SmartNews広告とは?ターゲティングの種類と設定ポイント
「SmartNews広告はどんなものだろう?」
「どうやったらSmartNews広告を効率的に配信できる?」
以上のような悩みを抱えていませんか?
国内ユーザー数No.1のニュースアプリであるSmartNews(スマートニュース)内に広告配信できる「SmartNews Ads」。
ターゲティングのみならず、オーディエンスリストの作成によって効果的な広告配信を可能にしています。
この記事では、SmartNews広告の概要や広告配信のターゲティングのポイントについて解説します。
1. SmartNews広告とは?
スマートニュース広告とは、2019年10月末時点で日米5,000万ダウンロードを超えるニュースアプリである「スマートニュース」に配信する広告です。
スマートニュース広告の特徴を以下でいくつかご紹介します。
(1).ユーザーの月間利用頻度が高い
Web広告は、ユーザーの目にとまる頻度が高くなければ、良い効果が得られないでしょう。
その点において、スマートニュースは国内ユーザー数No.1であり、ユーザーの月間利用頻度も多いため、広告効果も高い効果が期待できる媒体です。
スマートニュースユーザーのうち、月間51回以上訪問するユーザーの割合は、競合SNSや検索エンジンを抜いた31%。
この数字は、スマートニュースで選定したチャート内にある媒体のなかでNo.1です。
(参考:SmartNews Ads|スマートニュースの特長)
(2).ユーザーの年収層が高い
スマートニュースユーザーの約6割は20〜50代の働く世代であり、経済活動が活発なユーザーが多いといった特徴があります。
さらに、約半数のユーザーが平均年収を超える年収500万円以上であり、1,000万円以上のユーザーも一定数存在。
経済活動が活発であり、収入面でも安定していることから購買意欲も高いと言えます。
実際に、「スマートニュースの広告が実生活に役立つ」と答えた人の割合は30%、「広告をクリックする」と答えた人の割合は41%といった統計があり、これは業界平均よりも上回っている数字です。
(3).ニュース記事と同じ形式で配信可能
スマートニュース広告には、運用型広告の「Standard Ads」と予約型広告「Premium Ads」の2種類があります。
なかでも、「Standard Ads」は運用予算に応じて、ニュース記事と記事の間に挟まれた形で配信される広告です。
通常のニュース記事と同じように表示されるため、ターゲティング次第でクリックされやすくなるでしょう。
(1).予約型広告「Premium Ads」とは
もう一方の予約型広告「Premium Ads」は、スマートニュースアプリないのさまざまなチャンネルのファーストビューに掲載できる広告形式です。
ユーザーの目にとまりやすいエリアへの掲載で、インパクトを与える広告配信であるため、認知拡大効果や関心度を高める効果が期待できます。
(4).人工知能を用いた高効率配信が可能
マートニュースでは、「SmartNews AI」といった独自の人工知能を用いてユーザーに適したニュース配信を行っています。
「SmartNews AI」では、アプリ内でのユーザーの動きなどの「ユーザーの行動データ」や「コンテンツの情報」をスクーリングし、広告にも利用。
スマートニュース広告では、広告のパフォーマンスを事前に予測して選定し、より効率的な広告配信を可能にしています。
2. SmartNews広告のターゲティングの種類
(1).ターゲティングのセグメント
スマートニュース広告には、運用型広告の「Standard Ads」と予約型広告「Premium Ads」があるとご紹介しました。
さらに、「Premium Ads」には静止画の「Display Ads」と動画の「Video Ads」の2種類が用意されています。
上記の3種類の広告には、それぞれ対応しているターゲティングが異なるため、以下の表でターゲティングできるセグメントを確認してみましょう。
| 詳細 | Standard Ads | Premium Ads Display Ads | Premium Ads Video Ads |
OS | ・iOS・Android | ◯ | × | × |
性別 | ・男性・女性・不明 | ◯ | ◯ | ◯ |
年齢 | ・19歳以下・20-24歳・25-29歳・30-34歳・35-39歳・40-44歳・45-49歳・50歳以上 | ◯ | △※34歳以下/35歳以上のみ可、その他の場合は要お問い合わせ | △※34歳以下/35歳以上のみ可、その他の場合は要お問い合わせ |
時間帯 | 1時間単位 | ◯ | × | × |
キャリア | ・docomo・au・Softbank | ◯ | × | × |
オーディエンス | ・リマーケティング・配信除外・類似拡散・キーワード・モバイル広告IDリスト | ◯ | ×※要お問い合わせ | ×※要お問い合わせ |
ジャンル | ・芸能&エンタメ・ビジネス・IT&テクノロジー・スポーツ&アクティブ・グルメ・コラム&ライフスタイル・社会 | × | ◯ | ◯ |
興味関心 | ・自転車・ビューティー&ケア・キャリア・恋愛&結婚・教育・エンタメ・ファミリー・マネー&金融・グルメ・ゲーム&アニメ・健康&ヘルスケア・政治/ペット・不動産・ショッピング・スポーツ・ファッション・テクノロジー・スマートフォン・旅行 | ◯ | × | × |
都道府県 | 47都道府県 | ◯ | ◯ | ◯ |
47都道府県でのターゲティングは、店舗経営しているなど特定の地域への広告に有効です。
「Premium Ads」のみ対応している「ジャンル」は、以下のようにそれぞれより詳しいチャンネルへの配信を設定できます。
ジャンル | チャンネル |
芸能&エンタメ | ・エンタメ・コラム・まとめ・ゲーム・映画・話題 |
ビジネス | ・国内・政治・経済・国際・マネー・マーケット |
IT&テクノロジー | ・テクノロジー・イノベーション・自転車 |
スポーツ&アクティブ | ・スポーツ・サッカー・野球・テニス・ゴルフ |
グルメ | ・グルメ |
コラム&ライフスタイル | ・コラム・ファッション・ファミリー・リビング・いぬ・ねこ・どうぶつ・恋愛・メンズスタイル |
社会 | ・国際・国内・政治 |
(参考:SmartNews Ads ヘルプ|Premium Ads チャンネル・ジャンル対応表)
1,000を超えるほど豊富なチャンネル数を保有する、SmartNewsならではのメリットが感じられるターゲティング方法です。
(2).オーディエンスリスト
SmartNews広告のターゲティングでは、広告主側で定義したオーディエンスリストの作成・活用も可能です。
オーディエンスリストとは、広告主が持っているデータと、スマートニュースが持っているデータから広告配信対象・除外対象を設定するためのリストのこと。
スマートニュース広告で作成できるオーディエンスリストの種類については、下記で詳しく紹介しています。
(参考:SmartNews Ads ヘルプ|キャンペーンを作成する)
(1).アプリ
広告主のアプリに対して、以下のようなアクションをした経緯のあるユーザーをリスト化します。
・インストール
・起動
・課金
・継続利用 など
ポストバック連携は過去90日分で、オーディエンスリストの作成では、「ポストバック連携」か後述する「IDリストアップロード」を選ぶ必要があります。
(2).モバイル広告IDリスト
モバイル広告IDリストは、SDK(Software Development Kit/ソフトウェア開発キット)から、アプリユーザーのIDを抽出することで、活用できます。
アプリの「ポストバック連携」ができない場合に利用することがほとんどです。
(3).ウェブサイト
ウェブサイトのオーディエンスリストは俗に言う、「リターゲティングリスト」です。
指定するウェブサイトや特定ページの過去90日間分の来訪者リストが作成できます。
Pixel(ピクセル)タグを用いて、タグのあるページの来訪者を特定するため、Pixelタグを取得して設置するなどの事前準備が必要です。
(4).広告実績
スマートニュース広告配信の蓄積データから、広告にアクションしたことのあるユーザーをリスト化します。
ただし、対象となる以下のアクションが100件以上必要であるため、注意しましょう。
・ビューアブルインプレッション(vimp)
・クリック
・コンバージョン(CV)
・Video watch:0% view,25% view,50% view,75% view,100% view
有効データ期間は過去90日間分までです。
(5).記事キーワード
設定キーワードに関するスマートニュース内の記事閲覧の記録のあるユーザーをリスト化します。
自社商品やサービスの成約見込みのあるキーワードを設定、OR条件またはAND条件を指定することで、費用対効果の高い配信ができるでしょう。
(6).興味・関心
スマートニュース内での、ユーザーの閲覧記事の傾向をもとにカテゴライズして、リスト化します。
「自動車」「グルメ」「エンタメ」「政治」などのさまざまなカテゴリから選択可能であり、有効期間は過去30日間分です。
(7).類似オーディエンス
類似オーディエンスは、既存オーディエンスリスト内から嗜好の似たユーザーをリスト化して配信します。
スマートニュースの何%のユーザーを類似ユーザーとして含めるかを表す、オーディエンスサイズも5〜30%まで5%刻みで設定可能です。
また、類似オーディエンスの作成にあたって、OSや性別以下のパラメータの設定もできます。
(8).結合オーディエンス
既存のセグメントを結合したオーディエンスリストを作成が可能です。
「いずれかに一致する」OR条件として、条件にあったユーザーをリスト化します。
合計で30個以下、ユーザー数2,000万以下のセグメントの結合が可能です。
オーディエンスリストを使用することで、より詳細なデータを元にユーザーに広告配信がされます。
3. 認知度を上げたいときのターゲティングポイント
新商品や新サービス、ブランドの認知度を上げたいときや、ターゲット層にリーチしたいときは、以下のようなポイントを抑えて広告配信してみましょう。
ターゲティングは、必須であるもののみ設定し、オーディエンスリストは以下のようなものが適しています。
・ウェブサイト
・記事キーワード
・興味・関心
「ウェブサイト」を用いて、過去にサイトに来訪したユーザーに対してリマーケティングを行うことで、ターゲット層にリーチ可能です。
さらに、「記事キーワード」を設定することで、特定の閲覧履歴があるユーザーに対して広告配信ができるため、リマーケティング同様の効果が得られるでしょう。
「興味・関心」では、リマーケティングや記事キーワードよりも広範囲での見込みユーザーへリーチ可能です。
4. Standard Adsの優先目標設定
「Standard Ads」では、配信目的によって以下の優先目標の設定が可能です。
・リーチ最大化:未リーチユーザーに優先配信
・クリック最大化:類似ユーザーの潜在層へ優先配信
・コンバージョン最大化:類似した閲覧履歴のあるユーザーへ優先配信
(参考:SmartNews Ads ヘルプ|Standard Ads とは?)
ターゲティングのポイントと一緒に設定することで、効果的な配信ができるでしょう。
5. SmartNews広告の事例
最後に、スマートニュース広告配信の事例をご紹介します。
事例条件は以下のとおりです。
・案件:外貨EX
・目標:無料講座解説の申し込み獲得
・施策:リマーケティングとブロード(セグメント指定は年齢のみ)の2つのキャンペーンに分けて実施
ブロード配信することでクリック単価を低く抑えつつ、新規流入を確保しました。
その後、リマーケティングで口座開設へのLPへの流入へという戦略で配信。
結果として、ブロード配信はクリック単価約40円とスマートニュース広告の中では高いものの、金融ジャンルで見ると低く抑えて配信できました。
特にリマーケティングについては、クリック単価は約80円と高いものの、コンバージョン一件は約7万円で獲得できています。
まとめ
SmartNews(スマートニュース)は、国内利用者数No.1のニュースアプリであり、Web広告配信においてユーザーの年収層の高さも魅力です。
ニュース配信に使用する独自のAIシステムを広告配信にも利用することで、ターゲティングを設定するだけでより効果的な広告掲載ができます。
さらに、オーディエンスリストの作成も可能であるため、保有しているデータを最大限活かした配信も可能です。
認知度を上げるためには、「ウェブサイト」からオーディエンスリストを作成してリマーケティングが有効的。
単価を抑えつつ最大限の効果を発揮するためにも、ターゲティング・オーディエンスを上手に利用しましょう。
【参考文献】
SmartNews Ads
https://ads.smartnews.com/home/
MEDIA GUIDE
http://static.smartnews.com/smartnews-ads/key_mediaguide_smartnews.pdf
Premium Ads チャンネル・ジャンル対応表
https://help-ads.smartnews.com/item-337/
SmartNews Adsとは?
https://help-ads.smartnews.com/item-117/
SmartNews Ads ヘルプ キャンペーンを作成する
https://help-ads.smartnews.com/category/campaign-creation/user-defined/