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松山

ディスプレイ広告

GDNの新ターゲティング「カスタムセグメント」の活用方法ご紹介!

GDNでは、もともと媒体側に用意されたアフィニティカテゴリからセグメントを指定することもできますが、「配信したい商材に適したカテゴリが存在しない場合」「さらに細分化されたカテゴリを指定したいとき」には、「カスタムセグメント」の利用がおすすめです。今回の記事では「カスタムセグメント」活用方法をご紹介します。

カスタムセグメントとは?

カスタムインテント・カスタムアフィニティは「カスタムセグメント」に統合されています。以下Google広告ヘルプの記載を引用します。

従来は、カスタム インテント セグメントとカスタム アフィニティ セグメントのどちらかを選んで作成する必要がありましたが、新しいカスタム セグメントでは、もうその必要はありません。キャンペーンの目標とキーワードに基づいて、それらのシグナルすべてがシステムで解釈され、リーチ、比較検討、パフォーマンスに合わせて調整が行われます。結果として、アカウント管理が効率化されます。すでにカスタム インテントとカスタム アフィニティを基にセグメントをターゲットにしている場合は、特に何もする必要はありません。これらのセグメントは自動的に移行されます(なお、カスタム セグメントに移行しても、既存のセグメントのパフォーマンスや機能が失われることはありません)。

Google広告ヘルプ:https://support.google.com/adspolicy/answer/143465#552&zippy=

カスタムセグメントの種類

カスタムセグメントは元々2つの機能が集約されたこともあり、3つのセグメント種類が存在します。それぞれケースに応じて適切な種類を選ぶことが重要です。

キーワード指定

最も細かいカテゴリーで分類できる指定方法です。例えば、リスティング広告で配信していてCVRの高いキーワードをカスタムセグメントにも流用したり、LP内で使用している主要キーワードを設定する、といった活用ができます。

既存のアフィニティが選ぶ場合には、大まかなカテゴリーしか選ぶことができないため、予算に対して過大なオーディエンスサイズになりやすいですが、予算に合わせて適切な規模のセグメント設定ができるメリットがあります。

ウェブサイト指定

一部業者の間では「競合リマケ」と呼ばれる配信手法です。実際には競合サイトに訪問している人を特定して配信することはできませんが、ここで設定したサイトと似たユーザーに対してセグメントが可能です。

活用方法としては、対象サービスの競合サイトを設定したり、逆にターゲットがよく閲覧していると想定されるWebサイトを指定する方法があります。

アプリ指定

アプリ指定についても、ウェブサイト指定と同じく設定したアプリの利用者の類似ユーザーに対する配信が可能です。

対象商材がアプリでなくても、アプリ指定は可能なので、「料理アプリを利用しているユーザーに宅食サービスのサイト誘導を図る」といった活用方法もあります。

設定NGな条件

意外ですが、カスタムセグメントの設定内容については、設定後Google広告による審査が行われ、承認されたセグメントのみ利用できます。

パーソナライズド広告に関するポリシーを遵守する必要があります。そのため以下に該当するキーワードやウェブサイトの指定は設定できません。

・法律上の制限
・個人的な苦難
・アイデンティティや信条
・性的な関心
・機会へのアクセス(米国,カナダのみ)

カスタムセグメントの活用例

カスタムセグメントの活用例として、2つの業種での実際の設定イメージをご紹介します。

宅食サービスの場合

宅食サービスを利用するユーザーが「子育て中の母親」だと考えると、例えば子供服や子供向けおもちゃを販売しているサイトを類似ウェブサイトと指定することで、直接的な競合を避けつつ、宅食サービスのターゲットに広告配信を行う狙いです。

ヨガ教室の場合

リスティング広告も一緒に配信しており、リスティング広告の配信KWの中で、高CTR、高CVRな検索語句を抽出してカスタムセグメントでキーワード指定しています。アフィニティカテゴリにも「ヨガ」は存在していますが、小規模予算の場合にはオーディエンスが大きすぎるため、カスタムセグメントで作成しました。

まとめ

カスタムセグメントは、直近のアップデートにより1つにまとまったことで非常に活用がスムーズになりました。特にディスプレイ広告でアクション獲得を図りたい場合には、既存のアフィニティカテゴリだけで指定してしまうと、幅広いセグメントになり、無駄打ちが多くなってしまいます。

上記のようにカスタムセグメントで細かく指定することで、独自のセグメントで競合性を避けられ、無駄打ちを押さえて効率的な配信が可能になります。