ディスプレイ広告のキャンペーン、広告グループについての考え方をご紹介
Webの運用型広告を新しく学ばれている方にとって、入稿する際の初期設定はひとつの高いハードルになるかもしれません。Web広告は、独自のアカウント構造をとっており、各階層でできる設定内容が異なっております。広告を配信する前にアカウント構造を正しく設計していないと、予算配分の変更やターゲットの追加をする際に、複雑になってしまい、管理が難しくなってしまいます。
今回は、ディスプレイ広告を例として、Web広告を始めてまだ間もない方に向けて、広告階層の概念と各階層で設定できることをご紹介します。
広告の階層の概念
Web広告は上記の画像のように、アカウント、キャンペーン、広告グループ、の3つの階層に分けられております。
アカウントで設定できること
・ログインする際のメールアドレス
・支払い情報
・パスワード
キャンペーンで設定できること
・キャンペーン予算(日額)
・スケジュール
・配信地域・曜日・時間帯・デバイス
・入札戦略
広告グループ設定でできること
・入札価格
キャンペーン構成の役割
①運用中の予算配分の変更に対応
広告を配信していくにつれて、日予算の調整が必要になってきます。後からでも、随時予算調整しやすいように、キャンペーン分けすることが必要です。
②地域ごとに広告を配信
広告配信していると、地域によって成績が変わってくることがあります。その際、地域によって予算の振り分けを調整する必要がありますので、地域ごとでキャンペーン分けすることが重要です。
③入札戦略を出し分ける
広告を配信していると、過去のデータが蓄積され、入札戦略を変更したほうが、いいタイミングが出てきます。もし、入札戦略の出し分けを想定したキャンペーン構成になっていなければ、個別での入札戦略のの変更を実行しずらくなってしまいます。予め入札戦略の出し分けを想定して、構成を組み立てることが重要です。
最初にキャンペーンを作成するときは、日予算や配信地域別など、キャンペーンレベルでしか分けられないもので分けましょう。広告運用をしていく中で、必要に応じて増やしていくようにしましょう。
広告グループの考え方
①ユーザーの属性ごとに分ける
同じ商材を広告配信する場合でも、訴求内容を変えることで、ユーザーの属性も変わってきます。ユーザー属性ごとにターゲットを変えることで、その広告に興味を持ちそうなユーザーに広告を表示することができます。また、広告効果を検証するためにも、ターゲット別に分けておくことをお勧めします。
②入札単価ごとに分ける
広告を配信する際、配信を強化したいユーザー属性があった場合は、入札単価の調整を広告グループごとで設定することが可能です。
まとめ
キャンペーンや広告グループを適切に設計することで、運用中の変更もスムーズに対応でき、実際の広告の検証も行いやすくなります。いきなり多く作りすぎないことを注意しながら、作成してみましょう。
ご拝読ありがとうございました。