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松山

リスティング広告

Google/Yahoo!広告表示オプションのメリットは?設定方法や種類も紹介

リスティング広告の効果をアップさせる「広告表示オプション」を活用できていますか?

広告表示オプションは、リスティング広告の中に追加情報を表示させる機能です。広告文だけでは伝えきれない情報を補足したり、商品やサービスのアピールポイントを盛り込むのに効果的です。

この記事では、広告表示オプションのメリットや設定方法、オプションの種類について解説します。

1.Google/Yahoo!の広告表示オプションとは

広告表示オプションとは、検索結果に表示されるリスティング広告に、リンクテキストや画像、説明文、電話番号、住所などの追加情報を表示する機能のことです。 リスティング広告の文字数は決まっているため、広告文だけではユーザーが求めている全てに応えることは難しいです。そこで広告表示オプションをカスタマイズすることで、ユーザーごとの異なるニーズを満たす手助けになります。 上手く活用することで自社商品やサービスをアピールできるため設定しておくとよいでしょう。Google広告とYahoo!広告の両方で設定が可能です。

2.広告表示オプションを導入するメリット

広告表示オプションには、主に以下の3つのメリットが期待されます。

・クリック率やコンバージョン率の増加
・広告ランクの向上
・商材や訴求に合わせた柔軟な設定ができる

(1)クリック率やコンバージョン率の増加

広告内の情報だけでサイトの具体的なイメージがつくため、クリック率向上に繋がります。

さらに、広告欄の情報量が増えるので、検索結果内でユーザーの目に留まりやすくなりクリック率増加が期待できます。

Yahoo!の調査では広告表示オプション導入の効果を検証しています。実際に3種類のオプションを表示させて導入前後の効果を比較したところ、クリック率はPCで90%、スマートフォンで73%アップする結果が出ています。

広告クリック以外には、コンバージョンに至りやすい具体的なアクションを促すこともできます。

例えば以下の設定によりコンバージョン率の増加が期待できます。
・電話番号を表示させて問い合わせ獲得に繋げる
・リンクを追加してユーザーが気になるページに直接アクセスさせる
・予約フォームへ直接遷移させる

(2)広告ランクの向上

広告ランクとは、広告の掲載順位と掲載するかどうかを決めるための値です。広告表示オプションの導入は、クリック率の増加や検索結果ページでの視認性の高さに効果的なため、広告ランクの向上が見込まれます。

向上ランクが高いほど広告が表示される可能性や検索結果上位に表示される可能性が高くなるため、より自社の商品やサービスをアピールする機会が増えます。

(3)商材や訴求に合わせた柔軟な設定ができる

電話番号や住所、経路、購入方法など表示項目をカスタマイズできるのが、広告表示オプションの大きな特徴です。

自社の商品やサービスの特性により、表示させたい情報を柔軟に設定できます。例えばECサイトでは商品の追加情報や価格を、サービスでは電話番号や問い合わせフォームへのリンクを表示させるといった設定が可能です。

3.設定方法

続いては広告表示オプションの具体的な設定方法をご紹介します。

広告表示オプションの設定は自動と手動2種類の方法があります。自動で設定できるのはGoogleのみで、Yahoo!は手動で設定する必要があります。オプションの種類によっては手動でのみ設定可能なオプションもあります。

Google広告の設定

まずGoogle広告の自動設定方法を解説します。

Google広告にログインし、左側メニューから「広告<アセット」を選択します。画面右側の「詳細>アカウント単位の自動生成アセット」を選択します。

「詳細>詳細設定」で該当の広告表示オプションのオフ/オンを変更し「保存」で設定完了です。

手動で設定する場合は、画面の青い+ボタンから必要なオプションを選択してください。

Yahoo!広告の設定

続いてYahoo!広告の設定方法です。

広告管理ツールの新画面でご説明します。左側メニューから「広告表示オプション>広告表示オプション作成」を選択し、4種類のオプションから選択します。作成画面の各項目を入力し「作成」を選択すると完了です。

作成が完了したらキャンペーン/広告グループに関連付けを行いましょう。

広告管理ツールの左側メニュー「広告表示オプション」下の「関連付け一覧>関連付けを編集」から該当のオプションを選択します。関連付けるキャンペーン/広告グループにチェックを入れて「決定して進む」ボタンを押します。複数選択も可能です。

なおキャンペーンとキャンペーン配下にある広告グループのどちらにも関連付けた場合は、広告グループへの関連付けが優先されます。

電話番号オプション以外のオプションは、関連付けた階層に関わらずユーザーの検索意図により適した広告表示オプションを優先して表示します。

4.Google/Yahoo!の広告表示オプション一覧

ここでは設定できるオプションの一覧と内容を解説します。

Google広告には12種類、Yahoo!広告には4種類のオプションがあります。目的や状況によって使い分けましょう。1つの広告内に異なる種類のオプションを表示させることも可能です。

Google広告Yahoo!広告
サイトリンク表示オプションクイックリンクオプション
コールアウト表示オプションテキスト補足オプション
構造化スニペット表示オプションカテゴリ補足オプション
価格表示オプション
画像表示オプション
電話番号表示オプション電話番号オプション
プロモーション表示オプション
住所表示オプション
アプリリンク表示オプション
リードフォーム表示オプション
販売者評価表示オプション
アフィリエイト住所表示オプション

Yahoo!広告の4種類はGoogle広告に用途が類似するため、Google広告12種類について詳しくご紹介します。図の横並びが対応するYahoo!広告です。

(1)サイトリンク表示オプション

サイトリンク表示オプションは、広告文のリンクに加えてリンクテキストを表示できる機能です。

LP以外のページへリンクを貼ることができるため、幅広いニーズをカバーできます。ユーザーが求めている商品への誘導や、ユーザー自身が目的に合うサイトを選択することが可能です。

なおリンクテキストは、短いテキストでなるべく多くのリンクを表示するとよいでしょう。広告領域が広くなるため視認性も高まります。

(2)コールアウト表示オプション

広告文の下に商品やサービスの特徴を追加で表示できるオプションです。リンク先を訪れなくてもサイトの情報を伝えることができるだけでなく、広告文に入りきらなかった情報の補完も可能です。

サイトリンク表示オプションのようなリンク効果はありませんが、たとえば「初期費用5万円分無料」「取引実績」などユーザーにとってのメリットを端的に記載できます。

カスタマイズも可能で、期間限定キャンペーンを該当期間のみに表示させるスケジュールを設定する、といった使い方ができます。

全ての商品やサービスに有効なので、柔軟に設定するとよいでしょう。

(3)構造化スニペット表示オプション

構造化スニペット表示オプションとは、商品のテーマや種類、サービスの一部を強調して説明するオプションです。特性を端的に紹介できるため、多くの種類の商品やサービスを展開している場合に有効的です。

自由記載ではなく、Google広告であらかじめ用意されたヘッダーを選択し、キーワードタグのようなテキストを追加します。例えば旅行会社では「サービス」のヘッダーを選択すると「夕食バイキング、ルームサービス、オンラインカード決済」といった単語が表示されます。

(4)価格表示オプション

価格表示オプションはECサイトに有効です。広告内に価格を表示するのに加えて商品やサービスの名称や簡潔な説明を表示できます。

直接商品ページへ遷移させることができるため、広告をクリックした先で商品を探せずに離脱するおそれがなくなることもメリットです。コンバージョンまでの道のりの短縮が期待されます。

(5)画像表示オプション

広告の横に画像を表示するオプションです。テキストだけでは伝わりづらい商品やサービスの内容をアピールし、ユーザーに強く印象付けることができます。

1×1のスクエア画像(必須)と1.91×1×1の横長画像(任意)の2種類の画像を設定しましょう。画像の選択肢を複数用意することで、検索結果に表示される可能性が高くなります。

(6)電話番号表示オプション

広告から直接電話をかけることができコンバージョン増加が期待できます。緊急性の高いサービスや飲食サービスの予約などに有効です。

電話対応可能な時間帯のみ電話番号が表示される設定も可能、という利便性の高さもメリットです。

(7)プロモーション表示オプション

プロモーションやセール情報を表示するオプションです。

価格表示オプションなどでは説明文にセール情報を掲載することはできません。そこでプロモーション表示オプションを活用するとよいでしょう。イベントやセール、季節のキャンペーンなどを効果的にアピールすることが可能です。

(8)住所表示オプション

住所表示オプションでは、住所や地図、営業時間、電話番号、所在地までの道のりなど、店舗に関わる情報を表示できます。実店舗への来店促進に効果的です。

電話番号や通話ボタンの設置も可能なので、問い合わせ向上も期待できます。さらにモバイルであればGoogleMapへ遷移し経路案内も可能とフレキシブルに活用できます。

設定にはGoogleマイビジネスとの連携が必須のためご注意ください。

(9)アプリリンク表示オプション

アプリのダウンロードページへ遷移するリンクを表示できます。

ユーザーがすぐにアプリのダウンロードに進めるため、ダウンロードを促進するメリットがあります。

(10)リードフォーム表示オプション

広告の下にフォームを設定するオプションです。サイトに遷移せずに、広告の内容を見ただけで直接フォームを送信することができます。

お問い合わせや資料請求、予約等に利用するとよいでしょう。LPから最終ページまでの離脱を防ぎ、問い合わせや申し込みの増加が期待できます。

(11)販売者評価表示オプション

5つ星評価とレビュー数、評価理由のハイライトを表示できます。評価は外部のカスタマーレビューなどから提供されます。

飲食店や美容サロン、医療機関など口コミ評価が参考になる店舗に有効です。

(12)アフィリエイト住所表示オプション

ユーザーの現在地の近くで商品を販売している店舗を表示するオプションです。

「近くの店舗に在庫あり」といったテキストが表示され、店舗情報や住所、地図を確認できます。ユーザーの実店舗での購入を促進する効果が期待できます。

5.まとめ

広告表示オプションは、リスティング広告の中に追加情報を表示させる機能です。ユーザーの需要を満たし、クリック率やコンバージョン率の増加、広告ランクの向上、商材や訴求に合わせた柔軟な設定が可能といったメリットがあります。

Google広告やYahoo!広告それぞれで設定ができます。難しい設定は必要なく、ユーザーと広告主双方にメリットが多いので導入をおすすめします。

Google広告には12種類、Yahoo!広告には4種類と多様なオプションがあるので、広告の目的に応じて使いこなしていきましょう。

参照:
Google
https://support.google.com/google-ads/answer/7175034?hl=ja
https://support.google.com/google-ads/answer/2375416?hl=ja
Yahoo!
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000045056?language=ja