インプレッションシェアとは?高め方や確認方法をわかりやすく解説
「インプレッションシェアってなんだろう」
「どうやってインプレッションシェアを活用するんだろう」
以上のような悩みを抱えていませんか?
インプレッションシェアとは、出稿した広告が表示可能だった回数に対して、実際に広告が表示された回数を表す割合のことを指しています。
この記事では、インプレッションシェアについて詳しく解説します。
インプレッションシェアへの理解を深めて、広告効果を最大化しましょう。
1. インプレッションシェアとは?
インプレッションシェアとは、出稿した広告の表示可能回数において、実際に広告が表示された回数が占める割合を指した言葉です。
インプレッションシェアを求める式は以下のとおりです。
(広告の表示回数)÷(広告の表示可能回数)×100=(インプレッションシェア)
具体的には、広告の表示可能回数が300回だったのに対して、広告が実際に表示された回数が270回だったとすれば、インプレッションシェアは90%と算出できます。
見込み客を取りこぼさないためにも、広告運用を継続する際の指針としても、非常に大切な考え方です。
2. インプレッションシェアの高め方
インプレッションシェアの高め方は、以下の2パターンです。
・広告予算を増加させる
・ターゲットを絞る
インプレッションシェアが低いと、アプローチできるはずだった見込み客に広告が届いていなかったり、見込み客以外にも広告費を使っていたりする危険性があります。
インプレッションシェアの高め方を覚えておきましょう。
(1). 広告予算を増加させる
インプレッションシェアを向上させる、最も簡単な方法は「広告予算を増加させること」です。
なぜなら、インプレッションシェアが低く出ている原因として「表示可能なのに予算が足りなくて表示されていない」というケースが存在するから。
広告表示可能回数が500回あったとしても、広告予算が3万円なら、1クリックあたり100円がかかる広告は300回しか表示できません。
よって、インプレッションシェアは60%となってしまうのです。
広告予算の増加は、すぐにインプレッションシェアを増加させてくれるシンプルな改善策のひとつです。
(2). ターゲットを絞る
ターゲットを絞ることによっても、インプレッションシェアは改善されます。
ターゲットを絞ることによって、掲載順位を争う競合の広告が少なくなり、掲載順位の低下によって広告が表示されない現象を防げるのです。
いわば、ターゲットを絞るのは「広告表示可能回数を最適化し、少なくすること」によってインプレッションシェアを向上させているともいえるでしょう。
つまり、よりターゲットを狭く絞り込んで広告配信することで、母数自体は減り、競合も少なくなって掲載順位が上がることによって、インプレッションシェアが向上するのです。
広告予算に余裕がないなかでインプレッションシェアを改善したいなら、ターゲットを絞ることを意識するといいでしょう。
3. インプレッションシェアの高めるべきケース
インプレッションシェアは、いつでも高めておけばいいというものではありません。
インプレッションシェアを高めるべきケースは、以下のようなものです。
・ターゲットが明確かつコンバージョンが目的であるケース
・ 広告配信に損失があるケース
レバレッジがかかるタイミングでインプレッションシェアを高める努力をしましょう。
(1). ターゲットが明確かつコンバージョンが目的であるケース
ターゲットが明確であり、コンバージョンを目的としている広告を配信しているなら、インプレッションシェアの向上に力を入れましょう。
ターゲットが明確であることから、絞ったターゲティングをすることでインプレッションシェアを向上させられますし、コンバージョンを目的としているならすぐに広告費を回収できるため、広告予算を多めにとってもキャッシュフローに大きな問題は発生しないと考えられます。
おそらく、このケースの時点においては事業もある程度軌道に乗っているはずです。
インプレッションシェアを向上させ、事業をどんどん大きくしていきましょう。
(2). 広告配信に損失があるケース
広告配信に損失があるケースにおいても、インプレッションシェアを高めるべきです。
大きな機会損失がある場合はインプレッションシェアを高めないと、見込み客への接触回数が少ないため認知度は拡大されませんし、コンバージョンしたとしてもマーケットシェアを奪えないので商品・サービスが広く購買されることはないでしょう。
逆に、狭いターゲットに対して広告配信をしている場合は、広告配信による機会損失もそれほど大きいものではないため、数値改善に力を入れる必要はありません。
4. インプレッションシェアの高めなくてよいケース
経営の流れによっては、インプレッションシェアを高めなくてよいケースがあります。
インプレッションシェアを高めなくてよいケースが、以下の2つです。
・広告予算を十分に確保できないケース
・幅広い層に認知を拡大したいケース
センターピンを見極め、いまやるべきことにリソースを割くことを意識しましょう。
(1). 広告予算を十分に確保できないケース
広告予算を十分に確保できない場合、インプレッションシェアを改善する必要はありません。
なぜなら、無理に広告予算を捻出して広告費に当てたとしても、長期的な効果は得られないうえ、他に予算が回らないことによって社内に問題が発生する可能性があるからです。
広告予算を増額したことによって、プロモーションしている商品・サービス自体や、広告の運用フロー、従業員やスタッフに問題が発生してしまったら元も子もありません。
インプレッションシェアを改善するとしても、ターゲットを絞るだけにしましょう。
広告予算が十分に確保できない状態で、なんとか広告予算を捻出するのは非常に危険です。
(2). 幅広い層に認知を拡大したいケース
幅広い層に認知を拡大したい場合も、インプレッションシェアは高めなくてよいです。
つまり、インプレッションシェアが低く表示されても問題ないので、ターゲットを絞りすぎずに広告配信を続けていくほうが大事だということ。
インプレッションシェアの数字を追っていると、ターゲット選定を迫られることになります。
しかし、幅広い層への認知拡大を目指す場合はターゲットを絞りすぎないのが吉です。
インプレッションシェアの数値は無視して、さまざまな層へのアプローチを続けましょう。
5. インプレッションシェアの確認方法
インプレッションシェアの確認方法は、広告配信媒体によって違います。
ここでは、以下の3つの媒体における確認方法を解説します。
・Google広告
・Yahoo!広告
・Facebook広告
・Instagram広告
すでに広告配信している場合は、いますぐ確認してみましょう。
数値を改善することで、すぐに売上向上へと貢献できるかもしれません。
(1).Google広告の場合
Google広告におけるインプレッションシェアの確認は、Google広告の管理画面からです。
以下の手順に沿って操作してください。
1. 「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」のいずれかをクリック
2. 表示項目アイコンをクリック
3. 「表示項目の変更」をクリック
4. 「競合指標」をクリック
5. インプレッションシェアの項目にチェックを入れる
6. 「適用」をクリック
より詳しい方法や詳細については「Google広告ヘルプ|インプレッション シェアのデータを取得する」を参考にしてください。
(2). Yahoo!広告の場合
Yahoo!広告においても、広告管理ツールの画面からインプレッションシェアを確認できます。
「キャンペーン管理」のタブにおいては、以下の方法で数値の確認が可能です。
1. 広告管理ツールの「検索広告」をクリック
2. 「キャンペーン管理」をクリック
3. 表示内容選択から「キャンペーン」もしくは「広告グループ」をクリック
4. 表上部にある「表示」をクリック
5. 「インプレッションシェア」にチェックを入れる
6. 「適用」をクリック
より詳しい方法については「Yahoo!広告ヘルプ|インプレッションシェアとインプレッション損失率について」を参考にしてください。
(3). Facebook広告・Instagram広告の場合
Facebook広告とInstagram広告のインプレッションシェアは、広告マネージャから閲覧可能性です。
以下の手順で「ターゲットリーチ率」を確認してください。
・広告マネージャ
・任意の広告セットにポインタを合わせる
・表示された「確認」をクリック
すると、「ターゲット飽和」のところに「ターゲットリーチ率」という指標が表示されます。
これがインプレッションシェアを表している数値です。
しかし、現在は以下のキャンペーンタイプでしか確認できません。
・トラフィック
・アプリのインストール
・リード獲得
・コンバージョン
それ以外のタイプでは「確認」が表示されないので注意してください。
まとめ
インプレッションシェアは、広告配信において非常に大切な用語です。
意識して広告運用することによって、これまでよりもコンバージョン率がよくなり、広告費用対効果が改善されるなどの効果があります。
しかし、インプレッションシェアの向上にリソースを割くタイミングには注意が必要です。
経営・事業の波のなか、いまあるリソースをインプレッションシェアの向上に割くことが最適解ではないケースがあります。もっと他のことにリソースを割くべきケースです。
「いま、何を最優先事項とすべきか」を考えるなかで、インプレッションシェアの向上が選択肢の一部にするのは問題ありませんが、「インプレッションシェアを向上させればすべてがうまくいくだろう」という考え方はしないようにしましょう。
経営・事業におけるセンターピンを意識しつつ、常に行動していくことが大事です。
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