドに興味関心を持つ可能性が高いユーザーに配信されるので、購入や資料請求に至る確率(コンバージョン)も高くなることが想定され、クリック単価も自ずと高くなります。
他のクリック単価よりも一見して高価に感じてしまうので、判断を誤らないようにしましょう。

「何よりクリック単価を低く抑えたい」という目的には、『2.リンクのクリック』がおすすめです。
ただしクリックするユーザーの質を考慮しないため、クリック後にウェブサイトを5秒で離脱するようなユーザーにも配信されてしまうという点に注意が必要です。

また「限られた予算の中で、できる限り多くの人に配信したい」という場合には、『3.デイリーユニークリーチ』が最適です。
3.以外の方法では一人にあたり2回以上広告配信されるため、純粋な配信ユーザー数で見ると、最大化することはできません。
他にも、「CPM(1,000回表示あたりのコスト)を低く抑えたい」場合には『4.インプレッション』をおすすめします。

バナー広告で広告を配信する際におすすめの課金方式

初めての配信 または 直近1ヶ月間の配信が100万円以下 IMP課金がおすすめ
直近1ヶ月間の配信が100万円以上で、クリック率が高い(目安0.5%以上) CPC課金がおすすめ

初めてinstagram広告を配信する場合は、IMP課金しか選べません。
配信履歴がない、もしくは現状の広告アカウントへのクリック率が低い状態でCPC課金を選ぶと、ほとんど配信されない状態になってしまうからです。
オークション形式で金額が決まるCPC課金は、システム上最小単価を実現しようとするためオークションに競り負けてしまい、広告を表示できる機会が少なくなります。
IMP課金なら必要に応じて予算分の投稿をしてくれるため、配信が安定しやすくなります。

一方、初めての配信ではない場合は、配信履歴数やクリック率によって様子を見ながらIMP課金とCPC課金を切り替えると良いでしょう。

4.キャンペーンの目的の選び方

キャンペーン目的は下記の11種類から選択できます。(2020年7月現在)

キャンペーン目的の選び方は、基本的に「どの数値を最大化したいか」という効果によって決めてください。
広告の配信が初めてならリンクのクリックを最大化する『3.トラフィック』がおすすめです。

多くのキャンペーン施策の場合、自社のウェブサイトに来てもらわなければ広告の効果を計測することができないため、まずはウェブサイトに来訪してもらう数を最大化することが先決だからです。
実際に配信した広告の効果が分かれば、それを基準として次回以降のキャンペーンの目的を決められます。

5.予算をやりくりする「キャンペーン予算の最適化」

続いて、キャンペーン予算の最適化です。instagram広告のキャンペーン予算は「1日の予算」と「通常予算」の2種類から選びます。

1日の予算1日ごとに上限予算を設定。 1日の中で、効果の良し悪しによって時間帯ごとの配信を調整する1日ごとに正確に金額を消化する必要がある場合や、通算予算が決まっていない場合におすすめ
通算予算設定した期間内で上限予算を設定。 効果の良し悪しによって、1日の予算を調整する月単位などで予算が決まっている場合におすすめ

基本的に広告に使う予算額は自由に設定できます。
作成時には10,000円以上で設定するよう求められますが、実際には配信をはじめてから止めたいところで停止すれば、100円でも200円でも停止が可能です。

キャンペーン種類の選び方、予算調整をはじめInstagram広告の運用調整方法について弊社の考え方を以下の記事でまとめています。

▼関連記事
https://www.nissinko.com/tips/857/

6.配信ターゲットを絞る「オーディエンス設定」

instagram広告を表示させたいユーザーを限定するには、「オーディエンス設定」でターゲティングします。大きく分けて2種類の方法があります。

(1)カスタムオーディエンスについて

自社が既に持っている顧客データに基づいたターゲティングを行うことができます。メリットは、自社が持つ顧客データは潜在顧客や見込み客、既存顧客といったステータスが明確なので、広告配信精度とコンバージョン率が高くなることです。また、入札競争が低くなるのもポイントです。
その反面デメリットとしては、まずは自社データを獲得するための時間や予算といったコストがかかる傾向にあることです。

(2)詳細ターゲット設定について

instagramはFacebookと連携しているため、Facebook側の所有するデータに基づいた詳細なターゲティングが可能です。
Facebookは実名アカウント制でユーザーは大学名や学歴、専攻、年収などを登録しているため、精度の高いターゲティングができることが他のSNS広告と異なります。

配信数を稼げるのがメリットで、自社データをわざわざ用意しなくても配信できます。
ただしデメリットとしては、自社に合わせてカスタマイズしたターゲティングではないので、希望通りのコンバージョン率が期待できないことと、入札競争が激しくクリック単価が高くなってしまうことがあります。

配信ターゲット設定のうえでは「ターゲットを狭めすぎない」「広告グループを複数に分ける」ということがポイントになってきます。
ターゲット設定の詳細やポイントについては以下の記事にまとめています。

▼関連記事
https://www.nissinko.com/tips/861/

7.配信先を決める「配置」

(1)自動配置について

instagram広告では、自動配置を推奨しています。
「Audience Network」と呼ばれる、Facebook社が提携するすべてのプラットフォームに広告を自動配信する設定です。
配信先がinstagram以外にも大きく広がるので、幅広い顧客にリーチできるのがメリットです。また、クリック単価が低く抑えられるのも魅力です。

しかし、そもそもinstagram上のユーザーに向けたアプローチを目指しているなら、この自動配置はおすすめしません。
リーチが広がりクリック単価が下がる反面、自社ブランドに興味関心を持つ可能性の低い層にも配信することになるので、費用対効果が下がる恐れがあるからです。

(1)手動配置について

ユーザーが使用しているデバイスやプラットフォームを選択して広告を配信できるので、instagramだけに絞って広告を配信することが可能です。

(2)配信したい広告を出稿する「広告作成」

配信する広告のデータは、「広告を作成」と「既存の投稿を使用」の2種類の方法で用意します。

配信のために用意したデザインを使用する「広告を作成」の場合は、通常、広告データをアップロードしてから半日~1日程度の審査期間を経て配信が可能になります。
一方、instagramの過去の投稿画像を活用する「既存の投稿を使用」は、入稿から配信開始まで1日しかないような急ぎの場合におすすめです。

審査に通らなかった投稿は非表示もしくは削除になるので、表示されている投稿済み画像はその時点で審査が済んでいるということになります。
入稿した瞬間に審査が完了するので、ちょっとしたテクニックとして覚えておくと良いでしょう。

ストーリー広告については、掲載形式が縦型となるので、フィード用画像は別途素材を用意することがおすすめです。ストーリー広告の仕様については以下の記事で詳細をまとめています。

▼関連記事
https://www.nissinko.com/wp/tips/867/

8.instagram広告まとめ

instagramの普及に伴い、「インスタ映え」という言葉もすっかり浸透・定着しました。一般ユーザーの「映える」投稿を発端にトレンドへと成長する現象も起きています。
そんなトレンドへの影響力を持つinstagram上での広告配信は、自社のビジネスが大きく飛躍するきっかけになるかもしれません。
ぜひ参考にしていただき、狙ったターゲットに響く広告配信を目指してください。

もしinstagram広告運用にご興味をお持ちで、運用する代理店を検討されている場合はこちらの弊社サービスサイトもご覧ください。

参考サイト

https://business.instagram.com/advertising/

https://www.facebook.com/business/ads-guide

https://www.facebook.com/policies/ads/

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