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松山

CRITEOはどんな媒体なの?運用方法をざっくりご紹介

Criteoは、Web広告の数ある媒体の中でも歴史が古い媒体で、長らく「ダイナミックリターゲティング」の媒体としてリーダー的存在を維持してきました。

ただし、媒体の知名度は高いものの、そもそも海外媒体であり、取り扱い代理店も一部に絞っていることから導入ハードルが高く実際に運用経験がある方は、Google・Yahoo・FB広告と比べると少ないのが現状です。

今回は、弊社が取り扱っているCriteoについてご紹介します。

なぜCRITEOは強い媒体であり続けるのか?

CRITEOは、「ダイナミックリターゲティング」のパイオニア的存在であり、機械学習の最適化を含め進化を続けていることが強みの源泉です。ちょうど昨年頃にも管理画面側の大幅なアップデートが加わり現在も機能拡充を続けています。

Web広告黎明期だった2010年代に、「リターゲティング配信」に目を付けさらに、ダイナミック広告を組み合わせることで成果が格段に引き上げることに成功したのが、CRITEOでした。

特に、集客ありきである「通販」はCRITEOとの相性がよく、直前に閲覧した商品や閲覧した商品に関連するバナーが出現するため、購入に繋がりやすい集客を確保できます。

CRITEOがおすすめなケース

先ほど述べた通り「リターゲティング配信 × ダイナミック広告」の強みを活かせる業種/業界で効果が期待できます。

主に以下のカテゴリーが挙げられます。
・多数の商品が掲載される「通販サイト」
・不動産の「賃貸」「購入」のサイト
・アパレルサイト
・旅行や飛行機、鉄道などの予約サイト

など、多数の商品/サービスを取り扱うサイトでおすすめです。

CRITEOの運用方法

CRITEOの運用方法は、実はさほど変更できるレバーが多くないため運用者に求められるスキルもさほど多くはありません。変更できる主要なレバーをご紹介します。

入札戦略/入札調整

入札戦略には、CPC/CPM入札のほか自動入札(Criteoスマート入札)が用意されています。一般的な運用方法としては、初動のタイミングではCPC/CPM入札でスタートさせ、ある程度配信が安定したタイミングで自動入札に切り替えるのがセオリーです。

フィードの設定/追加/差し替え

フィードはCRITEOの肝となる部分です。CRITEOはフィードに登録した内容をもとに「どのユーザーに」「どんなタイミングで」「どんな配信面に」広告を表示するかを決めます。そのため、フィードに登録されている情報が不足していたり、古い情報だと機械学習も不十分となってしまいます。

CRITEOの運用においては、フィードの内容(おもに画像パターンや広告文の訴求内容)が成果の鍵を握るため、PDCAを回すのであれば最優先項目です。

リマケのリスト精査/リマケの対象期間の精査

CRITEO側で用意された「興味関心や属性セグメント」もしくは「リタゲ」での配信となります。ただし、「興味関心セグメント」の場合はあくまでも幅広くのユーザーに届ける手法のため、アクション獲得を目的とする場合には不向きです。

アクション獲得前提であれば「リタゲ」一択となるため、ある程度サイトの訪問者数が常時安定している方が成果も安定します。広告を打たない状態でのサイト流入が少ない場合は、リマケ対象のリストが少なくなり配信自体も厳しくなります。

まとめ(CRITEOの今後の展望)

昨今の情報にもあるとおり将来的にはサードパーティCookieの制限によりリマーケティング配信の精度や配信ボリュームは数年以内に大幅に縮小すると予想されます。

もちろんCRITEOも、Cookie制限は織り込み済みで次なるサービス拡充を進めています。今後主力として狙っているのは「リテールメディア」としての立ち位置だと想定されます。

すでにウォルマートがコロナ禍で、広告プラットフォーマーとして大成長を遂げた話は有名ですが、CRITEOも通販を強みとする広告媒体として、中~大規模の通販や小売店の業者に向けて「リテールメディアとしてサイトを成長させるためにCRITEOを導入しませんか?」という触れ込みで各通販サイトや小売店への営業を推進しているようです。

いずれにしても、リマーケティング配信の縮小に伴ってCRITEOの事業領域が縮小するわけではなく、新たな分野に拡充する方針であることは間違いないでしょう。