検索クエリとは?キーワードとの違いや確認方法、活用法を解説
1. 検索クエリとは?
「検索クエリって一体なんなんだろう」
「検索クエリがわかったところで、何ができるようになるのだろう」
以上のような疑問を抱えていませんか?
検索クエリとは、ユーザーが検索の際に使用した単語、または単語の組み合わせのことを指している言葉で、「検索語句」とも呼ばれています。
この記事では、検索クエリとキーワードの違いや活用方法についてご紹介します。
検索クエリについての知識を深め、ビジネスに活用することで売上向上を目指しましょう。
1. 検索クエリとは?
検索クエリとは、ユーザーが検索の際に使用した単語、または単語の組み合わせのこと。
そのほかにも、「検索クエリー」「クエリ」「検索語句」と呼ばれます。
検索クエリを知ることで、ユーザーがどのような意図で検索行動をとっているのかを推測可能であり、それによってユーザーの購買までの距離感が把握できるのです。
ユーザーの購買までの距離感が把握できれば、記事や広告の最適化が可能になります。
それによって、経費削減・売上向上につなげられるでしょう。検索クエリとは、Web業界において非常に大切な知識なのです。
2. 検索クエリとキーワードの違い
検索クエリと意味が混同しやすい言葉に「キーワード」があります。しかし、検索クエリとキーワードの違いは明確です。
検索クエリは「実際に検索窓に入れられた語句」のことであるのに対して、キーワードは「ターゲティングの際に登録する語句」のことを指します。
加えて、検索クエリはユーザーが入力するものであるため誤字脱字や表記ゆれを含みますが、キーワードにはそれらが含まれません。
2つの意味はしっかりと区別し、使い分けられるようにしましょう。
3. 検索クエリによってわかること
検索クエリを分析すれば、ユーザーの検索意図がわかります。
なぜなら、検索クエリは検索意図によって変わるからです。
検索クエリを分析すれば、「何を目的としてユーザーが検索行動を起こしているのか」がわかるようになり、その検索ユーザーに対して適切なアプローチができるようになるのです。
Yahoo!のコンピューター広告副社長など務めていたAndrei Broder氏による『A taxonomy of web search』では、検索クエリが以下の3つに分類されると提唱されました。
分類名 | 型名 | 検索意図 |
ナビゲーショナルクエリ | 案内型 | 特定サイトにアクセスしたい |
インフォメーショナルクエリ | 情報型 | 目的の情報を得たい |
トランザクショナルクエリ | 取引型 | 具体的な取引を行いたい |
言い換えれば、検索クエリの分析によって「購買への近さ」がわかるのです。
たとえば、トランザクショナルクエリで検索しているユーザーは、具体的な取引を行いたいと思っている可能性が高いため、コンバージョンを目的とした広告のターゲットとしては非常に適しています。
検索クエリを分析すれば、少ない広告費で売上を最大化できるでしょう。
4. 検索クエリの確認方法
検索クエリの重要性がどれだけわかっても、確認できなくては意味がありません。
ここでは、検索クエリの確認方法を3つ紹介します。
本記事を読み終わったら、ぜひ一度検索クエリを確認してみてください。
(1)Google Analyticsから確認する
検索クエリは、Google Analyticsから確認できます。
Google Analyticsを使えば、オーガニックの検索クエリと広告の検索クエリの両方を1つのツールで確認可能です。
オーガニックの検索クエリは、以下の手順で表示できます。
1.Google Analyticsにログイン
2.画面左のメニューから「集客」をクリック
3.表示されたメニューから「Search Console」をクリック
4.表示されたメニューから「検索クエリ」をクリック
広告の検索クエリ表示手順は、以下のとおりです。
1.Google Analyticsにログイン
2.画面左のメニューから「集客」をクリック
3.表示されたメニューから「Google広告」をクリック
4.表示されたメニューから「検索語句」をクリック
Google Analyticsで検索クエリが表示されない場合は、Google Search Consoleとの連携が完了していない可能性がありますので、連携を確認しましょう。
(2)Google Search Consoleから確認する
もちろん、Google Search Consoleからも検索クエリを確認可能です。
Google Search Consoleからは、オーガニックの検索クエリのみが閲覧できます。
操作は以下のとおりです。
1.Google Search Consoleにログインする
2.画面左のメニューから「検索パフォーマンス」をクリック
3.表示されたメニューから「検索結果」をクリック
4.画面中央に表示されている「クエリ」をクリック
Google Search Consoleでは掲載順位も確認できますので、検索クエリと同時にチェックを行い自社コンテンツのSEOやクオリティを見直しましょう。
(3)Google 広告から確認する
Google広告を利用して広告を出稿していれば、管理画面から検索クエリが確認できます。
具体的な確認手順は、以下のとおりです。
1.Google広告にログイン
2.画面左のメニューから「キーワード」をクリック
3.表示されたメニューから「検索語句」をクリック
こちらで「どのキーワードでどれくらい広告が表示されているか」「表示された広告は効果的だったのか」などが理解できます。
Google広告を活用しているのであれば、確実に確認しておくべきでしょう。
加えて、Yahoo!広告も「ログイン>キーワード>検索クエリー」という順に操作することで、同様の情報を手に入れられます。
5. 検索クエリの活用方法
検索クエリを確認したら、今度は実際に活用する必要があります。
ここでは、検索クエリの活用方法として代表的な物を3つご紹介します。
分析した検索クエリをビジネスに活用していきましょう。
(1)リスティング広告のキーワード選定に活用する
検索クエリの活用法として最も代表的なのが、リスティング広告のキーワード選定です。
リスティング広告とは、ユーザーが検索した際に検索結果として表示される広告のことで、「検索連動型広告」「検索広告」「PPC広告」とも呼ばれています。
Google広告やYahoo!広告でリスティング広告を出稿していれば、検索クエリごとにどれくらいの金額を使ったかが把握できます。
検索クエリを分析し、現在のリスティング広告を表示するキーワードとして相応しくないものは削除を行い、より効果が期待できるキーワードを設定しましょう。
また、リスティング広告のタイトルとなる部分は検索ユーザーが最初に目にするところであるため、キーワードを含めながらも、検索意図に沿ったものにするべきです。
CVRとLTV、予算の採算が合うのなら、広告は積極的に利用するといいでしょう。
(2)キーワードプランナーと併用してSEO上位を狙う
検索クエリとキーワードプランナーを併用し、SEO上位を狙うのも有名な活用法です。
キーワードプランナーはもともと広告配信向けのツールではありますが、メインキーワードや関連キーワードのボリュームを把握できるということで、SEOにも役立ちます。
まずは、検索クエリをGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleで確認し、どのキーワードを経由して自社コンテンツへ到達したのかを分析しましょう。
次に、キーワードプランナーを利用して、経由キーワードの関連キーワードはどのようなものであるか、どれほどのボリュームがあるかを確認します。
最後に、コンテンツを検索クエリが示した検索意図に最適化しつつ、関連キーワードを含めて作成すれば、検索上位に表示されやすいコンテンツが作成できるでしょう。
SEOで意識すべきことは、「ユーザーを満足させること」です。
細かいテクニックではなく、検索クエリを活用してユーザーの検索意図を探り、ユーザーが求めているものを提供できるようになりましょう。
(3)さまざまなマーケティング活動に活用する
検索クエリを活用すれば、オンラインだけでなくオフラインのマーケティング活動も最適化できることでしょう。
なぜなら、検索クエリから読み取れるオンラインの検索意図と、オフラインで人々が求めているものは非常に近しい関係にある可能性が高いからです。
たとえば、「飲食店 集客 効率化」という検索クエリを狙った広告が高い効果を出している場合、ネットに疎い高齢者が経営している個人飲食店も同じように「うちの飲食店の集客を効率化したい」と思っているはず。
そこで、個人飲食店をターゲットとしたチラシを作成し、ポスティングを行えば、オンラインで効果を発揮した広告と同じように、オフラインでも効果が出ることでしょう。
検索クエリの分析は、市場全体のニーズを分析するにも効果的です。積極的にさまざまなマーケティング施策に活用していきましょう。
まとめ
検索クエリは、Web業界でビジネスをするうえで欠かせない知識です。
確認・分析を行い、その検索ユーザーに対して適切なコンテンツを届けられるように軌道修正を行えば、最低限のコストで最大限の効果が期待できます。
逆に、検索クエリを確認しないまま、ユーザーの検索意図とは外れたコンテンツを投下していれば、どれだけコストをかけても結果は出ないでしょう。
ぜひ、本記事に書かれていた方法で検索クエリを確認し、活用してください。これまでと同じ労力で、これまで以上の結果を出せるようになるはずです。
【参考URL】
https://ads-promo.yahoo.co.jp/service/start-articles/basic/what-query/
https://www.cis.upenn.edu/~nenkova/Courses/cis430/p3-broder.pdf
https://support.google.com/google-ads/answer/2472708?hl=ja
https://analytics.google.com/analytics/web/provision/#/provision