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松山

LINE広告

シニア世代向けにLINE広告が有効な理由

「シニア世代に向けたLINE広告が有効な理由は?」

「実際、どんなLINE広告であれば効果が得られるの?」

以上のような疑問はありませんか?

近年では、シニア世代にもスマホが普及し、連絡手段のひとつとしてLINEを利用している方も増えてきました。

そのため、シニア世代に向けた商材の広告手段のひとつに、LINE広告が浮上しています。

そこでこの記事では、シニア世代向けにLINE広告が有効な理由について解説。

シニア世代に向けたLINE広告作成や配信の注意点なども紹介しているため、参考にしてみてください。

1. LINE広告とは?

LINE広告とは、LINEアプリのトーク画面の上部や「LINE NEWS」「LINE MUSIC」などの関連アプリに表示される配信面の多い広告です。

LINEユーザーに向けて年齢や性別、居住地域、興味関心などのターゲティング配信ができるため、より効果的な広告配信ができます。

また、自社のWebサイトやアプリへの誘導や、LINE公式アカウントへの友だち追加など、さまざまな目的で利用できる広告媒体です。

(1).ユーザーの割合

実際にLINEユーザーの割合は以下のとおりです。

LINEの全体のユーザーの割合:81.6%
LINEの60代のユーザーの割合:76.4%
LINEの60代のユーザーの割合:69.0%

(出典:https://www.moba-ken.jp/project/service/20220516.html

(出典:https://seniorguide.jp/article/1409904.html

NTTドコモ モバイル社会研究所「2021年一般向けモバイル動向調査」では、スマホを利用しているシニア世代は、60代で80%、70代で60%を超える結果になりました。

そのなかで、LINEを利用している60代は70%以上、70代は約70%と高い水準であるため、シニア世代へ向けたLINE広告も有効であると言えるでしょう。

2. LINE広告がシニア世代向けにおすすめの理由

LINE広告がシニア世代向けにおすすめの理由を以下で紹介します。

(1).シニア世代の利用率の高さ

スマホの利用率が上がっているシニア世代ですが、60代以上の方の主要SNS利用率は以下のとおりです。

LINE:76.4%
Twitter:14.1%
Facebook:19.9%
Instagram:13.4%

LINE以外のSNSはどれも20%未満と、LINEと比較すると利用率はが低い印象です。

そのため、LINE利用中に広告が配信されるため、LINE広告はシニア世代へのアプローチとして有効です。
(出典:https://smmlab.jp/article/sns-user-number/#topic01

(2).顧客育成が可能

LINE広告では、商材の魅力を伝える配信を行うことで、認知拡大や売上貢献が大きい「プル型」の訴求を行う一方で、プッシュ通知で情報を伝える「プッシュ型」の訴求も可能です。

プッシュ通知はLINEの「友だち追加」が必要であるため、まずは友だち追加広告を実施し、公式LINEへ流入させます。

ひと手間必要ですが、プッシュ通知はメルマガのような役割を果たし、長期的な顧客育成を行えます。

近年、Webマーケティングにおいて、「見込み顧客を実際の顧客へ」「顧客からリピーターへ」といった顧客育成は重要だと考えられており、LINE広告のプッシュ通知を活用することで効果が得られるでしょう。

3. シニア世代向けLINE広告の注意ポイント

近年では、シニア世代も積極的にLINEを利用しているため、LINE広告も有効です。

しかし、シニア世代へ向けたLINE広告の配信にはいくつかの注意点があります。

注意ポイントを抑え、LINE広告を効率よく配信しましょう。

(1).バナーデザイン

LINE広告では、主に以下のようなサイズの静止画・動画広告が配信できます。

Card:静止画 1200 × 628px・動画 画面比率16:9
Square:静止画 1080 × 1080p・動画 画面比率1:1

どちらもトークリストやLINE NEWSなど多くの配信面に対応しています。

シニア世代は、シンプルさと分かりやすさが需要になるため、特に静止画には写真やイラストを使い、文字数を必要最低限にしたデザインがおすすめです。

さらに、商材を分かりやすく表したキャッチコピーを使ったバナーデザインが効果的でしょう。

「気になる」と興味関心をそそる写真とキャッチコピーを採用することで、クリック率も上がります。

(2).LINE広告の動画

LINE広告では、静止画だけでなく動画広告の配信も可能です。

広告動画の作成には、コストや労力もかかるデメリットがありますが、効果的なデザインを取り入れることで静止画よりもインパクトを与えやすく、認知度の向上にもつながります。

(1).動画専用のフォーマット

LINE広告には、先述した「Card」と「Square」のほかに「Virtiual」という動画専用のフォーマットが用意されています。

画面比率は9:16とスマホ画面に対して大きな動画広告配信が可能です。

ただし、LINE VOOM上では「Virtiual」の動画広告も3:4の比率となるため、画面の上部と下部のデザインが隠れてしまいます。

そのため、キャッチコピーや字幕などを入れる際は、注意しましょう。

(2).動画広告の内容

動画広告は、冒頭の数秒間を見られるか見られないかによって、CTRが大きく変化します。

特にシニア世代の場合、判断能力も鈍くなっている場合も多いため、早いテンポで情報を詰め込み過ぎるのはNGです。

動画の冒頭に商材の解説を持っていき、中盤に訴求ポイント、終盤に割引情報などのお得な情報を入れる、テレビショッピングのような広告動画が良いでしょう。

(3).LINE広告の広告文

LINE広告の広告文の内容には、商材の特徴や割引情報を入れて他の類似商材と差別化しましょう。

当たり障りのない内容を避け、ターゲットを絞り、商材の詳細を紹介することでユーザーは「自分に適した商材だ」というような認識が生まれます。

広告文によって、興味や関心を引き出すことで成果へと繋げられるでしょう。

さらに、広告の商材が「どこの会社のどんな商材か」が分かるように、会社名や商材名を入れた広告文を作り、類似サービスに流れないようにする必要があります。

また、シニア世代向けであることを強調し過ぎないよう、広告文には注意が必要です。

「まだまだ現役!」など、元気なシニア世代も多くいるなかで「高齢者」や「シニア世代」と一括に表現する内容は控えるように心がけましょう。

(4).シニア世代への固定観念

シニア世代は、一般的に60代以上の方を指しますが、60代を中心に「シニア世代といえば」というような固定観念を持っておくのは危険です。

主に、以下のような固定観念には注意が必要です。

仕事をしていない
洋食より和食が好き
最近のアニメやアイドルを知らない など

一昔前であれば、「シニア世代といえば」という問いに対し、上記の固定観念に当てはまる方も多かったかもしれません。

しかし、現在においては定年退職の年齢は引き上がっており、再雇用や延長制度もあるため、65歳を過ぎてもなお現役で働いている方もいます。

また、洋食も当たり前に食べられる時代となり、和食よりも洋食を好む方や、孫と一緒にアニメ見たり、アイドルを推しているシニア世代も少なくありません。

そのため、固定観念に基づいたシニア世代に向けた広告文やLP内容にすると、反応が悪くなる可能性も考えられます。

(1).アクティブシニア

シニア世代と一括りに定義していますが、「アクティブシニア」という言葉があるように、元気で活発なシニア世代が多くいます。

アクティブシニアは、自分なりのこだわりや価値観をもっており、仕事のみならず趣味などにも意欲的なシニア世代を指します。

一般社団法人日本アクティブシニア協会」では、前期高齢者である65〜75歳の方と定義しており、若年層と変わらない体力を持っている方も多く、自らを「高齢者」として認識していない方も多いでしょう。

(5).LPのデザイン

LINE広告のクリック後は、LPへと移る場合が多くありますが、その場合にはシニア世代へ向けたLPを作成する必要があります。

シニア世代向けのLPデザインは、CVボタンを分かりやすく、大きく配置することが大切です。

さらに、全体的なフォントの級数や種類も選び、LP全体を読みやすくするなどの工夫を行います。

具体的には、以下のようなフォントがおすすめです。

フォント:ゴシック体
文字サイズ:12pt(16px)以上
行間:文字サイズの1.5〜1.75倍

読みやすさには、文字の背景と色のコントラストも重要であるため、明度や彩度の差を付けたデザインを心がけましょう。

ただし、デザイン面に意識を向けすぎた結果、商材の内容が薄くなっては本末転倒です。

LPの内容は「起承転結」の流れでシンプルに作成し、無意味な英語やカタカナは排除。

シニア世代にも理解しやすい言葉と内容で仕上げることで、抵抗なく商材の情報が分かるLPになるでしょう。

4. シニア世代向けLINE広告の事例

最後に、実際に行ったシニア世代向けLINE広告の事例をご紹介します。

商材シニア向け商材
広告の種類LINE広告
予算80,000円
CPC(1クリックごとの掲載費用)17円
CTR(クリック率)2.14%
ターゲティング店舗の住所に合わせてエリアを細かくセグメント
その他イベント開催の実施2週間前から広告開始した

上記の事例は、シニア世代に向けた企業のイベント開催をPRする広告配信です。

イベント開催地である地域を細かくセグメントし、2週間前からLINE広告を配信することで、紙媒体広告と同様の認知拡大が期待できます。

LINE広告のクリック単価の相場は、10〜30円ほどと言われているなかで、事例では17円と相場内で抑えられました。

また、LINE広告のクリック率はできるだけ1.5%以上のキープが望ましいなか、事例では2.14%であるため良好な結果と言えるでしょう。

まとめ

今回は、シニア世代へ向けたLINE広告がおすすめの理由から、注意点などについて解説しました。

近年では、シニア世代も当たり前のようにスマホを持ち、LINEを利用して連絡を取り合っています。

LINEは他の主要SNSと比べ、シニア世代の利用率が高く、広告配信によって効果が得られやすいでしょう。

さらに、LINE広告はプッシュ通知で情報を伝える「プッシュ型」の訴求も可能であるため、メルマガのような役割を果たし、顧客育成にも効果的です。

近年では、「アクティブシニア」という言葉があるように、自分の価値観を持ち、仕事や趣味を楽しむシニア世代も多くいるため、広告内容やLP内容には「シニア」を強調しすぎないように気を付けましょう。

【参考文献】

【サービス】LINE利用率8割超え:10~50代まで8~9割が利用

https://www.moba-ken.jp/project/service/20220516.html

「LINE」の利用率は81.6%。70代でも69.0%

https://seniorguide.jp/article/1409904.html

【シニア】
シニアのスマホ所有率上昇ペース増す 60代8割、70代6割を超える

https://www.moba-ken.jp/project/seniors/seniors20210526.html

一般社団法人 日本アクティブシニア協会

https://www.tochikatsuyou.com/_kaigo-hukushi/adviser/209/profile/