インフィード広告とは?使える媒体やメリット、出稿する際のポイントについて紹介
「インフィード広告ってなに?」
「どうやったら効果的に使えるの?」
以上のような悩みを抱えていませんか?
インフィード広告とは、広告を配信したメディア等の媒体のなかにあるメインコンテンツに紛れるようにして掲載されている広告のことを指します。
この記事では、インフィード広告の概要や、利用時のポイントなどを解説します。
インフィード広告を効果的に活用することで、配信した広告のインプレッションやエンゲージメントなどの数値が向上しやすくなるでしょう。
1. インフィード広告とは?
インフィード広告とは、広告配信媒体に掲載されているメインコンテンツの間に自然と溶け込ませるように掲載されている広告のことを指しています。
ネイティブ広告と同じにされることがありますが、正式には違うものです。
ネイティブ広告とは「配信した広告をメインコンテンツに溶け込ませることによって、ユーザーにより多く広告を見てもらう」という手法を指した言葉であり、ネイティブ広告の具体的な手法のひとつとして「インフィード広告」が存在しています。
そのため、検索結果に合わせて表示される「リスティング広告」は、ネイティブ広告には含まれますが、インフィード広告ではないことになるのです。
2. インフィード広告のメリット
インフィード広告の大きなメリットは、数値の向上が期待できることです。
広告に対して「煩わしい」「邪魔だ」と感じる人が多いなか、配信媒体に掲載されているメインコンテンツに紛れ込ませて広告を掲載することで、いわゆる「広告っぽさ」を減らせます。
そうすることで、ユーザーはメインコンテンツだと思いながら広告を目にする可能性が上がります。
ユーザーの広告へのネガティブな先入観を抜きにして、広告自体の魅力だけで数値を獲得できることから、インプレッション数やエンゲージメント数が向上し、おのずとコンバージョン数も高まっていくことでしょう。
広告配信において「数字が伸びやすい」というメリットは大きいと言えるでしょう。
3. インフィード広告のデメリット
インフィード広告はメリットが大きい一方で、大きなデメリットもあります。
それが「ユーザーが騙された気分になる可能性があること」です。
メインコンテンツとして掲載されているものだと思ってクリックしたら、外部サイトに飛ばされて、広告によって見事にセールスされてしまったとなれば、騙された気分になるでしょう。
ユーザーにそのような印象を与えてしまったら、掲載している商材は売れません。
この「ユーザーとの信頼関係」の部分をどうコントロールするかが、インフィード広告の効果を大きく左右することになるのです。
4. インフィード広告が使える媒体
インフィード広告が出稿できる媒体は限られています。
どの媒体でインフィード広告が利用できるかを知ることによって、その媒体でインフィード広告を出稿したり、その媒体のユーザー層を調べてより適した媒体を見つけられたりするでしょう。
ここでは代表的なインフィード広告が使える媒体として、以下の3つをご紹介します。
1.SmartNews
2.Instagram
3.Outbrain
そのほかにもインフィード広告が使える媒体はあります。
(1). SmartNews
SmartNewsは、無料のスマホアプリです。
ICT総研による「2021年モバイルニュースアプリ市場動向調査」で、掲載媒体数・掲載記事数がNo. 1だと明らかになっており、ユーザー数も多く、広告掲載媒体としても適しています。
そんなSmartNewsには「SmartNews Ads」という広告配信メニューがあり、以下の2種類の方法でSmartNews内に広告が配信できるようになっているのです。
・SmartNews Standard Ads(運用型のインフィード広告)
・SmartNews Premium Video/Display Ads(純広告)
SmartNewsはユーザーの体験を意識していることから「コンテンツとしての広告」を求めており、掲載にあたっての審査は厳しめです。
しかし、利用できれば大きな広告効果が期待できるでしょう。
(2). Instagram
Instagramは、Meta社が運営する視覚的コンテンツをメインとしたSNSです。Digital2022によれば、Instagramの広告によってリーチできるユーザーの数は4,610万人であり、Instagramに広告を掲載することのインパクトの大きさがわかります。
「Instagram広告」は、すべてがインフィード広告であり、以下の場所に広告が掲載されます。
・フィード投稿
・ストーリーズ投稿
・リール投稿
圧倒的なユーザー数とMeta社が抱えているAIによる広告スコアの表示により、他の媒体と比較しても効果が高い広告運用ができるはずです。
(3). Outbrain
Outbrainは、インフィード広告の出稿をサポートするプラットフォームのパイオニアです。
世界10万サイト以上が利用しており、そのなかにはCNNやNewYork Postなど有名なサイトも入っています。日本でのサービス開始は2014年でした。
Outbrainを利用すれば世界のインターネット人口の4分の1にアクセスできるといわれており、そのグローバルさから、国を問わない商材を配信するのに向いています。
独自アルゴリズムによる学習機能で、常に最適なユーザーに広告を配信できるのも魅力です。
5. インフィード広告に向いている商材
インフィード広告に向いている商材は、一言では表現できません。
なぜなら、プラットフォームによってユーザーの属性が違うからです。
インフィード広告を配信するプラットフォームにどのようなユーザーがいて、そのユーザーが配信プラットフォームを見ているときに頭のなかにあるニーズに訴えかける必要があります。
たとえば、Instagramで「脱毛」について調べている女性ユーザーに対して、「男性専用脱毛サロン」の広告を配信してもまったく意味がありません。
インフィード広告を配信する際には、自社商材のターゲットとプラットフォームにおけるユーザー層・ターゲティングがしっかりマッチしているかを確認してからにしましょう。
6. インフィード広告利用上のポイント
やみくもにインフィード広告を利用していても、広告効果は出にくいままです。
広告効果が低いインフィード広告を配信し続ければ、広告費として流れ出ていくお金だけでなく、広告のことを考えたり、運用を最適化している時間すらも無駄になるでしょう。
インフィード広告を利用する際には、以下の3つを意識すべきです。
・広告臭をなくす
・PDCAをまわす
・カスタマージャーニーを考える
3つのポイントを意識しておくことで、インフィード広告の効果を最大化できます。
インフィード広告利用のコツを掴み、売上に貢献しましょう。
(1). 広告臭をなくす
インフィード広告を配信するなら、広告臭がするものは控えるようにしましょう。
インフィード広告にすることで「広告っぽさ」を薄れさせているのに、タイトルで強くしてしまうとクリックされないだけでなく、煩わしく思われてしまいます。
たとえば、以下の2つのタイトルでは後者がおすすめです。
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このようにインフィード広告を利用する際には、インフィード広告ならではの長所を活かすために広告臭をなくすることが大事なのです。
(2). PCDAをまわす
インフィード広告に限った話ではありませんが、PDCAをまわすことは大切です。配信した広告の結果を分析し、うまくいかなかった点を改善していかなくては、広告効果が薄いものに対して広告費を支払い続けることになります。
つまり、「お金は使っているのに、売上が伸びない」という状態になってしまうのです。
そのためには広告配信開始時点で目標を設定し、その目標を基準として各数値に対してPDCAを意識しておくことが大事になります。
PDCAをしっかりとまわせていれば、常に効果の高い広告配信ができるでしょう。
(3). カスタマージャーニーを考える
インフィード広告では、通常の広告配信よりもカスタマージャーニーに気を配りましょう。
なぜなら、インフィード広告は配信媒体のメインコンテンツに溶け込むように掲載されており、広告を見た人のなかに「騙された」と感じる人が少なからずいるからです。
カスタマージャーニーに細心の注意を払っていないと、売上にマイナスな影響を与えます。
ユーザーがインフィード広告に触れた時点でどのような気持ちになり、LPを読んでいる間にどのような意識変化があるのかなどをしっかりと考えるようにしましょう。
まとめ
インフィード広告は、うまく利用すれば多くの反応を得られる広告です。
しかし、間違った方法で配信すると見込み客に「騙された」という印象を与え、これまで築き上げてきた信頼を失墜させてしまう原因にもなりかねない広告配信形式です。
メリット・デメリットをよく理解し、カスタマージャーニーを考えながら、常に広告を最適化することを考えて運用するよう心がけましょう。
そうすれば、認知拡大・販売促進に一役買ってくれるはずです。
インフィード広告を使いこなし、インターネットの時代に効果的な広告配信をしましょう。
【参考文献】
・https://wearesocial.com/jp/blog/2022/02/digital-2022/
・https://www.smartnews.com/ja/