facebookドメイン認証の取得方法とメリット
「facebookドメイン認証は任意だから設定しなくても良い?」
「ドメイン認証が必要な場合はどんなとき?」
facebook広告を配信している方のなかには、上記のような疑問を抱えている方もいるでしょう。
そこで本記事では、facebookドメイン認証の必要性やメリット、取得方法などを解説しています。
1. facebookのドメイン認証とは
facebookのドメイン認証とは、facebook内のコンテンツを保護するための任意の機能です。
ドメインとはインターネットの「住所」のようなものであり、ドメインの所有者を認証によって設定します。
ドメイン認証によって、アカウントの透明性や信頼性を上げることができ、同時にfacebook内のセキュリティを強化し、自分のアカウントであることを保証。
facebook広告においても、未認証のドメインはCMP単価やリーチ単価が上がるなど、重要な機能になっています。
2. ドメイン認証に必要なもの
facebookのドメイン認証には、facebookのビジネスマネージャが必要です。
ビジネスマネージャの登録には、個人用のfacebookアカウントで本人確認を行うため、アカウントを持っていない方はまず、個人用アカウントの登録を行いましょう。
個人用アカウントのビジネスツールの利用開始ページから、ビジネスマネージャの作成が可能です。
3. facebookドメイン認証のメリット・デメリット
facebookドメイン認証についてはデメリットがほとんど考えられません。
そこで、facebookドメイン認証のメリットについて確認し、導入を検討してみてください。
(1).広告効果が下がる可能性をなくす
facebook広告を配信している場合、ドメイン認証を行っていないとコンバージョン適正化やターゲット設定が正常に機能しない可能性があります。
収集した顧客情報などから施策を立てた上で、設定したターゲティングも正常に機能しない場合は、戦略事態が水の泡となるでしょう。
facebook広告は、ドメイン認証を行わずとも配信可能ですが、広告効果が下がる可能性をなくすためにも、ドメイン認証をしておくのが賢明です。
(2).不正利用を防げる
ドメイン認証とは、ページの所有権が自分にあることを示しているため、サイト内のコンテンツを保護する役目があります。
そのため、他者からの不正利用を防ぐ方法のひとつとして有効です。
また、facebookドメイン認証を行っていないアカウントが広告停止措置を受けたという報告も何件かあるため、認証は必須とも言えるでしょう。
(3).コンバージョンイベントが計測できる
2021年1月以降、Apple社のiOS 14デバイスでは、ユーザーの行動などを取得するトラッキングにユーザー本人の許可が必要となりました。
そこでfacebookは、最低限のトラッキングを可能にした機能「合算イベント測定」が登場しましたが、この機能はドメイン認証を行っていないと使用できません。
逆に、ドメイン認証をしておくことで1つのドメインに対し、8つの測定に優先順位を設けることができます。
トラッキングを許可しなかったユーザーに対しても、どの測定を優先的に取得するかを設定できるため、最低限の情報のなかで最適な戦略を立てられるようになるでしょう。
4. ドメイン認証の手順
facebookドメイン認証には、以下3つの方法があります。
・メタタグを追加する方法
・HTMLファイルをアップロードする方法
・DNSレコードに追加して認証する方法
このなかで最も一般的なのがHTMLファイルをアップロードする方法であるため、以下で詳しく解説します。
(1).ドメインを追加する
所有者が自分のfacebookビジネスマネージャであることを確認し、メニューバーから以下のようにドメインを追加します。
1.「ビジネス設定」
2.「ブランドセーフティ」
3.「ドメイン」
4.リンクしたいドメインを選択して「追加」
ビジネスマネージャで管理しているドメインを確認したい場合も、上記と同様の手順で知ることができます。
(2).HTMLファイルをダウンロードする
続いては、以下の手順でHTMLファイルをダウンロードします。
1.追加したドメインを選択
2.「HTMLファイルアップロード」をクリック
3.基本ステップ「1.HTML verification fileをダウンロード」をクリック
HTMLファイルのダウンロードは1回のみ行い、複数回のダウンロードでファイル名が変更されないよう注意しましょう。
(3).HTMLファイルをアップロードする
次に、ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードします。
1.基本ステップ「2.〜のルートディレクトリにこのファイルをアップロードしてください」をクリックし、HTMLファイルをアップロードする。
2.基本ステップ「3.Confirm that it’s uploaaded by visiting https;//〜」をクリックして確認を行う。
3.確認後、基本ステップ「4.認証をクリックする」の下部にある認証ボタンをクリック
ルートディレクトリでは、index・home・imageなどのディレクトリが入っている部屋に、htmlを追加します。
ディレクトリへのアクセスは、FTP情報が必須であるため、広告主または管理者であることを確認して作業を行ってください。
(4).Facebookページと紐付ける
続いて、ドメインとFacebookページを紐付けます。
「ドメインを追加する」の手順と同様にページを移動し、「Facebookページ」→「ページの割り当て」から紐付けたいFacebookページを選択します。
(5).ドメインを共有する
上記の手順でドメイン認証は完了ですが、代理店にドメインを共有する場合は以下の手順を行います。
1.「ドメインを追加する」の手順と同様にページを移動し「パートナー」
2.「パートナーを割り当て」
3.パートナーのビジネスIDを入力
5. よくあるエラー
最後に、facebookドメイン認証においてよくあるエラーと対処法をご紹介します。
(1).ドメインが追加できない
ドメインが追加できない場合、ドメインの入力に間違いがないか確認してください。
ドメインでは英字、数字、ハイフンのみが使え、最初または最後の文字をハイフンにすることはできません。
また、別のビジネスマネージャアカウントによって、すでにドメイン認証されている場合はドメイン追加が行えないため、ドメインを自分のアカウントと共有してもらえるよう、相手に依頼する必要があります。
(2).認証できたのにエラーになる
ドメイン認証まではできたのにも関わらず、エラーになっている場合は、認証が反映されるまで時間を置いてみてください。
facebookドメイン認証状態については、定期的なチェックが行われているため、ドメイン認証に必要なHTMLファイルなどの情報は、大切に保存しておきましょう。
まとめ
facebookドメイン認証は、無料で任意の機能でありながら、facebook広告の最適化やセキュリティ面で重要な存在です。
認証までの手間がデメリットではありますが、認証後はメリットが光り、特にfacebook広告を配信しているアカウントにとっては、広告効果に大きく影響するでしょう。
今後もトラッキングの規制強化が加速することが予測されるため、最新の情報を入手し必要な設定や認証を施す必要がありそうです。
【参考文献】
Metaビジネスヘルプセンター ビジネスマネージャを作成する
(https://www.facebook.com/business/help/1710077379203657?id=180505742745347)
Metaのビジネスツールの利用を始めましょう。
(https://business.facebook.com/overview)
Metaビジネスヘルプセンター Metaビジネスマネージャのドメイン認証について
(https://www.facebook.com/business/help/286768115176155?id=199156230960298)
Metaビジネスヘルプセンター ビジネス設定でドメインを認証できない原因についてのトラブルシューティング
(https://www.facebook.com/business/help/340070217802345)