Twitter広告の年齢/エリア/興味関心のレポートが重複する仕組み

Web広告では配信終了後に様々な指標でレポートを作成することになりますが、Twitter広告のレポートは他媒体と仕様が異なり特殊な部分があります。
具体的には、年齢/エリア/興味関心レポート時に数値が全体合計と一切合わないという部分です。
今回はTwitter広告の上記レポートの仕様についてご紹介したいと思います。
Twitter広告のレポート確認方法
各種レポートへのアクセス方法は2つあります。
管理画面から直接確認する場合

管理画面から確認する場合は、閲覧したい広告アカウント > キャンペーン を選択肢、棒グラフ下部のメニューバーから「オーディエンス」を選択することで、確認できます。具体的には以下の項目で確認できます。
・興味関心
・言語
・地域(都道府県、都市部、市区町村、郵便番号など)
・性別
・プラットフォーム(デバイス種別:PC,IOS,Android,タブレットなど)
・年齢
CSVをDLして確認する場合

アカウントの管理画面から、表の右上の「エクスポート」ボタンをクリックすることで、上記のようなエクスポート設定がモーダル表示されます。
デフォルトでは、「総計」のみチェックされている状態なので、確認したい項目に合わせて設定をすることで希望のデータにカスタマイズ可能です。
具体的には以下の項目で確認できます。
●時系列
・総計
・週次
・デイリー
・時間別
●オーディエンス別
・キーワード
・ユーザー名
・行動
・性別
・言語
・プラットフォーム
・興味関心
・イベント
・TV番組
・オーディエンス
・年齢
・類似オーディエンス
・ツイートにエンゲージメントしたユーザー
・会話
・地域
上記の通り、管理画面で直接確認するよりも遥かに多くの指標を確認できます。
実際に重複が発生している事例
それでは実際にどの程度重複によるズレが生じているか実例を元にご紹介します。まずは、キャンペーン単位での数値です。

14.2万円の予算に対して満額を使い切った形で、1,852クリックを獲得した配信です。
続いて、上記配信のレポートを管理画面上の興味関心タブで確認します。

まず最上部の「Space and astronomy(宇宙と天文学)」で140,060円を使っていながら、次の「Weather(天気)」でも140,471円となっておりこの時点で全体の合計金額を超えています。
その他の項目も見ていきます。

言語でも同じことが発生しています。また、上記案件では国内配信でしたが、一部「English」「Chinese」などでも表示が確認できます。
なぜTwitter広告レポートでは重複が発生するのか?
Twitter広告レポートでは、他媒体のレポートと分類の定義が「複数選択」の形式になっていることが要因です。
例えば、日本語と英語の両方をスマホで使っているユーザーに広告表示した場合、「Japanese」「English」の両方にインプレッションのデータが加算されます。
同じ仕組みで、例えば、「釣り」「ファッション」「グルメ」の3つに興味関心を持つユーザーに広告を表示した場合はそれぞれにデータが加算されます。
そのため上記の事例では元々「天文学」でのセグメントは行っておらず「Financial news(金融ニュース)」で設定していましたが、「金融ニュース」と「天文学」「天気」など複数の興味関心をもったユーザーに配信したことで、設定していないセグメントも表示されています。
対策
Twitterのレポート仕様によるものなので、レポートの数値自体を変えることはできませんが、もしオーディエンスごとのレポートをクライアント様に提出が必要な場合は、「%表記」にして提出することをおすすめます。
重複を含めた合計数値を算出し、その中で、どの「年齢/興味関心/エリア」でクリックが多いか?クリック単価が安いか?CV獲得が多いか?といった傾向を知るための資料として活用すると良いでしょう。
また、普段Twitter広告を扱っていないお客様の場合には配信前の段階で事前にTwitter広告のレポート仕様について伝えておくことでトラブルを未然に防げます。