ビュースルーコンバージョンとは？クリックスルーコンバージョンとの違いや確認方法を解説
「ビュースルーコンバージョンってなんだろう」
「ビュースルーコンバージョンはどうやって確認するんだろう」
こんな悩みをお持ちではないでしょうか？
ビュースルーコンバージョンとは、広告に対してはアクションを見せなかったユーザーが、他の経路でサイトを訪れるなどしてコンバージョンすることを指した言葉です。
SNSなどの発展によって、ユーザーがコンバージョンまでにたどる道のりは複雑化しており、広告のみによるコンバージョンだけでは正確な数値を計測できなくなっています。
この記事では、ビュースルーコンバージョンについて詳しく解説します。
ビュースルーコンバージョンを正しく理解して、事業の発展に活用してください。
1.ビュースルーコンバージョンとは？
ビュースルーコンバージョンとは、広告をクリックしなかったり、広告動画を視聴しなかったユーザーが別の経路でサイトへアクセスし、そこでコンバージョンすることを指した言葉です。
以前までは、それほど重視されていないコンバージョンでした。
しかし、近年ユーザーがコンバージョンに至るまでの経路は複雑化しており、広告をクリックしなかったとしても、他サイトなどで広告に表示された商材を比較検討し、検索によってサイトを訪れてコンバージョンするケースなどがよくみられます。
その背景にあるのは、SNSなどの情報発信媒体の発展です。
ユーザーは情報発信媒体の発展によって、広告だけで商材へのコンバージョンを決めるのではなく、SNSなどから口コミをみてからコンバージョンを決めるようになったのです。
今後、よりビュースルーコンバージョンの重要性は高まっていくでしょう。
2. ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンの違い
ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンは、広告を見たユーザーが何を経由してコンバージョンしたかによって分けられます。
ビュースルーコンバージョンは広告を見るだけでクリックせず、他の媒体を経由してコンバージョンするのに対して、クリックスルーコンバージョンは広告をクリックしてサイトへ遷移し、そこでコンバージョンすることを指しているのです。
クリックスルーコンバージョンは、従来通りのコンバージョンともいえるでしょう。
コンバージョンを計測する際には、それぞれの違いを理解したうえで、合算したり分けたりしながらデータを分析する必要があります。
3. さまざまなコンバージョン計測モデル
コンバージョンの計測モデルには、さまざまな種類があります。
代表的なコンバージョン計測モデルは、以下の5つです。
・ラストクリックモデル
・ファーストクリックモデル
・線形モデル
・減衰モデル
・接点ベースモデル
最後のクリックを最重要視したり、最初のクリックを最重要視したり、すべてを同一に取り扱ったりなど、コンバージョン計測は見方によってさまざまです。
どのモデルを採用するかは、自社が目指している成長曲線や、現状ビジネスの問題点などに合わせて変えていくのがいいでしょう。
計測後は分析し、よりよいマーケティング施策へと活用してください。
4. ビュースルーコンバージョンの確認方法
ビュースルーコンバージョンの確認方法は、広告配信の媒体によって異なります。
ここでは、以下の5つの広告配信媒体における確認方法を解説します。
・Google広告
・Yahoo!広告
・Twitter広告
・Facebook広告
・Instagram広告
自社が利用している広告配信媒体でビュースルーコンバージョンを確認してみましょう。
(1).Google広告の場合
Google広告のビュースルーコンバージョンは、管理画面から閲覧できます。
以下の手順で、管理画面を操作してください。
1. Google広告の管理画面へアクセス
2. 画面右上の「ツールと設定」をクリック
3. 「コンバージョン」をクリック
4. ビュースルーコンバージョンの計測期間を設定
5. 管理画面から「表示項目」をクリック
6. 「表示項目の変更」をクリック
7. ビュースルーコンバージョンにチェックを入れる
ビュースルーコンバージョンの数値は「コンバージョン」には含まれておらず、「ビュースルーコンバージョン」にのみ表示されていることに注意してください。
また、閲覧ブラウザでユーザーがCookieを許可していない場合には、コンバージョンしてもビュースルーコンバージョンとしてカウントされないことにも注意しましょう。
(2). Yahoo!広告の場合
Yahoo!広告のビュースルーコンバージョンは、広告管理ツールから閲覧可能です。
以下の手順で、ビュースルーコンバージョンの数値が表示できます。
1. 広告管理ツールにアクセス
2. 画面右上の「ツール」をクリック
3. 「コンバージョン測定」をクリック
Google広告のデータ表示画面同様、Yahoo!広告でもビュースルーコンバージョンは他の項目には含まれず、「ビュースルーコンバージョン」の項目のみに表示されます。
また、Google広告とは違ってYahoo!広告におけるビュースルーコンバージョンの計測期間は「ビューが発生してから24時間」に限定されていることに注意が必要です。
ビュースルーコンバージョン数はコンバージョンが発生した日時ではなく、インプレッションが発生した日時に計上されていることにも注意しましょう。
(3). Twitter広告の場合
Twitter広告のビュースルーコンバージョンは、Twitterアナリティクスの「コンバージョントラッキング」から閲覧できます。
データを表示する方法は、以下のとおりです。
1. Twitterアナリティクスにアクセスする
2. 画面上部の「詳細」から「コンバージョントラッキング」へ遷移
3. 「ポストアトリビューション」の期間を設定
Twitter広告においては「ビュースルーコンバージョン」のことを「ポストアトリビューション」と表現していることに注意しないと、どこに数値が表示されているかわからなくなります。
初期設定では、ポストアトリビューションの期間が「1日」に設定されているため、データを取得したい任意の期間を設定して、正確にデータを計測・分析しましょう。
(4). Facebook広告の場合
Facebook広告の場合は、広告マネージャーからビュースルーコンバージョンを表示します。
また、Facebook広告においては「ビュースルーアトリビューション」と表現されているため、その点に注意しながら、以下の手順で計測設定を行いましょう。
1. 広告マネージャにアクセス
2. 画面右上の「列」をクリック
3. 「列をカスタマイズ」をクリック
4. 画面右に表示されるアトリビューションウィンドウで期間を設定
これでデータを表示する画面に「ビュースルーアトリビューション」が表示されます。
(5). Instagram広告の場合
Instagram広告におけるビュースルーコンバージョンは、InstagramとFacebookの運営会社が同じMeta社であるため、同じ広告マネージャから閲覧できます。
操作方法も同様です。
ビジネスを切り替える際は、以下の手順で切り替えてください。
1. 広告マネージャにアクセス
2. 画面右上のハンバーガーメニューをクリック
3. 任意のビジネスを選択して切り替える
Facebookにいるユーザー層とInstagramにいるユーザー層には違いがあります。
自社がどんな商材を、どんなユーザーにプロモーションしたいかによって媒体が変わるかと思いますので、ビジネスの切り替え方法は常に頭に入れておきましょう。
5. ビュースルーコンバージョンを意識すべき商材
特にビュースルーコンバージョンを意識すべき商材は、以下のようなものです。
・高単価商材
・BtoBの商材
どちらも商材を認知してから、検討時間が長いという特徴があります。
検討時間が長くなりがちな商材は、広告を見ただけでサイトへは遷移せず、口コミサイトや比較サイト、SNS上での口コミを参考にしてからコンバージョンする可能性が高いです。
従来的なクリックスルーコンバージョンだけでは、正確なデータ計測・分析ができないのです。
たとえば、既存顧客へダイレクトメッセージを送るとして、その印刷に約100万円もかかるとしたら、たまたま広告で見かけた会社にお願いするのではなく、さまざまなサイトを見て、最も適している印刷会社を見つけようと必死になるでしょう。
検討時間が長くなる商材においてこそ、ビュースルーコンバージョンを意識すべきなのです。
まとめ
ビュースルーコンバージョンは、近年重要性を増してきています。
その理由が、SNSなどのユーザーの購買意欲を刺激するさまざまな媒体の発展です。
ユーザーは広告をクリックしたり、動画を視聴したりしなくても、広告に興味をもち、SNSなどから広告に表示された商材の情報を得て、コンバージョンすることがあります。
高単価な商材になるほど、その動きは顕著です。
今後、さらなる媒体の発展などに備えるためにも、ビュースルーコンバージョンへの理解は必要になることでしょう。
ぜひ、ビュースルーコンバージョンの知識をビジネスの発展へと活用してください。
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