リスティング広告での「オークション分析」の活用方法
オークション分析とは?
オークション分析とは、Google広告で検索キャンペーンを配信している際に管理画面で閲覧できる「似たような配信キーワードで配信している競合サイトの状況」を確認可能なツールです。
リスティング広告の場合は、実際に検索を行うことで、どのような競合サイトが広告を出稿しているかを視覚的に確認することはできますが、オークション分析ではさらに細かく競合の配信状況を数値的に確認できます。
オークション分析の活用方法をご紹介
オークション分析は配信中の運用改善に非常に役立つツールです。主に以下3つに行き詰まったとき、アイデアを探すときにおすすめです。
広告文の作成/改善で悩んだとき
アカウントを立ち上げて最初の広告文を作成するときや、リスティング広告をスタートしたものの、なかなかクリック率が上がらない、狙ったキーワードでの配信量が伸びない場合に、競合調査の一環として活用できます。
具体的には、オークション分析で表示されている自社よりも上位のサイトをチェックすると、たとえリスティング広告の誘導先LPでなかったとしても、TOPページやサービス紹介ページにコンテンツがちりばめられていて、広告文作成の参考になることが多いです。
「担当している●●社はこのあたりに強いサービスだけど、競合の▲▲社は別のこういった部分に特化したサービスなのか」
といったように担当サービスの新たな発見に繋がります。
予算増額の提案を行うとき
クライアント様への予算の増額提案時は、クライアント様からも「売上を増やすために予算を増額したいだけでは?」という疑念をもたれやすく、エビデンスに基づいた増額提案でなければ提案が通ることは少ないと思います。
オークション分析は、提案の数値的な根拠を示すうえでも活用できます。
例えば上記の例であれば、現在IMPシェアは競合の中で上位4番目ではあるものの、1位のマネーフォワードは37.4%のシェアを持っており、さらに自社との重複率が約42%のため、約半分のKWがマネーフォワードと競合しており、シェアを奪われている状況ということがわかります。
必ずしも予算拡大をする必要はありませんが、例えば「今月の問い合わせ獲得数が50件でさらに伸ばしたい」となった場合は、上記のオークション分析の状況から「マネーフォワードにシェアを奪われている状況なので、予算拡大により●●件までは増やせる見込みあり」といったように具体的な数値で提示できます。
現在の競合との競争力を確認したいとき
上記2つ以外にも単純に現在の競合サイトとの競争力を確認するためにも活用できます。
参考になる指標としては「優位表示シェア」「上位掲載率」が挙げられます。
「優位表示シェア」とは、自社の広告が競合サイトの広告よりもどの程度多く配信されたか?その割合を表しています。
また、「上位掲載率」は他の競合サイトのほうが自社の広告よりも上位に掲載された割合を表しています。
この2つを確認することで、「現状どの程度競合に対して優位性があるか?」「さらに競争力を高めることでどの程度の伸びしろがあるのか?」という点が確認できるため、今後の戦略立てに活用できます。