オーディエンスの母数とクリック単価の関係
広告配信を行ってみると、想定した金額よりもクリック単価が高くなるという問題に直面したことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は、オーディエンスの母数とクリック単価の関係を見ながら、どのようにクリック単価が決まっているかを解説します。
広告は在庫がある分しか出せない
媒体側で出せる広告の配信枠を表したものが、広告在庫と呼ばれます。
広告在庫が少ないとどのようなことが起きるかというと、少ない枠の取り合いになるため競合性が高まります。
さらに人気ジャンルであれば、クリック単価も高騰しやすくなります。
そのため、クリック単価が高騰すると、良い結果ではないような印象を受けがちですが一概にそうとは言えません。
その理由ものちに解説していきます。
各媒体のオーディエンス母数比較
Google・Yahoo・Twitter・Facebook/Instagramで、ある程度同じ条件でどのように違うか見てみましょう(媒体の仕様により、完全に同じ条件は出来ません)。
■比較条件
地域:東京
性別:女性
年齢:20代
①Googleディスプレイ広告
※年齢は仕様上、近いもので【18~34歳】を設定しています。
②Yahooディスプレイ広告
Yahooの仕様上、キャンペーン作成時にオーディエンスの母数は確認できません。
③Twitter広告
※年齢は仕様上、近いもので【21~34才】を設定しています。
④Facebook/Instagram広告
Facebook/Instagram広告は1歳単位で年齢設定が可能です。
■Facebook広告
■Instagram広告
上記のように媒体によってもかなり母数が変わってくるため、商材にあった媒体選びも重要です。
クリック単価高騰=不成績?
最終的な配信結果が数値で出たときに、気になる指標の一つに「クリック単価」が含まれますよね。
ですが、クリック単価が高騰したからと言って不成績だとも限りません。
最終的には、色々な要因を考慮しながら判断する必要があります。
確認しやすいものとしてはGoogle Analytics(GA)を使用して流入の質を見ることができます。
上記の部分で新規ユーザーの流入を見つつ、以下の指標を参考にしながら質を見ることが出来ます。
質の良さの指標として、
・直帰率が低い
・ページ/セッション(1訪問あたりのページビュー数)が多い
・平均セッション時間が長い
の3点を確認してみてください。
まとめ
クリック単価が高いからと言ってすぐに決めつけず、総合的にみて判断してみてはいかがでしょうか?
高騰していたとしても、ユーザーの質が良く商材の売り上げに繋がったり、認知度が上がっていれば広告を出した成果になると思います。
クリック単価高騰の原因はオーディエンスの母数のみではありませんが、クリック単価が高騰している際にはこちらの見方も参考にしてみてください。