NISSIN(日辰広告株式会社) NISSIN(日辰広告株式会社)

Tips

松山

Instagram広告

【インスタ広告運用ガイド】Instagramのストーリーズ広告の出稿方法は?費用や運用ノウハウを解説

国内のMAU(月間アクティブユーザー数)が3300万人以上に達するInstagramの中でも、特に人気を博しているのが24時間で消える投稿をシェアする「ストーリーズ」機能です。

従来のフィードはもちろん、ストーリーズにも投稿間に広告を出稿することができます。

今回はストーリーズ広告の仕様やメリット、コストや出稿方法などを解説します。

1.ストーリーズ広告とは?

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-32.png

ストーリーズ広告とは、Instagramのストーリーズ投稿の間に出稿する広告です。

15秒のショート動画や画像、テキストなどをフルスクリーンで表示し、通常の投稿と似た形でターゲット層へ自社のサービスや製品に関する情報を伝えることができます。

その他、LPページへのリンクやアプリストアへのリンクなども設置できるため、広告を起点として自社サイトへ誘導することも可能です。

instagramのストーリーズ機能は通常24時間後にアーカイブ化され閲覧できなくなりますが、広告の場合は予算に応じて恒久的に出稿することが可能です。

ただし、フィード広告などと同じくオークション(入札)型での掲載となるため、常に表示させ続けることは不可能です。

(1)Instagram広告の種類・Facebook広告との違い

Instagramにはストーリーズ広告のほか、通常の投稿画面の間に挿入される「フィード広告」やユーザーのコンテンツ検索にあわせて表示される「発見タブ広告」、30秒程度のショート動画の間に表示される「リール広告」、広告の掲載方式には複数のコンテンツを組み合わせて表示できる「カルーセル広告」、自社の製品・サービスをカタログ形式で表示できる「コレクション広告」、2択の投票ボタンを設置する「アンケート広告」が存在します。

各コンテンツは画像もしくは動画による出稿が可能です。

InstagramはFacebook社が運営するSNSであるため、広告マネージャーもFacebookのものを利用します。

一見すると同じように思えますが、厳密には細かな仕様や入稿規定などが異なるため注意が必要です。

具体的には広告の配信面・必要となるアカウントが異なり、Instagram広告ではInstagram上のフィード・リール・ストーリーズ・発見タブなどに出稿可能であるのに対し、Facebook広告ではFacebookのタイムラインやホーム画面、メッセンジャーやAudience Network(Facebook提携アプリやスマートフォンサイト)などに出稿される点が異なります。

なおFacebook広告はInstagram広告として配信できますが、その逆は不可能とされています。

Facebook広告の配信はFacebookページのアカウントがあれば可能ですが、Instagram広告はInstagramのビジネス用アカウントを取得することが必須となる点にもご注意ください。

2.SNSはインスタの時代?ストーリーズ広告の運用に取り組むメリット

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-33.png

instagramは若年層を中心に数多くのユーザーが利用するSNSであり、2019年にはFacebookのMAU数を凌ぐ月間3300万人超の規模に達しています。

国内ではLINE、Twitterに次ぐシェア3位のプラットフォームとして多くの方に利用されています。

加えて、2019年のFacebook社発表によると日本の利用者は男性が43%、女性が57%と女性ユーザーが過半数を占めているという特徴もあり、広告運用の観点からは「若年層や女性といったターゲットにリーチしやすい」「細かなターゲティングが可能」「写真や動画で視覚的なPRができる」といったメリットの多い媒体としても注目されています。

さらに、特にストーリーズ機能は2016年の実装以降多くのユーザーに愛用されており、2018年時点で国内アカウントのうち約7割がストーリーズを利用していることがFacebook社より発表されています。

そのため、通常のフィード広告に加えてストーリーズ広告の運用を積極的に行うことが認知度向上・コンバージョン獲得といった目標達成の追い風となることがメリットと言えるでしょう。

ストーリーズ広告では入稿したクリエイティブ(広告素材)の全画面表示が可能なためフィードよりも視認性が高く、かつ通常ユーザーの投稿に溶け込みやすい自然さがあることもメリットとして挙げられます。

さらには、ストーリーズの投稿機能を活用して多彩なCTAボタンを設置することも可能であり、従来の広告には無かったインタラクティブ要素を持たせることができるでしょう。

フィード機能をほとんど利用せずストーリーズだけを閲覧する層も増加しているため、広告在庫が潤沢であることなども利点です。

Facebookによる公式発表では2018年の時点で日本国内のアクティブアカウントの内70%以上がストーリーズ機能を利用しているとされ、また2020年に発表された報告では85%以上のユーザーがフィード以外の機能を活用していることも明示されていることからも、この傾向は年々強まっていることがわかります。

3.ストーリーズ広告の費用感は?料金体系とあわせて解説

積極的な運用を進めたいストーリーズ広告ですが、コスト面はどのように設計されているのでしょうか。

基本的にはフィード広告や発見タブ広告などと同じく、1日あたり最低1ドル(100円前後)から出稿することができます。

CPM(インプレッション課金)・CPC(クリック課金)・CPI(アプリインストール課金)・CPV(動画再生時間課金)の4形態から目的に応じた運用プランを考えることができるほか、目標別のキャンペーンから自動的に予算を調整する設定も可能です。

4種の課金形態による目的の違いは以下の図表をご確認ください。

課金形態システム期待される成果
CPM広告が1000回表示されるごとに応じて都度課金認知拡大・ブランディング・リーチ数増加
CPC(Cost Per Click)広告がクリックされるたびに都度課金コンバージョン獲得・LPへの誘導
CPI(Cost Per Install)動画の再生回数・再生時間によって課金が発生動画マーケティングの実施・ブランディング
CPV(Cost Per View)アプリのインストール時に都度課金アプリインストール数増加



また、Facebook社が推奨する広告運用のベストプラクティスとして、「情報収集期間」を設けることが示されています。

広告配信のシステムは機械学習モデルをベースとして営まれているため、設定に応じた広告運用を行うにあたっては最大7日ほどの期間を要するとされています。

具体的には「7日以内に広告セットでおよそ50件の最適化イベント(※配信設定に基づく広告入札設定)を獲得する」ことが必要とされ、クリック最適化の場合は1クリック200円だとすると、1日あたり50クリック、つまりは日に1万円のペースで配信を行うことがその後の広告運用を安定化させることに役立ちます。

なお、情報収集期間中の予算の消化割合が低い場合にはその後の予算消化の割合が高まりますが、その分CPAが低減しパフォーマンスが高まるとされています。

逆に情報収集期間内に設定変更などをむやみに実施した場合、ステータス上で「情報収集が不十分」というエラーが発生し、十分なパフォーマンスを発揮できなくなる可能性があるためご注意ください。

情報収集期間や最適化イベントに関する疑問については、下記公式ヘルプページで詳細が解説されています。

Metaビジネスヘルプセンター 最適化イベント
https://www.facebook.com/business/help/139628083350822

情報収集期間に関するガイド
https://www.facebook.com/business/m/one-sheeters/guide-to-the-learning-phase

Metaビジネスヘルプセンター 「情報収集が不十分」について
https://www.facebook.com/business/help/269269737396981?id=561906377587030

4.ストーリーズ広告の出稿方法

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-34.png

ストーリーズ広告の出稿にはFacebook広告マネージャーを利用します。

続いて、広告出稿の流れをステップ別に解説します。

(1)Facebook広告マネージャーを立ち上げる

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-35.png

まずはFacebook広告マネージャーを立ち上げ、トップメニューから「作成」タブを選択します。

Facebook・Instagram上の広告は「キャンペーンレベル」「広告セットレベル」「広告レベル」の3つの階層に区分されるため、初めての出稿時にはキャンペーンから作成を行い、追加の広告出稿を試みる場合には「広告セット」もしくは「広告」を選択しましょう。

(2)広告キャンペーンを作成する

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-36.png

続いて、広告設定を進めていきます。

前述した「キャンペーン」ではコンバージョン獲得・商品販売など広告全体の目標・目的を以下のメニューに沿って選択します。

・ブランドの認知度アップ
・リーチ
・トラフィック
・エンゲージメント
・アプリのインストール
・動画の再生回数のアップ
・リード獲得
・メッセージ
・コンバージョン
・カタログ販売
・来店数の増加

計11から成る目的の中から自社のビジネスに合ったプランを選択した後、広告に対するユーザーのアクションを計測するためのタグ「Facebookピクセル」の設定を行います。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-37.png

ピクセルの設置によりユーザーの行動を追跡できるようになり、コンバージョン地点の確認やリマーケティングの実施などが可能になります。

3.広告セットの作成・配信設定を行う

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-38.png

キャンペーンの作成が完了した後は予算や掲載期間、オーディエンス設定などをあらかじめ決める「広告セット」の設定を進めていきます。

予算の項目では「1日の予算」「通算予算」の2種類が選択でき、前者では日ごとに設定した金額に応じた予算消化が行われ、後者では配信期間全体を加味して総額が適宜消化されていきます。

固定的な予算を持たない場合には、基本的に「1日の予算」を選択すると良いでしょう。

掲載期間は配信開始日の設定と終了日の設定が行えます。

1日の予算を選択した場合には、基本的に終了日の設定は不要です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-39.png

続いて、オーディエンス設定を実施します。

既にFacebook広告を運用している場合にはあらかじめユーザー層に関するデータが蓄積されていますが、これからストーリーズ広告を運用していく場合には地域・年齢・性別といった属性や、興味関心を持つ分野やハッシュタグなどを設定していくことが必要です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-40.png

ターゲット層の絞り込みが完了した後は「広告の配信場所」を選択します。

Facebook社公式のガイドラインではFacebook・Instagram・Messenger・Audience Networkへの「自動配置」が推奨されていますが、Instagramのみに広告を出稿したい場合には「手動配置」を選択してください。

(3)入稿ルール・規定に沿ったクリエイティブ(素材)を作成する

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-41.png

設定を進めたら、続いて入稿ルールや規定を確認の上、広告出稿に利用するクリエイティブの作成を行います。

ストーリーズ広告の場合は下記のレギュレーションをクリアした素材が利用できます。

ファイル形式…画像:JPG/PNG 動画:MP4/MOV/GIF
ファイル容量…画像:最大30MB 動画:250MB
推奨解像度…1080×1080ピクセル以上
動画再生時間…1~60秒 ※10秒以上の動画は分割され、画像は5秒間の表示
アスペクト比…9:16
備考…出稿するメディアに含まれるテキストは20%以下とする

5.事例から見るインスタ広告活用のポイント

前述の通りメリット・将来性が高いSNS広告媒体として注目を集めているInstagramのストーリーズですが、具体的にはどのように活用されているのでしょうか。

たとえば空調機器メーカーとして知られるダイキン工業株式会社では、Instagramのメインユーザー層である若年層へのブランド認知度をストーリーズ広告の活用により大幅に向上させることに成功しています。

広告内にアンケートスタンプの設置などを行いインタラクティブ性を高め、「湿度コントロール」という若年層からの関心が薄いカテゴリに関するエンゲージメントを高めました。

結果として、CTRが従来の広告から1.7倍に増加し、CPCの38%削減・広告再生単価の17%削減といったパフォーマンス向上にも成功しています。

また、日本を代表する航空会社であるANAでは2020年に掲げていたブランドメッセージ「HELLO BLUE, HELLO FUTURE」にまつわる各広告をストーリーズを中心に展開し、200万人以上へのリーチを達成しています。

メッセージ別の細かなターゲティング設定や配信面の「次々とコンテンツを切り替えて視聴される」という特徴に合わせたビジュアルの制作などに工夫をこらしたことで、リーチ数の目標に対する単価を想定額から85%削減。

ストーリーズという広告媒体を活かして成功を収めました。

6.まとめ

以上がinstagramのストーリーズ広告設定の方法です。

今回はストーリーズ広告について、基礎事項からメリット、費用感や出稿までの流れを整理してお伝えしました。

動的なCTAの設置、動画広告による情報伝達性の向上、広告感の薄いフォーマットなどメリットの多い注目のWeb広告媒体になるため、この機会にぜひ運用をご検討ください。

【参考文献】

https://orinas.jp/blogs/instagram_stories_ad/embed/#?secret=sbM4lnPB9m#?secret=6x25MY3m4q

【画像で解説】Instagramストーリーズ広告の出し方と128%クリック率を改善した事例からわかった3つの注意点
https://www.kwm.co.jp/blog/story-of-instagram-ads/

https://infinity-agent.co.jp/lab/instagram-stories-ads/embed/#?secret=GbUI8wkW0v#?secret=KkyYHZdMTf

【2023年版】Instagramストーリーズ広告完全ガイド|出稿方法・作り方のポイント
https://blog.hubspot.jp/instagram-story-ads


ストーリーズ
https://business.instagram.com/a/stories/how-to?locale=ja_JP

https://service.plan-b.co.jp/blog/ad/6508/embed/#?secret=9w2pLbye46

Instagramストーリーズ広告完全ガイド|効果的な動画制作とは
https://kaizenplatform.com/contents/instagram-stories-ads

事例で解説!Instagramストーリーズ広告クリエイティブ制作7つのTIPS【入稿手順も分かる・徹底解説マニュアル付!】https://service.aainc.co.jp/product/letro/article/2019/storiesad.html

【2021年】Instagramのストーリーを活用した広告事例まとめ
https://mtame.jp/advertisement/Instagram_story_ad/

Instagramリール広告のご紹介: ビジネスを拡大して新規顧客にリーチする
https://business.instagram.com/blog/introducing-instagram-reels-ads?locale=ja_JP

https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/embed/#?secret=vDDp3UevlG#?secret=7JkDDZRR0u

Facebook 広告マネージャー
https://business.facebook.com/adsmanager/

https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/embed/#?secret=vDDp3UevlG#?secret=7JkDDZRR0u

好きと欲しいをつくるInstagram
https://www.facebook.com/business/news/instagram/house-of-instagram-japan-2020?locale=ja_JP