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松山

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告のクリエイティブの作成方法とポイントを紹介

「ディスプレイ広告のクリエイティブに必要な要素はなんだろう?」 「どうやったらコンバージョン率の良いクリエイティブが作成できるだろう?」 以上のような悩みを抱えていませんか?

ディスプレイ広告は、Webサイトの広告スペースに掲載される広告であり、潜在ユーザーへのアプローチが効果的です。 適切なクリエイティブを作成することで認知拡大の効果も大きいでしょう。 この記事では、ディスプレイ広告のクリエイティブの作成の準備から方法、ポイントまで解説します。

1. ディスプレイ広告におけるクリエイティブ作成の準備

ディスプレイ広告は、Webサイトの広告スペースに掲載される画像・動画・テキスト広告です。 Googleディスプレイ広告では、300万以上のウェブサイト・65万以上のアプリ、GmailやYoutubeなどのサービス内で掲載されるため、幅広いユーザーへ配信できます。 ディスプレイ広告は主に、画像や動画を用いて潜在ユーザーにアプローチする方法であり、効果的なクリエイティブを作成することで、自社の商品やサービスの認知拡大ができるでしょう。 そこでここでは、ディスプレイ広告のクリエイティブ作成の準備について解説します。

(1).メイン画像

まずは、広告のメインとなる画像を準備します。 Google広告のガイドラインを参考に以下にディスプレイ広告に適した画像の概要をまとめました。

(1).サイズ

アップロードした画像は、特定の広告サイズに合わせてレイアウトが変化するため、推奨サイズを参考に作成しましょう。 横向き画像(1.91:1):推奨サイズ1200×628・最小サイズ600×314 スクエア(1:1):推奨サイズ1200×1200・最小サイズ300×300 縦向き(9:16):推奨サイズ900×1600・最小サイズ600×1067

(2).画質

デザインと同様にユーザーへの印象を与える「画質」。 そのため、以下のような画質の画像は避けましょう。 焦点が合っておらずぼやけている 色の反転や過度なフィルターが使用されている 角が丸かったり枠線がある 鏡像や上下が反転している 自然な線でなく歪みがある

(3).デザイン

ディスプレイ広告のクリエイティブには、画像とロゴ、画像とテキストというようなデザインにもガイドラインが存在します。 画像の上にロゴを重ねたデザインは、重複表示になるため使用できません。 また、画像の上に「クリック」や「ダウンロード」などのボタンを重ねて表示するのもNGであり、Google広告ポリシーに反します。 もちろん、ボタンと見せかけたデザインも使用できません。 さらに、画像の上にテキストは挿入しないようにしましょう。 ただし、文字が入ったメニュー表の写真などは自然に埋め込まれたテキストとしてオーバーレイテキストでないため使用可能です。

(4).画像の主題

広告のメインとなる商品やサービスが主題となった画像を用意しましょう。 空白の部分が全体の80%を越えないようにしてください。 さらに、複数の画像をコラージュするのではなく、1つの画像を使用するのが良いでしょう。 また、自然な背景を使用した画像を撮影し、デジタル合成しないようにしてください。

(2).メインコピー

メインコピー・キャッチコピーとなる短い文章を用意しましょう。 ユーザーやターゲット層に合わせて訴求力の高い一言を考えてみてください。 顕在層向けには「最安1万円〜」など具体的な数字を用いるのも効果的です。 さらに、ディスプレイ広告をクリックした後に表示されるランディングページと一貫性のあるメインコピーを作り、クリック後の離脱を最小限にしましょう。 同じ商品やサービスでも訴求の異なるランディングページが複数ある場合やターゲットが異なる場合は、メインコピーも同じ数必要です。

(3).会社ロゴ

会社ロゴやブランドロゴを使用することで、ユーザーの記憶に残りやすいため、できるだけ用意しておきましょう。 しかし、必ずしも必要なわけではありません。 Google広告のロゴサイズは以下のとおりです。 横長(4:1):1200×300 ピクセル 最小ロゴサイズ:512×128ピクセル ファイルサイズ上限:5,120 KB スクエア:1200×1200 ピクセル 最小ロゴサイズ:28×128 ピクセル ファイルサイズ上限:5120 KB Yahoo!広告のロゴサイズは以下のとおりです。 180×180 ピクセル ファイルサイズ:3 MB 表示の最適化によって、上手に表示されないことがあるため、画像の大きさやファイルサイズに注意して作成しましょう。

(4).誘導ボタン

Google広告ではディスプレイ広告でのボタン画像の設置は禁止されています。 しかし、Yahoo!広告ではCTAボタンの設置が可能です。 「もっとみる」「詳しくはこちら」など用意されている定型文の中から、クリエイティブに会う文言を選び設定しましょう。 ただし、ディスプレイ広告では広告全体(画像全体)がボタンの役割を果たすため、必ずしもボタンの設置は必要ありません。 さらに、広告画像を見てもらうことを目的とした認知拡大のための広告配信であれば、CTAが邪魔になる場合もあります。 目的を明確にしてボタンの有無を検討しましょう。

2. クリエイティブを作成する前にレスポンシブ広告を検討

広告文とバナー作成を行う前にレスポンシブ広告を実施するか検討してみましょう。 レスポンシブ広告とは、入稿した画像やロゴ、見出し、説明文を自動的に効果的な広告に作成して配信する広告です。 ここでは、レスポンシブ広告のメリットとデメリットを解説していきます。 ディスプレイ広告の広告文やバナーを作成する前に、レスポンシブ広告を使用するか否かを検討してみましょう。

(1).メリット

入稿・登録してある素材から自動で最適化して配信するため、登録以外に手間がほとんどありません。 画像サイズなども広告によって変更してくれるため、画像を登録するだけです。 掲載枠に合わせてサイズを変更する必要もありません。 複数の画像や説明文を登録しておくことで、イメージの違った広告の在庫がたまっていき、配信が伸びやすくなるといったメリットも感じられるでしょう。

(2).デメリット

レスポンシブ広告のデメリットは自動化される広告作成によって、掲載面が増えた結果、掲載面の質が落ちやすくなる点です。 広告の質が下がることによって、アプリや自社のイメージダウンに繋がるサイトに掲載されてしまう可能性が考えられます。 成果の低い配信先は、ブラックリストを作成して除外設定を実施する必要があります。 しかし、除外設定を行っても100%防げるわけではありません。 機械学習によって有効な広告が作成されるようになっていますが、意図しない形で配信されてしまう場合もあるでしょう。

3. ディスプレイ広告文の作成方法

ディスプレイ広告では、テキストを用いた広告配信も可能です。 ディスプレイ広告でも、リスティング広告のように「タイトル」「説明文」「URL」などが表示されます。 画像だけでなく、テキストの広告文を使用したい方は、ここで紹介する広告文の作成方法を参考に作成してみてください。 広告文の作成では抽象的な表現にならないよう、以下の手順を踏むことが重要です。 自社商品の機能や強み・弱みをリストアップする 競合他社の強み・弱みを把握し、自社商品の訴求ポイントを挙げる 訴求ポイントを決め、広告文を作成する まずは、すぐに文章を構成するのではなく、自社商品やサービスの強みや弱みをリストアップしていきましょう。 「価格がリーズナブル」「顧客満足度が高い」などの強みを取り入れると有効です。 続いて、競合他社の見出しから強みや弱みを分析し、自社商品の訴求ポイントを洗い出しましょう。 競合他社のターゲティングを参考にするのも効果的です。 最後に、洗い出した訴求ポイントを決定して広告文を作成します。

4. ディスプレイ広告バナーの作成方法

続いて、ディスプレイ広告バナーの作成方法を紹介します。 バナー作成では、意図を持った内容が重要であるため、以下の手順を踏んでみましょう。 バナーに入れる訴求ポイントを絞る バナーに入れる訴求ポイントに合わせて背景などを調整する まずは、限りある画像の範囲内に価格・特徴・会社名・サービス名などを入れると訴求ポイントが分かりづらくなるため、訴求ポイントを絞ります。 複数訴求したいポイントがある場合は、複数のバナーを作成した方が良いです。 次に、訴求ポイントに合わせて背景などを調整していきます。 先にデザインや背景などを設定しては、訴求ポイントが伝わりにくくなるため、訴求ポイント、背景などのデザインの順番を踏みましょう。

5. クリエイティブの作成ポイント

最後に、ディスプレイ広告のクリエイティブ作成におけるポイントをいくつか紹介します。 成果獲得・認知拡大など目的によって、最適なクリエイティブは異なりますが、ここではどちらにも共通している部分を紹介しています。

(1).ABテストを行う

ディスプレイ広告のクリエイティブは2〜3種類作成して、ABテストを行い、効果の高いものはどれか検証しましょう。 ABテストで検証したい要素は主に以下の3つです。 メインコピー・訴求内容 デザイン 色彩・画像 3つのなかのどれか1つを変えてABテストを行い、最適なバナーを検証していきます。 検証したい要素以外は同じ内容で検証しないと正しい結果へと導けないため、注意が必要です。

(2).ターゲットを明確にする

クリエイティブ作成において、該当商品・サービスをどんな悩みや願望を持っている人に届けたいかなど、ターゲットを明確にしていきましょう。 商品の特徴や特性を洗い出し、ベネフィットを意識した内容・デザインにすることで「私にぴったりかも」と共感を得ることができます。 ディスプレイ広告では、認知拡大を目的にする場合も多いため、そのときは「悩みを解決する商品・サービス」として訴求すると効果的です。 ターゲットは以下のような項目を埋めていき、明確にしていきましょう。 性別(例:女性) 年齢(例:29歳) 職業(例:事務職) 趣味(例:カフェ巡り・韓国旅行) 悩み(例:国内外のカフェ巡りをした際、行ったカフェや食べたものを管理したい) 「どんな人」「どんな悩み」をメインにターゲットを明確にしていきましょう。

(3).LPと内容を一致させる

ディスプレイ広告をクリックした後に表示されるランディングページとバナーの内容を一致させましょう。 広告内容とLPが一致していない場合は、ユーザーが違和感を感じて離脱してしまいます。 コンバージョン率を上げたい企業にとっては、大きな損失です。 バナーとLPを一致させるには、訴求内容とデザインの2つを意識します。 バナーにナチュラルなカラーを使用する場合は、LPにも同様の色味を。 訴求内容とターゲット、ゴールは一致しているか確認しながら作成していきましょう。

まとめ

ディスプレイ広告では、ターゲット・訴求ポイントを絞ったクリエイティブ作成が重要です。 いくつかの訴求ポイントやデザインが出てきた場合は、1つのバナーに1つの訴求ポイントを意識して複数のクリエイティブを作成し、ABテストを行って検証してみましょう。 さらに、ディスプレイ広告のクリエイティブを作成する前に、素材を入稿するだけで最適な広告を作成・配信するレスポンシブ広告を検討してみてください。 クリエイティブの作成が不要な分、意図しない内容の広告が配信されるといったデメリットもあるため、素材はどの組み合わせでも違和感のないものを選ぶことが重要です。 ディスプレイ広告のクリエイティブはLPの訴求やデザインと一致させ、ユーザーが違和感を感じないよう作成することで、効果的な広告となるでしょう。

【参考サイト】
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