GA4とGoogle広告連携で広告の真の力を引き出す秘訣
7月からGA4の本格的な運用が始まった方も多いのではないでしょうか。この記事では、GA4とGoogle広告の連携によって、Google広告をさらにドライブするためのノウハウをご紹介します。Google広告でこれ以上パフォーマンスを高めるのが難しいと感じている方に、打開策の一つとしてお役立ていただける内容です。
GA4とGoogle広告の連携のメリット
GA4とGoogle広告を連携させることで得られるメリットは大きく分けて3つあります。
①GA4でGoogle広告の成果を確認・分析できる
GA4とGoogle広告を連携することで、GA4の管理画面でGoogle広告の成果を詳細に分析することが可能になります。例えば、GA4のエンゲージメント率とGoogle広告のキャンペーンを組み合わせて、どの広告が最もエンゲージメントを生んでいるかを確認できます。これにより、コンバージョンが少ない場合でもエンゲージメント指標を通じて広告の効果を判断しやすくなります。
注意点として、UAとは異なり、GA4とGoogle広告を連携している状態では、UTMパラメータを付けてもGoogle広告上のキャンペーン名やグループ名がGA4上で表示されることに注意が必要です。
②Google広告上でGA4のキーイベント指標を確認できる
GA4のキーイベントデータをGoogle広告にインポートすることで、Google広告の管理画面でGA4のデータを確認できます。これにより、Google広告でのコンバージョンの乖離を確認し、効果を正確に把握することができます。例えば、Google広告では100件のコンバージョンが報告されているのに対し、GA4では同じ定義のキーイベントが50件しかない場合があります。これは、Google広告がビュースルーコンバージョンやクリック後の自然検索によるコンバージョンを含むためです。GA4の数値の方が実数に近いことが多いです。
このようにGA4とGoogle広告を連携することで、広告の成果をより正確に把握し、適切な広告予算の配分につなげることができます。
③GA4データを活用したGoogle広告配信
GA4データを活用したGoogle広告配信は、テクニカルな部分も多いですが、今後は必須となるでしょう。サードパーティークッキーの規制が強まる中で、GA4が利用するファーストパーティーデータは重要な役割を果たします。GA4とGoogle広告を連携することで、サイト訪問者のリストを活用したリターゲティングが可能になります。
さらに、GA4でのキーイベントを基にリストを作成し、拡張配信や最適化ができます。例えば、GA4上で収集した売上データをGoogle広告に活用し、売上を最大化するような配信(いわゆるVBB)が実施できます。こうしたデータを活用する企業とそうでない企業では、大きな差が生まれるでしょう。
GA4とGoogle広告を連携しGoogle広告に活かすために
Google広告とGA4の連携は簡単に設定できます。詳細な手順はGoogleサポートを確認してください。
しかし、GA4の設定には注意が必要です。以下の2点が設定されていないと、Google広告に活かすことは難しいです:
- キーイベント設定:ECサイトの場合は、イーコマース設定を推奨。
- キーイベントの値の設定:それぞれのキーイベントの価値を設定します。例えば、申し込みは5000円、見積もりは2000円といった具合です。これにより、Google広告における価値の最大化を目的に広告配信することが可能になります。
日辰広告のGA4サポートサービスの利用
企業ごとに設定は異なるため、一般的な情報だけでは不十分な場合があります。日辰広告では、GA4の診断メニューを提供しています。詳細はこちらからご覧ください。
GA4を活用した広告は主流になっていく?
サードパーティークッキーの規制に伴い、ファーストパーティーデータの活用が重要性を増しています。GA4を通じて自社のデータを活用することで、競争優位を築くことができます。時代に沿った規制やルールを理解し、デジタルマーケティングを効果的に運用していくことが求められます。