「キーワードプランナーとはどんなものだろう？」

「どんなときにキーワードプランナーを使うのだろう？」

以上のような悩みを抱えていませんか？

リスティング広告を最適に利用するツールとして認知されている、キーワードプランナーはWeb広告を効率よく配信するためには欠かせません。

そこで本記事では、キーワードプランナーについて利用方法や利用例などについて解説します。

1. キーワードプランナーとは？

キーワードプランナーとはGoogle広告の機能のひとつであり、検索連動型のリスティング広告に登録するキーワードを考える際に重宝するツールです。

レスポンシブは未対応ですが、Google広告のアプリを使用することでスマホでも使用できます。

リスティング広告では、「キーワード」「広告文」「ランディングページ」が重要というなかで、初手となる「キーワード」を選定するためにキーワードプランナーの活用は不可欠です。

キーワードプランナーでは、主に以下のようなことが分かります。

関連キーワード：商品やサービスに関連する語句を検索

・月間検索ボリューム：語句が検索されている頻度や、検索数の推移を確認
・競合性：キーワードの競合性の確認
・CPC：広告配信時のクリック単価を確認

下記でそれぞれ詳しく解説します。

(1).商品やサービスに関連する語句を検索

キーワードプランナーでは、リスティング広告を出したい商品やサービスに関連するキーワードを提示してくれます。

どのキーワードがリスティング広告に最適か調べるためには、キーワードを多く記入して候補の中から絞り込むのが効率的です。

しかし、なかなかキーワードが思いつかない方や幅広いキーワードを出したい方もいるでしょう。

そこでキーワードプランナーを使うことで、軸となる語句と関連性の高いキーワードが見つかります。

しかし、軸となる語句も多いほうがよいため、「不動産投資 同義語」など、同義語や類義語を調べて入力するのがおすすめです。

また、「競合他社の名前が入っている」や「自社のサービスとは関連性が低い」と思ったものは、後から除外することも簡単であるため、関連性のあるキーワードをできるだけ多く出しましょう。

(2).検索されている頻度や、検索数の推移を確認

関連性の高いキーワードの中から、検索されているボリュームや過去の推移データまで確認できます。

関連性の高いキーワードの中には、月間で1000万近く検索されているものから、100未満のものまですべて表示されるため、検索ボリュームや推移の確認は重要です。

月間検索数の多いキーワードのほうが、表示される機会が多いため、リスティング広告において有利でしょう。

ただし、実際にGoogle広告を配信していない場合には、ボリューム数「10万〜100万」などと数値は曖昧であるため、詳しいボリューム数を知りたい方は、実際に予算を設定し広告配信を行う必要があります。

広告予算配信は月200円ほどの予算で開始できるため、費用は高くありません。

(3).キーワードの競合性の確認

キーワードプランナーでは、各キーワードの競合性も確認可能です。

競合性は高い順に「高」「中」「低」と表示され、「高」である場合は同業他社の多くがリスティング広告を出しているため、入札単価は高くなります。

リスティング広告においては、競合性が低いキーワードのほうが費用対効果は高いでしょう。

ただし、コラム記事などのSEO対策においては、ここでの競合性はあまり参考にはなりません。

(4).広告配信時のクリック単価を確認

リスティング広告の運用では、利益に対し、広告への投資が上回ってしまえば、元も子もありません。

また、予算が決まっていることがほとんどであるため、クリック単価を確認し、入札金額をシミュレーションすることが大切です。

キーワードプランナー内の「予測」では、設定しているプランに反映したシミュレーションによって、1ヶ月のクリック数と費用を確認できます。

予算オーバーの場合には、キーワードの見直しを行うなどで改善可能です。

2. キーワードプランナー内での2つのツールの使い分け

キーワードプランナーでは、2つのツールが搭載されており、目的によって使い分けることができます。

以下では2つのツールについて詳しくご紹介します。

(1).新しいキーワードを見つける

「新しいキーワードを見つける」では、キーワードやサイトのURLを入力することで、それらに関連するキーワードをブラッシュアップしてくれます。

「新しいキーワードを見つける」内にも「キーワードから開始」と「ウェブサイトから開始」の2つが用意されており、キーワードから見つける場合には、最大で10個のキーワードを一度に入力でき、関連キーワードが表示されます。

それぞれのキーワードの関連性が低い、絞りきれていないと感じる場合には、フィルタとしてドメインを入力することで、サイト内のコンテンツに関連するキーワードを見つけられます。

「ウェブサイトから開始」では、URLを入力することでウェブサイトやページに関連するキーワードが表示される仕組みです。

入力したサイト全体から関連キーワードを探すか、指定されたURLだけで判断するかを選択できるようになっています。

関連するキーワードを見つけるだけでなく、それぞれの競合性や予測単価なども確認可能です。

(2).検索のボリュームと予測のデータを確認する

キーワードプランナーのもう一方の機能である、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」では、指定したキーワードが1ヶ月にどのくらい検索されているか調べられます。

また、リスティング広告を利用した場合の平均クリック単価の予測データだけでなく、過去の指標を見ることで、どの時期に検索ボリュームが上がっているかも確認可能です。

さらに、「予測」から事前に設定したプランで運用した場合の、1ヶ月のシミュレーションもできます。

シミュレーションでは、以下のようなことが分かります。

・クリック数
・表示回数
・費用
・クリック率
・平均クリック

表示回数やクリック数など、「新しいキーワードを見つける」よりもリスティング広告において最終決定を行うような情報が確認できるでしょう。

3. キーワードプランナーの利用方法

キーワードプランナーを使用する場合には、Google広告への登録が必要です。

広告の予算を記入する場面が出てきますが、無料で使用可能です。

それでは以下で、キーワードプランナーの登録・利用方法を解説します。

(1).Google広告に登録

Google広告の登録では、手順に従い入力していきます。

ただし、すぐに広告を配信する予定でない場合には「広告の予算を設定する」では、「カスタム予算 ¥200」を選択して進んでください。

そして、キーワードプランナーを無料で使用したい場合には、登録が完了した後に「管理画面」から「設定」→「キャンペーン設定」、登録画面で入力したキャンペーンの緑色の丸ボタンをクリック。

「有効」から「一時停止」にして広告の配信を止めることで、広告配信分の料金は請求されません。

詳しい月間ボリューム数を知りたい方は、一時停止をせずそのままキーワードプランナーを使用しましょう。

(2).キーワードプランナーを利用

Google広告登録後は、すぐにキーワードプランナーの利用が可能です。

以下の手順でキーワードを見つけるまたは、検索ボリュームを確認してみましょう。

【新しいキーワードを見つける場合】

1.「新しいキーワードを見つける」をクリック

2.「キーワードから開始」または「ウェブサイトから開始」をクリック

3.ビジネスに関連するキーワードを入力か、サイトURLを入力

4.「結果を表示」をクリック

5.保存したい場合は、右上のダウンロードボタンから「キーワード候補」を「.csv」または「Googleスプレッドシート」でダウンロード

【検索ボリュームを確認する場合】

1.「検索ボリュームと予測のデータを確認する」をクリック

2.「新しいキーワードを見つける」などで見つけたキーワードを入力して「開始する」をクリック。または、保存したファイルをアップロード

3.「検索のボリュームと予測のデータを確認する」では、「予測」をクリックすることで現在設定しているプランで獲得可能なクリック数が予測され、クリック数に伴った費用も確認できます。

4. キーワードプランナーの利用例

上記の利用方法をもとにした、キーワードプランナーの利用例をご紹介します。

例：不動産投資に関するリスティング広告を出したい場合

1.不動産投資に関するリスティング広告を出す目的を明確にする

2.不動産投資の同義語・類義語を調べる

3.「新しいキーワードを見つける」で「「不動産投資」や「投資不動産」「不動産投資 マンション」など関連するキーワードを入力して「結果を表示」をクリック

4.「投資用マンション」や「投資用不動産」など「不動産投資」と関連性の高いキーワードが表示される

5.不動産投資に関連性のあるキーワードから、検索ボリュームのあるキーワードのみコピー

6.「検索ボリュームと予測のデータを確認する」に貼り付け「開始する」をクリック

7.広告の入札価格などからいくつかのキーワードに絞り込み、「予測」で費用を確認

8.リスティング広告を出すキーワードを決定

まとめ

リスティング広告において、キーワードプランナーはなくてはならないツールです。

複数のキーワードから関連性の高いキーワードを見つける機能や、リスティング広告において重要なクリック単価や予測データ、過去のデータまでチェックできます。

また、広告プランを設定しておくことで、シミュレーションした1ヶ月の予測データの詳細も確認できるため、Google広告を配信した際の予算のイメージもしやすいでしょう。

リスティング広告では予算に合わせた広告配信や、より効果的な配信によって大きな恩恵を受けられますよ。

【参考文献】

Google 広告（https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.adwords&hl=ja&gl=US）

キーワード プランナーを使う（https://support.google.com/google-ads/answer/7337243?hl=ja）