【動画広告vsバナー広告】2つの事例で効果検証した結果をご紹介
弊社では、Meta広告で、静止画バナーしか配信していなかった案件において、動画クリエイティブの追加を進めています。その中で、Metaにおいて動画クリエイティブを追加したことによって顕著な改善が見られた事例についてご紹介します。
事例①:金融会社様
金融会社様のMeta広告において、動画クリエイティブのご提案をし、成果改善した事例です。
動画広告の場合には、クリック率は約1.5倍(0.52%→0.77%)に高まり、コンバージョン率は約2倍(1.67%→3.96%)に高まりました。
▼【静止画】広告のみの成績
表示回数 | クリック数 | クリック率 | クリック単価 | 費用 | CV数 | CV率 | CPA | 視聴率 | 視聴数 | 視聴単価 |
263,215 | 1,374 | 0.52% | ¥293 | ¥402,596 | 23 | 1.67% | ¥17,504 | — | — | — |
▼【動画】広告のみの成績
回数 | クリック数 | クリック率 | クリック単価 | 費用 | CV数 | CV率 | CPA | 視聴率 | 視聴数 | 視聴単価 |
26,158 | 202 | 0.77% | ¥251 | ¥50,782 | 8 | 3.96% | ¥6,347 | 12.4% | 3,267 | ¥15.5 |
金融という商材の特性上、ブランドの知名度や価格でしか広告上の差別化を図りにくいため、バナーで訴求できることには限界がありました。動画であれば、「投資を行う必要がある根拠となるデータを示して、ストーリー調で展開」「投資しないことで起こった恐ろしい出来事」など様々な訴求軸のクリエイティブを制作でき表現の幅が広がりました。
これまで静止画のバナーではあくまでも「投資を行うことを検討している人」しかクリックしませんでしたが、動画クリエイティブであれば、「対象ではあるが、投資を気にしたことがなかった人」も気になって動画を見てもらい、クリックに繋がりコンバージョンが生まれやすくなったと想定しています。
事例②:クリニック様
クリニック様のMeta広告で同じく静止画広告に、動画バナー制作を追加し、コンバージョン率の改善に繋がった事例です。
動画広告の場合、この案件ではクリック率は逆に下がってしまいましたが、一方で、コンバージョン率が約4倍に高まり、CPAは1/4に低減されました。
▼【静止画】広告のみの成績
表示回数 | クリック数 | クリック率 | クリック単価 | 費用 | CV数 | CV率 | CPA | 視聴率 | 視聴数 | 視聴単価 |
61,480 | 320 | 0.57% | ¥270 | ¥94,390 | 3 | 0.93% | ¥31,460 | — | — | — |
▼【動画】広告のみの成績
表示回数 | クリック数 | クリック率 | クリック単価 | 費用 | CV数 | CV率 | CPA | 視聴率 | 視聴数 | 視聴単価 |
152,910 | 700 | 0.48% | ¥305 | ¥225,560 | 31 | 4.42% | ¥7,276 | 0.92% | 1,417 | ¥159 |
この案件はクリニックといっても、価格帯が非常に高価であるため、一部の富裕層に向けたサービスです。Meta広告では、「経営層」などのターゲティングが用意されているものの、その精度はもちろん100%ではありません。静止画の場合では、対象以外の方のクリックが多く発生したと想定しています。(広告をクリックしたあとそのまま離脱など)
動画広告の場合には、ターゲットである「経営層」を動画内で多様したり、動画にストーリー性をもたせたことで、対象者以外のクリックを大きく削減できたと考えています。
【仮説】なぜ、動画広告で成果が改善されたのか?
広告のための動画制作の方向性として今回の2つの事例ではそれぞれ異なる結果が出ており、以下の2つの方向性があると言えます。
①クリック率を高めるための広告用動画
とくにMeta広告では「クリック率」が広告ランクの評価として大きく影響し、クリック率が低い場合、クリック単価が顕著に高騰します。静止画バナーだけでは広告のクリック率が低く、成果の改善が難しい場合、動画の開始を惹きのあるスタートにするなど、動画追加によりクリック率・クリック単価を改善できることがあります。
②コンバージョン率を高めるための広告用動画
クリック率は良いものの、広告の対象者以外にもクリックされてしまい、無駄クリックが多く発生してしまう場合には、訴求の対象をより絞った内容で動画制作を行うことで、クリック率は下がるかもしれませんが、無駄な広告流入を抑えられ、コンバージョン率を改善できることがあります。