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松山

リスティング広告ディスプレイ広告

GoogleやYahoo広告のレポートで表示される「不明」「その他」って何?

今回は、ピンポイントな内容ですが、運用者の方や広告配信レポートを受け取る立場の広告代理店の方からよくご質問頂く「不明」「その他」について説明していきます。

各媒体での「不明」「その他」の表示例

各媒体によって、「不明」「その他」の表示形式が異なるため、まずは実際の表示例をご紹介します。

Google広告の場合

市区町村においては例えば東京23区は基本的に「港区」「渋谷区」のように表示されますが、なぜか「東京」というエリア名でも表示されてしまいます。

続いて、性別ごとのデータでは男性・女性の他に、「未設定」という項目が表示されます。

Yahoo広告(ディスプレイ広告)

Yahoo広告(ディスプレイ広告)では、年齢別レポートで「不明」が表示されます。(配信比率としても高く出やすいです。)

地域別レポートでは、「その他」が表示されます。(年齢と同様にYahoo(ディスプレイ広告)では、その他の比率が高く出やすいです。)

「その他」「不明」が表示される理由

「その他」「不明」が表示される理由は項目によって異なります。

性別/年齢

性別や年齢の「不明」は、GoogleやYahooの利用時にアカウントにログインせずに利用しているなどで媒体側で情報が取得できなかった場合に発生します。

また、性別における「不明」ユーザーには事前の設定により配信しないことも可能ですが、特にYahooでは非ログインユーザー率が高く、「不明」ユーザーが多いため、可能な限り除外しない方がおすすめです。

エリア(市区町村など)

エリアにおける「不明」「その他」は、性別とは別でログイン可否を問わず発生します。主に各媒体のエリア情報はIPアドレスに基づいて判別しているため、例えば以下のケースで発生しやすいです。

・電車や自動車などでの移動中の広告クリック
・接続しているネットワークが切り替わるタイミング(5G→4G、wifi途切れるなど)
・ネットワークが不安定

「その他」「不明」を回避/減らすための方法

原則として、「その他」「不明」の量を減らすことはできません。そのうえで、多少減らすために効果的なのは以下のものがあります。

・予め「不明」「その他」を除外設定する
・デイリー予算を少なく設定する
・プレースメントなどでターゲット設定を狭める

上記の方法により、「その他」「不明」を除外した場合の懸念点として、
・予算に対してオーディエンスがゆとりがない場合に、予算ショートのリスク
・クリック単価上昇
・機会損失(本当はターゲットのユーザーも除外してしまう)
といったことが挙げられるため、よほど理由がない限り設定しないほうがよいでしょう。

事前の認識合わせ、誠意的な説明が重要

運用者、運用会社、代理店として一番やってはならないことは、「その他」のデータを丸めて他の年齢層に合わせたり、「不明」データの削除など、虚偽の報告です。

まず不誠実な対応が良くないのはもちろん、何も問題が起きなかったとしても、例えば、次回同じ施策を実施したときに「前回は不明データがなかったのに、今回は、なぜ不明データが増えているのか?」など矛盾が生じ、ゆくゆく事故になりえます。

これらを解決するためには、事前にきちんと認識を合わせるために、「不明データの発生が約●●%発生します」など、共有をしておくことが重要です。

そのうえで、得られた結果に対して誠意的に説明を行うことが長期的に良好な関係を築く上で大切です。