ファインド広告とは?メリットとデメリットや入稿方法を解説
「ファインド広告ってなんだろう?」「ファインド広告の使い方がわからない」といった悩みを抱えていませんか?
ファインド広告とは、Googleが提供している広告サービスのひとつ。3つの配信面を利用して、月間最大30億人のユーザーにアプローチできます。
この記事では、ファインド広告の詳細やメリット・デメリット、具体的な入稿方法までご紹介します。ファインド広告を使って、自社サービスの認知度拡大につなげていきましょう。
1. ファインド広告とは?
ファインド広告とは、Googleが提供している広告サービスの一つです。2019年にβ版がリリース開始となり、2020年に一般利用できるようになりました。
ファインド広告が表示されるのは、以下の3つのサービス内です。
・YouTube
・Discover
・Gmail
Googleの機械学習機能を利用することによって、独自のアルゴリズムに基づいたターゲティングが自動で行われるのですが、その精度が高いと注目を集めています。Googleのサービスを利用しているユーザーにリーチできるため、とても幅広い年齢層にアプローチできることから、どんな商品やサービスの広告にも適しているといえるでしょう。
2. ファインド広告のメリット
ファインド広告を利用するメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
・月間最大30億人のユーザーにアプローチ可能
・Google独自のアルゴリズムで最適なターゲットに配信可能
・通常ではアプローチできないユーザー層にリーチできる
メリットを十分理解したうえで、利用するようにしましょう。
(1). 月間最大30億人のユーザーにアプローチ可能
ファインド広告は、月間最大30億人ものユーザーにアプローチが可能です。なぜなら、ファインド広告は世界で最も利用されている検索エンジンを提供している「Google」のサービス内で広告配信ができるからです。
たくさんのユーザーにアプローチできるということで、認知度の拡大には最適な広告だといえるでしょう。
商品やサービスは、以下の順番で売れるといわれています。
1. 認知・注意
2. 興味・関心
3. 欲求
4. 記憶
5. 行動
そのファーストステップとなる「認知」にファインド広告が使えるのです。ファインド広告をうまく活用するということは、ビジネス成功への第一歩ともいえます。
(2). Google独自のアルゴリズムで最適なターゲットに配信可能
他の広告ではなくファインド広告を利用するメリットとして、「Google独自のアルゴリズムで最適なターゲットに広告配信ができる」というものが挙げられます。広告は配信すればするほどお金がかかってしまうもの。宣伝する商品・サービスにそもそも関心がない人に広告を表示させたところで、お金と時間を無駄にしてしまうだけです。
そこで大切になるのが、適切なターゲティングです。ターゲティングがうまくいっていれば、最低限のコストで最大限の効果が得られます。ファインド広告を使えば、Googleの機械学習機能に基づいて、適切なターゲティングができるでしょう。
(3). 通常ではアプローチできないユーザー層にリーチできる
ファインド広告では、通常アプローチできないユーザー層に対してもリーチできます。ファインド広告が「検索結果」として表示されるのではなく、Googleが取得した情報に基づいて「サービス内」で表示されるからです。
たとえば、リスティング広告を利用している場合には「指定したキーワードで検索したユーザー」にしか広告は表示されません。しかし、ファインド広告なら検索をしなくても、Googleのサービスを利用しているだけで広告が表示されるのです。なかなかリーチできなかった層にも広告が届くのは、ファインド広告の大きな魅力だといえます。
3. ファインド広告のデメリット
ファインド広告のデメリットは、以下の3つです。
・配信面の指定ができない
・配信デバイスの指定ができない
・他キャンペーンより画像の規定が厳しい
(1). 配信面の指定ができない
ファインド広告では、配信面の指定ができません。つまり、「YouTubeのホームフィードだけで広告を配信したい」「Discoverだけで広告を配信したい」ということができないのです。この点、Goolgeディスプレイ広告においては配信面の指定ができるのに対して、ファインド広告では配信面の指定ができなくなっているので注意しましょう。そのため、配信面に効果が依存するような広告はファインド広告に合わないといえます。
どの媒体で発信しても効果が見込める広告を作成して、配信するようにしましょう。
(2). 配信デバイスの指定ができない
ファインド広告では、配信面のほかに「配信デバイス」の指定もできません。「デスクトップだけに広告を配信したい」「モバイルだけに広告を配信したい」ということができないため、言葉選びなども気を配る必要があります。例えばモバイルにおいては「タップ」という言葉でも、デスクトップでは「クリック」と使い分けますが、これを指定できないため注意が必要です。
広告経由で流入してくるユーザーがデスクトップを利用しているのか、それともモバイルを利用しているのかがわからないということを意識しておくようにしましょう。すると、自然に広告だけでなく、遷移先のLP等でも気をつけられるでしょう。
(3). 他キャンペーンより画像の規定が厳しい
ファインド広告は、他の広告よりも画像の規定が厳しいです。その理由についてGoogle広告ヘルプでは「Google ではブランド保護を特に重視しているから」と書かれています。
ファインド広告として認められないものの代表的な特徴は、以下の5つ。
1. 著しく冒とく的な表現
2. 強烈な性描写
3. 暴力的な描写が繰り返されるコンテンツ
4. インタラクティブな要素を暗示させたもの
5. 自撮り写真の画像
そのほかにも利用してはいけない画像がありますので、「Google広告ポリシーヘルプ|ファインド広告のフォーマットの要件」を参考にしてください。
4. ファインド広告の配信方法
ファインド広告の配信方法は、以下のとおりです。
1. Google広告にアクセス
2. +アイコンから「新しいキャンペーンを作成」をクリック
3. 達成したい目標を選択
4. キャンペーンタイプ「ファインド」を選択
5. キャンペーンの名前や予算などの情報を入力
6. 広告クリエイティブをセット
キャンペーンタイプで「ファインド」が表示されない場合は、「達成したい目標」の画面に戻り、目標が「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」「目標を設定せずにキャンペーンを作成する」 のどれかになっていることを確認してください。
その他の目標に設定すると、ファインド広告が表示されません。
5. ファインド広告の入稿規定
ファインド広告においては「ファインド広告」と「ファインドカルーセル広告」という2種類の広告が配信でき、それぞれによって入稿規定が変わります。
「ファインド広告」の入稿規定は、以下のとおりです。
広告見出し(必須) | 最大半角40文字(全角20文字) |
説明文(必須) | 最大半角90文字(全角45文字) |
画像(必須) | 横向き画像1200×628px(推奨)スクエア画像1200×1200px(推奨)縦向き画像960×1200px(推奨)スクエアロゴ1200×1200px(推奨) |
お店やサービスの名前(必須) | 最大半角25文字(全角12文字) |
「カルーセルファインド広告」の入稿規定は、以下のとおりです。
広告見出し(必須) | 最大半角40文字(全角20文字) |
説明文(必須) | 最大半角90文字(全角45文字) |
カード画像(必須) | 横向き画像1200×628px(推奨)スクエア画像1200×1200px(推奨) |
ロゴ画像(必須) | 1200×1200px(推奨) |
お店やサービスの名前(必須) | 最大半角25文字(全角12文字) |
最小のサイズ等を知りたい場合には「Google広告ヘルプ|ファインド キャンペーンを作成する」を参考にしてください。
まとめ
ファインド広告は、認知度を高めるにはもってこいの手段です。
Googleの適切なターゲティングと圧倒的なリーチ数に加えて、Googleのサービス内で広告が配信されることによって、これまでリーチできなかった層にアプローチできます。もちろんデメリットもありますが、これだけ大きなメリットがあることを考えると、デメリットは無視できるほどのものでしょう。商品やサービスを販売するにあたって、「認知の獲得」は最初のステップです。ファインド広告を利用してスタートダッシュを決め、ビジネスを加速させていきましょう。
【参考URL】
・https://support.google.com/adspolicy/answer/9311119?hl=ja