Meta広告のコレクション広告とは?活用例ご紹介
Meta広告のコレクション広告をご存じですか?
コレクション広告は画像や動画を使用した広告で、たくさんの商品を一気に広告配信したいときに適している広告フォーマット。商品やサービスの認知拡大や購入促進に有効です。
本記事では、コレクション広告の設定方法や入稿規定、活用方法をご紹介します。
コレクション広告に取り組むべきか悩んでいる方は参考にしてください。特にバリエーションの多い商品を扱うECサイトの運用者は要チェックです。
1.コレクション広告とはなにか?
Meta広告のコレクション広告は、メインの大きい画像もしくは動画と、小さい複数枚の画像が一緒に表示されるクリエイティブ広告フォーマット。画像や動画で一度に情報を伝えることができるため、視覚的に有利です。
複数のサブ画像を組み合わせることができるため、特にバリエーションやラインナップの多い商品に適しています。
コレクション広告の主な使用目的
・商品やサービスの認知拡大
・画像を用いて商品やサービスの情報を分かりやすく発信
・ウェブサイトやアプリ内での購入を誘導
・複数の商品を購入するよう促す
配信面
・Facebookフィード
・Facebook Marketplace
・Instagramフィード
・Instagramストーリーズ
LPとして代用できる
コレクション広告は、商品の認知から購入までを一貫して完結できることが特徴です。
従来のコレクション広告以外の広告では、広告をクリックするとサイトに遷移しますが、コレクション広告はサイトに遷移せず、広告が表示されているFacebookやInstagram内で購入画面に進むことができるためスムーズです。
インスタントエクスペリエンス
インスタントエクスペリエンスとは、コレクション広告をタップしたときに表示される画面のこと。商品名や値段、色、サイズなどの情報を表示できます。
サイトに遷移せずにアプリ内で商品の詳細を確認できるため、ユーザーが手間なく商品の情報を収集でき、購入に繋げやすくなります。
なお、コレクション広告だけでなくカルーセル広告も複数画像を使用できますが、カルーセル広告は画像をスライドさせてそれぞれの画像を表示させます。
一方コレクション広告は、複数の画像を操作なしで表示でき、さらに動画も使用できるため、ぱっと見て視覚的にアピールができ、一度の広告画面内で多くの情報を伝えることができます。
たとえば同じ商品の色違い商品の画像、使用イメージと商品だけの写真などを一度に伝えたい場合に有効です。
2.コレクション広告の設定方法
それでは、コレクション広告の設定方法を確認しましょう。
設定方法は2種類。カタログをインスタントエクスペリエンスに追加する方法と、カタログを使用せず手動で設定する方法があります。
すでに他広告で使用している商品フィードがあったり、商品数が多い場合はカタログを使用、商品フィードがない場合は手動での設定が良いでしょう。
①カタログを使う
「カタログ」はFacebook 広告アカウント内に商品のデータを登録して管理できる機能です。カタログを使用することで、複数商品のデータを一括で広告配信に使用できます。
商品ごとの価格や商品ページ URL を細かく設定して広告に表示させるには、カタログの使用が必須です。
具体的な設定方法をみていきましょう。
まず、Meta広告の管理画面から新しいキャンペーンを作成に進み、「キャンペーンの目的」を選択します。コレクション広告が利用できるキャンペーンの目的は以下の5種類です。
・認知度
・トラフィック
・エンゲージメント
・リード
・売上
上記を選択したら、広告設定に進みます。
広告設定画面で、「クリエイティブソース:カタログ」を選択、「フォーマット:コレクション」を選択します。
続いて、クリエイティブ設定画面で、「フィードに掲載する商品:ダイナミックに選択」を選び、「メインテキスト」と「見出し」を入力します。
その後、インスタントエクスペリエンスの設定を行います。インスタントエクスペリエンスは以前設定していたものがあれば「既存のエクスペリエンスを検索」、新しく作成する場合は「新規作成」を選びます。
インスタントエクスペリエンスの作成では、次の4つのテンプレートを使用できます。
・ストアフロント
・ライフスタイルカタログ
・デジタルサークル
・カスタムインスタントエクスペリエンス
テンプレートを選択したら、各テンプレートの設定に進みます。「商品セットを選択」、「ラベル」「リンク先」等の情報を入れていきましょう。
②手動で設定する
カタログを使用せずに手動で設定する方法も確認しましょう。
キャンペーンの新規作成は上記「カタログを使う」と同様です。
「カタログを使う」と異なる点は、「広告設定」画面で「クリエイティブソース:カタログ」ではなく「手動アップロード」を選択します。「フォーマット」は「コレクション」を選択してください。
クリエイティブの「メインテキスト」「見出し」の設定は同様です。
続いてインスタントエクスペリエンスの選択です。カタログを使用しない場合、設定できるインスタントエクスペリエンスのテンプレートは以下の2つ。
・顧客獲得
・カスタムインスタントエクスペリエンス
3.入稿規定
コレクション広告の設定方法がわかったところで、入稿規定を確認しましょう。
コレクション広告はメイン画像もしくは動画とサブ画像で構成されています。それぞれの入稿規定やおすすめの設定をまとめました。
メイン・サブ画像 | |
アスペクト比 | 1.91:1~4:5(1:1推奨) |
画像サイズ | 1,080 x 1,080ピクセル以上 |
ファイルタイプ | JPGまたはPNG推奨(他のファイルタイプも可)(最大ファイルサイズ30MB) |
テキスト | メインテキスト:125文字以内(推奨)見出し:40文字以内(推奨) |
入稿にはメイン画像とサブ画像、テキストの用意が必要となります。メイン画像は動画でも問題ないです。サブ画像は複数枚用意しましょう。
動画を使用する場合、動画の長さは15秒以内にし、キャプションを入れると最後まで見てもらいやすくなります。
表示例
Facebookフィード | サブ3枚、メインテキストと見出しが表示 |
Instagramフィード | サブ3枚、メインテキストのみ表示 |
Instagramストーリーズ | サブ2枚、見出し |
なお、メインテキストと見出しは推奨文字数を超えて設定することも可能ですが、省略されてしまう可能性が高いので、なるべく収まるように設定するとよいでしょう。
テキストは、メインテキストのみや見出しのみのパターンも、両方表示されるパターンもあります。メインだけもしくは見出しだけでも商品の特徴がパッとわかるような文章を設定しておきましょう。
4.活用シーン
コレクション広告は複数の画像を表示できる広告のため、主に複数種類の商品を取り扱う EC サイトの宣伝や、複数画像を使用してさまざまな機能やデザインを訴求できる商品の宣伝に向いています。
また、画像だけでなく動画と複数枚の画像を組み合わせて表示もできるので、商品の使用イメージなどを一緒に訴求することができます。
複数の画像を活用することで、バリエーションやラインナップに富んだ商材に向いています。
たとえば、同じ商品であっても色の違いや柄の違いで複数パターンある場合、すべてのパターンを一度に表示させることで、様々なユーザーの好みにリーチできます。
さらに、コレクション広告をタップした場合、サイトに遷移せずアプリ内で商品の詳細の確認や、購入画面に進むことができます。サイトに遷移するよりもスムーズに進むため、離脱も起こりにくくなります。
5.おすすめしないシーン
反対に、コレクション広告をおすすめできない場合もあります。BtoB商材や、製品数が少ない通販サイトなどです。
コレクション広告は画像を用いて視覚的に訴える広告フォーマットのため、パッと見て魅力が伝わらない商材や、サービス系は向いていません。
また、コレクション広告の配信箇所はモバイルアプリのため、デスクトップには表示されません。PCからの購入が多いBtoB商材は、コレクション広告はおすすめできません。
6.Meta広告のコレクション広告、設定方法や活用方法
今回は、Meta広告の広告フォーマットの1つ、コレクション広告の設定方法や入稿既定、活用シーン、おすすめできないシーンを紹介しました。
コレクション広告はモバイルに特化した広告フォーマットです。モバイルからの購入が多い商材であっても、PCへの配信が全くないと機械の損失のおそれがあるため、他の広告フォーマットとの併用を推奨します。
コレクション広告の設定は、カタログを使用すると商品の詳細も登録できて便利です。カタログの準備には工数が必要のため、コレクション広告の運用を検討している場合は早めの行動を!
参照:
https://www.facebook.com/business/news/inspire-shoppers-to-purchase-with-a-collection