カルーセル広告とは?特徴とメリット、活用事例をご紹介
「カルーセル広告ってなんだろう」
「どうやってカルーセル広告を使うのだろう」
以上のような悩みを抱えていませんか?
カルーセル広告とは、1つの広告に対して複数の画像や動画を横並びに使うもの。
スマートフォンをスワイプしたり、表示された矢印をクリックしたりすることで次の画像へ移動できます。
この記事では、カルーセル広告の詳細や活用事例を解説します。
他の広告とは大きく違ったカルーセル広告の特徴を理解し、うまく活用し、自社のビジネスに役立てられるようになりましょう。
1. カルーセル広告とは?
カルーセル広告とは、複数の画像や動画を横並びに表示した広告です。
比較的新しい広告形態であり、従来の広告とは違った特徴を持つ広告であることから、今後さまざまな形で活躍することになると予想されます。
スマホでは右から左へスワイプすることで、パソコンでは広告脇に表示されている矢印をクリックすることで、動画の場合は動画が終わったタイミングで自動的に次のコンテンツへ移行します。
すでに多くの企業が利用していますが、これからますます注目を集める広告です。
2. カルーセル広告と通常広告との違い
カルーセル広告と通常広告の最も大きな違いは、コンテンツの数です。
通常広告は、1つのコンテンツを利用します。
しかし、カルーセル広告は複数のコンテンツを利用して配信するため、通常広告とはまったく違った運用方法となるのです。
たとえば、通常広告ではユーザーが「見たか」「見てないか」でしか効果を測定できませんが、カルーセル広告においてはそれ以外にも「どこで離脱したか」などもわかります。
すると、広告において改善すべき部分も一目瞭然となるのです。
コンテンツの違いが、さまざまなところに違いとなって現れていきます。
3. カルーセル広告のメリット
カルーセル広告には、他の広告にはないメリットがたくさんあります。
メリットを理解した状態でカルーセル広告を使うことで、カルーセル広告の長所をうまく活用した広告運用が可能になるでしょう。
カルーセル広告における代表的なメリットは、以下の3つです。
1.1つの広告で多くの情報を伝えられる
2.情報を横並べで表示させられる
3.さまざまなプラットフォームで利用できる
各メリットを深く理解し、自社のビジネスとカルーセル広告をどのように融合させるかを考え、実際に利用してみましょう。
(1). 1つの広告で多くの情報を伝えられる
カルーセル広告は、1つの広告で多くの情報を伝えられるというメリットがあります。
なぜなら、他の広告とは違ってカルーセル広告は複数の画像や動画を利用するからです。
Instagramなどには、複数の画像や動画を使って「お試し無料漫画」を読ませるという手法をとっている会社もあります。
ユーザーに伝えたい情報をすべて伝えられるのが、カルーセル広告の1つの魅力です。
(2). 情報を横並べで表示させられる
情報を横並べで表示させられるのも、カルーセル広告の魅力です。通常、広告を含めたさまざまなコンテンツは上から下への縦の流れで表示されますが、カルーセル広告は横並びでコンテンツが表示されます。
それによって、横長のバナー広告を分割したような広告配信ができたり、ユーザーにまるで読書をしているかのような感覚で長い文章を読ませる広告を配信できたりするのです。
他の広告と違うコンテンツの向きで配信できるのもまた、カルーセル広告の魅力でしょう。
(3). さまざまなプラットフォームで利用できる
カルーセル広告は、さまざまなプラットフォームで利用できます。
2022年7月現在、カルーセル広告が利用できる代表的なプラットフォームは、以下の5つです。
1.Google
2.Facebook
3.Instagram
4.Twitter
5.LINE
それぞれのプラットフォームの特徴やユーザー層を理解しておけば、自社の商材のターゲットが多いプラットフォームにカルーセル広告が配信できることでしょう。
カルーセル広告を利用できるプラットフォームがこれから増えていくかも注目です。
4. カルーセル広告のデメリット
デメリットがないと思われがちのカルーセル広告ですが、そうではありません。カルーセル広告のデメリットとしては、以下のものが挙げられます。
・デスクトップに対応していないものもある
・ユーザーに長くて煩わしいと思われる可能性がある
・掲載内容や文章に制約がある場合もある
カルーセル広告ならではの特徴が、デメリットになってしまうこともあるのです。
デメリットが売上に大きく影響しないよう、カルーセル広告の配信前にシミュレーションをしたり、カスタマージャーニーを徹底的に考えたりしましょう。
5.カルーセル広告が使える媒体
カルーセル広告が使える媒体は、様々です。
媒体によってアプローチできるユーザーの性別に違いがあったり、年齢に違いがあったり、それぞれの特徴があります。
ここではカルーセル広告が使える媒体として、以下の3つをご紹介します。
1.Facebook
2.Twitter
3.LINE
どこにカルーセル広告が表示されるのか、どのようにカルーセル広告が表示されるのかも意識しながら各媒体でカルーセル広告を利用すると高い効果が得られるでしょう。
(1). Facebook
Facebookは、世界中で最も多くの人に利用されているSNSです。
一度に掲載できるカルーセル広告のコンテンツ数は2〜10個です。
カルーセル広告は、以下の場所に掲載されることになります。
・フィード
・ストーリーズ
・トップページ右上
・インスタント記事
・Marketplace
加えて、Facebookと連携して使えるメッセージアプリ「Messenger」や、Facebookと同じMeta社が運営している「Instagram」でもカルーセル広告は使えます。
ユーザー数の多さから、アプローチできる人数も非常に多いプラットフォームです。
(2). LINE
LINEは、メッセージ機能がメインで使われているため「SNS」だという認識が薄くなりがちですが、SNSとして日本国内で最も使われているものです。
カルーセル広告は、タイムラインとニュースにのみ掲載可能です。
コンテンツの最後個数は10であり、正方形でなくてはならないことに留意しましょう。
さらに、LINEは「ビジネス用」というより「プライベート用」で使われることが多いため、ユーザーが日常的に感じている不満を解消できる商材を掲載すると反応率が上がりやすいといえます。
(3).Twitter
Twitterは、日本国内で2番目に多くの人に使われているSNSです。
他のSNSにはない「リツイート」という拡散機能によって、ユーザーが広告を二次拡散してくれることもあり、非常に高いインプレッションを獲得できるポテンシャルがあります。
さらに、通常のツイートと同じように表示されるため、広告へのネガティブな先入観を与えることなく、ユーザーは自然と広告を閲覧してくれるでしょう。
20代〜30代のユーザーが多いため、そのあたりの年齢層をターゲットとした商材を広告に掲載する際には、とてもおすすめです。
6. カルーセル広告の活用事例
カルーセル広告には、いろいろな使い方があります。
他の広告とは違って複数の画像や動画を使うことから、これまでになかったような活用方法で広告運用ができるのです。
しかし、活用方法が多いからこそ、どうやって使えばいいかわからなくなるものではないでしょうか。
そこで、カルーセル広告の使い方を3つ紹介します。
1.商品のバリエーションを見せる例
2.商品の利用方法を見せる例
3.複数の商品を見せる例
ここからヒントを得て、自社ビジネスにカルーセル広告をどう使うべきか考えてみましょう。
(1). 商品のバリエーションを見せる例
カルーセル広告を使えば、商品のバリエーションを見せられます。
横並びで複数のコンテンツを掲載することで、カラーバリエーションやスペックバリエーションがある商品をまとめて、比較させながらアピールできるのです。
具体的には、自社のスペックが違うパソコンをカルーセル広告のコンテンツ1つずつで紹介することによって、ユーザーはパソコンを比較しながら、自分に最適なものを見つけられます。
1つの広告で訴求できることから、広告主にもユーザーにも嬉しい広告といえるでしょう。
(2). 商品の利用方法を見せる例
カルーセル広告のなかには、商品の利用方法を見せる例もあります。
カルーセル広告が「複数のコンテンツを横並びに表示できる」という特徴を活用し、それぞれのコンテンツでステップごとに商品の使い方を解説するのです。
たとえば、クレンジング美顔器の利用方法を解説するなら、1枚目で「まずはフェイスラインに当てていきます」と、2枚目に「次に口元に当てていきましょう」というようにカルーセル広告の特徴を活かして配信するのです。
それによって商品を使っている様子を想起させ、簡便性のアピールもできます。
購買に近い層に対して、とても効果的な方法といえるでしょう。
(3). 複数の商品を見せる例
1つの商品のバリエーションを見せるのではなく、自社で販売している複数の商品をカルーセル広告にのせて紹介する方法もあります。
コンバージョンが分散してしまう可能性がありますが、すべて自社の商品であり、コンセプトが企業のイメージと一貫性のあるものであれば、問題ないでしょう。
むしろ、企業イメージを伝えるには最適といえるかもしれません。
企業としての認知度を向上させたり、ファンを増加させたりすることは売上を大きく向上させることにつながるため、積極的に活用していきましょう。
まとめ
カルーセル広告は、他の広告とは違って複数の画像や動画を使うことから、これまでにない独創的な使い方ができる広告として注目されています。
自社ビジネスにうまく活用できれば、相当大きな効果が期待できるでしょう。
そのために大切なのは、カルーセル広告のメリットやデメリットを正確に把握し、特徴を理解したうえで、自社のビジネスの特徴とカルーセル広告の特徴を掛け合わせた使い方をすることです。
ぜひ、この記事で得た知識を使って、カルーセル広告に挑戦してみてください。
【参考文献】
・https://www.linebiz.com/jp/column/creative/20200318-02/
・https://ja-jp.facebook.com/business/help/1375829326076396?id=563305920700338