ブランドパネルとは?具体的な出稿方法やメリット・デメリットまとめ
「ブランドパネル広告とはなんなのだろう?」
「どうやってブランドパネル広告を活用しよう」
以上のような悩みを抱えていませんか?
ブランドパネル広告とは、高年層などに認知度拡大・信頼性向上をさせるのに最適な広告なのですが、使い方を間違えると効果が最大限発揮されません。
この記事では、ブランドパネル広告のメリットやデメリットや、具体的な使い方を解説します。
正しいブランドパネル広告の使い方を理解し、ビジネスに役立てましょう。
1. ブランドパネル広告とは?
ブランドパネル広告は、Yahoo! JAPANのトップページに掲載されるディスプレイ広告です。
日本最大級のメディアであるYahoo! JAPANのトップページに掲載できることから、Yahoo! JAPANユーザーに対して広く自社の商材をアプローチさせられます。
さらに、ターゲティングもできるため、より効果的な運用ができるでしょう。
ブランドパネル広告には、以下の2種類があります。
・PCブランドパネル
・スマートフォンブランドパネル
さらに、PCブランドパネルには表示位置によって、以下の3プランがあります。
1.ブランドパネル パノラマ
2.ブランドパネル クインティ
3.トップインパクト スクエア
最適な商材を、最適なプランで配信することで、より高い広告効果が得られるでしょう。
2. ブランドパネル広告のメリット
ブランドパネル広告を利用するメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
メリットを把握しないまま利用していると、ブランドパネル広告ならではの利点を活かせず、広告効果を最大化できないまま広告運用することになります。
ブランドパネル広告を利用する主なメリットは、以下の3つです。
1.多くのユーザーにアプローチできる
2.コストパフォーマンス高い運用が可能
3.商品やサービスのブランディングもできる
メリットを深く理解し、ブランドパネル広告の効果を最大化させましょう。
(1). 多くのユーザーにアプローチできる
ブランドパネル広告を配信すれば、多くのユーザーにアプローチできます。
Yahoo! JAPANには年間約8,000万人がログインするといわれており、ヤフー株式会社が2021年7月〜12月の月平均を計算したところ、月間PV数は約840億回にものぼるほどでした。
そんなYahoo! JAPANの最も目立つ位置に広告を掲載できるのが、ブランドパネル広告です。
この数値からも多くのユーザーにアプローチできることがわかるでしょう。
多くのユーザーにアプローチできれば、認知度拡大によって未来の売上にもつながるでしょうし、購買に近いユーザーに広告が配信された際にはそのまま売上につながるかもしれません。
多くのユーザーにアプローチできるのは、非常に大きなメリットなのです。
(2). コストパフォーマンス高い運用が可能
ブランドパネル広告は、コストパフォーマンスが高い運用ができます。
なぜなら、細かいターゲティングができ、クリック率も高い傾向にあるからです。
ブランドパネル広告においては、以下の8項目でターゲティングできます。
・デバイス
・性別
・年齢
・サーチキーワード
・オーディエンスリスト
・オーディエンスカテゴリー
・曜日・時間帯
・地域
細かくターゲティングを行うことで、自社商材に興味がある層だけにアプローチできます。
加えて、ブランドパネル広告は「Yahoo! JAPANのブランド価値を借用できること」や「ユーザーが普段から利用しているサイトであること」からクリック率が高くなっています。CPAが限りなく低い広告配信ができることでしょう。
(3). 商品やサービスのブランディングもできる
ブランドパネル広告を配信すること自体が、ブランディングにつながるという側面もあります。
これはYahoo! JAPAN自体にブランド価値があるからです。
ブランドパネル広告を見たユーザーは、商材に対して以下のような印象を抱きます。
・Yahoo! JAPANのこんな目立つ位置に広告を掲載できるのか
・とてもクリーンな印象を感じる企業・商材だな
すると、「信頼感」や「安心感」のようなブランドイメージがつけられるでしょう。
このブランディングは、購買意欲にも関わるものですので、売上が伸びやすくなるはずです。
3. ブランドパネル広告のデメリット
ブランドパネル広告への掲載には、もちろんデメリットもあります。
デメリットを理解しないままブランド広告へ掲載してしまうと、広告を最適化させるまでブランドパネル広告を配信し続けられず、時間もお金も無駄にすることになりかねません。
ブランドパネル広告のデメリットは、以下の2つです。
・金額が高いこと
・運用に時間や手間がかかること
ブランドパネル広告を利用する前には、以上の2つのデメリットをクリアできるくらいのリソースが社内に残っているかをしっかりと確認し、シミュレーションすべきでしょう。
4. ブランドパネル広告の入稿規定
ブランドパネル広告には、入稿規定があります。
画像の入稿規定は、以下のとおりです。
項目 | PCブランドパネル | スマートフォンブランドパネル |
アスペクト比 | 1:1 | 16:9 |
最小ピクセルサイズ(横×縦) | 600pixel x 600pixel | 640pixel x 360pixel |
ファイルサイズ | 最大3MB | 最大3MB |
ファイル形式 | GIF 89a、JPEG、PNG | GIF 89a、JPEG、PNG |
アニメーション | 不可 | 不可 |
ALTテキスト | 不可 | 不可 |
(引用:Yahoo! JAPAN広告|ブランドパネル広告とは? 配信方法の種類や活用すべき人の特徴)
動画の入稿規定は、以下のとおりです。
項目 | PCブランドパネル | スマートフォンブランドパネル |
アスペクト比 | 16:9または1:1 | 16:9 |
最小ピクセルサイズ(横×縦) | 640pixel × 360pixelまたは600pixel x 600pixel | 640pixel × 360pixel |
ファイルサイズ | 最大200MB | 最大200MB |
音声コーデック | AAC LC | AAC LC |
動画コーデック | H.264、H.265 | H.264、H.265 |
ファイル形式 | MP4、MOV | MP4、MOV |
最小映像ビットレート (推奨値) | 1Mbps以上 | 1Mbps以上 |
最小音声ビットレート (推奨値) | 128kbps以上 | 128kbps以上 |
再生時間 | 最小5秒~最大60秒 | 最小5秒~最大60秒 |
(引用:Yahoo! JAPAN広告|ブランドパネル広告とは? 配信方法の種類や活用すべき人の特徴)
確実に入稿規定に沿った広告を配信しましょう。
5. ブランドパネル広告の出稿方法
ブランドパネル広告の出稿方法には、以下のように2パターンあります。
1.運用型
2.予約型
運用型のブランドパネル広告は、広告表示回数、クリック数、コンバージョン数などを自社で分析し、出稿量を調節しながら配信できるパターンです。
予算の範囲内でやりくりしながら広告が配信でき、柔軟なターゲティングができるため、堅実に広告効果を出していくやり方といえるでしょう。
予約型のブランドパネル広告は、掲載期間、掲載場所、表示回数が保証されているパターンです。
運用型と比べてターゲティング機能が制限されますが、指定した数字を達成することが保証されているため、認知度の拡大にはもってこいといえます。
6. ブランドパネル広告におすすめの商材
ブランドパネル広告は「Yahoo! JAPANのトップページ」という掲載ページが確定している以上、「おすすめの掲載商材」があります。
おすすめの商材を掲載することで、より効果的な広告配信ができるはずです。
ブランドパネル広告におすすめの商材は、以下の3つが挙げられます。
1.高年層をターゲットとする商品
2.専業主婦(主夫)をターゲットとする商品
3.認知度・信頼度を向上させたい商品
反対に、おすすめからかけ離れた商材を掲載することによって広告効果は下がります。
ブランドパネル広告に最適な商材を広告に掲載し、反応率を高めましょう。
(1). 高年層をターゲットとする商材
ブランドパネル広告には、高年層をターゲットとする商材がおすすめです。
なぜなら、Yahoo! JAPANのユーザー層のうち、多くを占めている年齢層は男女ともに40代と50代であるからです。
さらに、「Yahoo! JAPANのみを閲覧するユーザー」が非常に多いことから、「これまでアプローチできていなかった高年層にもアプローチできる」といえるでしょう。
加えて、年齢層が高いことからユーザー内には経営者が多く、他メディアと比較しても年収700万円以上がユーザーの構成比として多いことが明らかになっています。
高年層をターゲットとした商材とブランドパネルの相性は抜群です。
(2). 専業主婦(主夫)をターゲットとする商材
専業主婦(主夫)をターゲットとする商材も、ブランドパネル広告には最適です。ユーザー構成比として、専業主婦(主夫)である人が多いのです。
専業主婦(主夫)をターゲットとした商材として代表的なのが、以下のようなものです。
・衣服に関する商材
・食事に関する商材
・住居に関する商材
いわゆる「ライフスタイル系」と呼ばれています。
自社商材にライフスタイル系があれば、ぜひブランドパネル広告に掲載しましょう。
(3). 認知度・信頼度を向上させたい商材
認知度や信頼度を向上させたい商材こそ、ブランドパネル広告に掲載するといいでしょう。
ブランドパネル広告に商材を掲載することで、Yahoo! JAPANのクリーンなブランドイメージを借用しながら、多数のユーザーにアプローチできるからです。
たとえば、「最近生まれたニーズを満たすような商材」や「自社で新しく開発した商材」などはブランドパネル広告に掲載するのがいいでしょう。
「販売に向けて、いまこの商材がどのフェーズにいるのか」を意識するのが大事です。
まとめ
ブランドパネル広告は、ビジネスを急速に伸ばせる可能性がある広告プランです。
Yahoo! JAPANのトップページに自社の商材を掲載できることから、Yahoo! JAPANユーザーに対して広くアプローチでき、「Yahoo! JAPANに広告を掲載できるほどの企業だ」という信頼も獲得できるでしょう。
集客の第一歩である「認知拡大」と、販売に欠かせない「信頼の構築」が同時にできます。さらに、メリットやデメリットを理解したり、ユーザー層を加味してブランドパネル広告に掲載する商材を選定したりすることで、より少ない広告費でよりよい売上が期待できるはずです。
ぜひブランドパネル広告を活用し、ビジネスを成長させてください。
【参考文献】
・https://ads-promo.yahoo.co.jp/service/start-articles/displayads/brand-panel/
・https://ads-promo.yahoo.co.jp/online/yj_media_2018.html