【2026年最新】WEB広告制作にAffinityは導入すべき?Canvaとの連携メリットと経営価値

「Canvaでは細かい調整ができない…、でもAdobeはコストも学習難度も高い…。」そんな悩みを抱えるWEB広告担当者や経営者の方へ。本記事ではAffinityを導入することで現場のストレスがどう解消され、コストがどう変わるのかを、創業1972年・東京田町の広告代理店「日辰広告」が解説します。
1. 1ヶ月間で4倍の注目度!Affinity導入の価値
2025年10月、Canvaがデザインソフト「Affinity」を統合し、「Canvaアカウントがあれば、Affinityを無料で利用できる」という発表を行いました。XなどのSNSには「Adobe解約」や「脱Adobe」といったワードが並び、発表以降Affinityの検索数は427%増加しました。

しかし、日々の業務に追われる中で、新しいツールを深堀りする時間が持てず、導入まで踏み切れていない会社も多いのではないでしょうか?そんな方のために、WEB広告制作における「Affinity導入の価値」を”現場”と”経営”の視点からお伝えします。
2. WEB広告に求められるデザインとは?
そもそも、WEB広告に求められるのは、”コンマ数秒の間”に「ターゲットの目に止まり、クリックされる」ことです。そのために重要なことは、PDCAを、素早く回し、最適解に近づくことです。その点、誰でも直感的に操作ができる「Canva」は、WEB広告制作のスピード感と相性がいいと言えます。

しかし、Canvaには現場を悩ませる「致命的な問題点」があります。
3. 現場が抱える「Canva」の致命的なデメリット4選
(1)1文字単位での調整不可(文字間・文字サイズ)
WEB広告において、「文字の読みやすさ」や「視覚的インパクト」は成果に直結します。
しかし、Canvaは「”特定の1文字”だけを小さくする」「”この文字間だけ”を詰める」といった1文字ずつの調整ができません。 そのため現場では、1文字ずつテキストブロックを作成し、手動で並べて調整するという「力技」を強いられています。

(2)レイヤーが常時表示されない
複雑な構成のバナーになればなるほど、レイヤー管理が重要になります。
しかしCanvaはレイヤーパネルを常時表示できないため、重なり合った要素の中から「目的の素材」を探し出すだけで一苦労です。修正のたびに必要な要素を掘り起こす作業は、精神的・時間的コストになります。

(3)ダウンロードすると表示がズレる
デザインを編集画面では完璧に整えたはずなのに、いざダウンロードをすると、文字の位置がズレていることがあります。バナーの指定サイズが小さくなるほど、この現象が顕著に起こります。時間をかけて細かく整えたのに「書き出したらズレる」のは現場にとって大きなストレスです。仕方がないのでズレの修正を行いますが、「このくらいズラしておけば、ダウンロードで整うかな…」という”勘”の作業を何度も繰り返すしかありません。(複数枚、複数サイズある場合などは地獄の作業になります。)

(4)文字装飾の限界
縁取り、シャドウ、グラデーションといった文字装飾の自由度が極めて低く、あらかじめ用意されたエフェクトの範囲内でしか表現できません。例えば、エフェクトで用意されている「文字シャドウ」は強さ(濃さ)に限界があります。対処法として、シャドウを濃くするためにテキストを複数個コピペするという裏技を使いますが、レイヤーの要素が増えるほど、上記①②③の問題もより重くのしかかります。

4. WEB広告制作に「Affinity」を導入するメリット5選
「Canvaでは致命的な欠点がある…」
「かと言って、Adobeでは人材育成ハードルが高い…」
そんな悩みを抱えるWEB広告制作現場で、「Affinity」は検討すべきデザインツールの1つになると考えています。その理由を5つお話します。
(1)Canvaの現場ストレスを解消
まずは第3章で挙げたCanvaの現場ストレスが、Affinityを使うことで解消されます。
✔︎一文字ずつバラバラに作っていたテキストブロック
✔︎見失うレイヤー
✔︎ダウンロード後の表示崩れ
これまで現場で「仕方ない」と飲み込んできた無駄な時間がなくなります。
文字装飾も、縁取りの太さや影の付け方、グラデーションなどを自由に作り込むことができます。
他にも、Affinityのメリットをご紹介します。
(2)1つの画面でAdobe 3種相当の作業が完結
Affinityの最大の特徴は、Adobeの主要ソフトに近い機能を備えた「3つのワークスペース」を、1つの画面上でシームレスに切り替えられることです。

1つの画面内で作業が完結するため、Adobeソフトのように複数のアプリを立ち上げ、重いデータを往復させる必要はありません。
(3) Adobeより手軽
Adobeに比べてUIが整理されており、操作しやすいのもメリットです。
もちろん、その分一部の機能ではAdobeに劣りますが、スピードが命のWEB広告制作においては、必要な機能がシンプルにまとまっているほうがメリットが大きいと感じています。
※ただ・・「縦書きができない」のには正直困っています。今後の改善に期待をしつつ、現状は力技で縦書きを行っています。
(4)AI機能
Canvaの有料プランを契約すれば、Affinity内でCanvaAIの機能を活用できます。
- 拡張機能: 写真の足りない部分をAIが補完して広げる
- 背景ぼかし: 被写体を際立たせる加工も一瞬
- 画像生成: イメージに合う素材をその場で作成
ただ、画像生成については、やはりChatGPT・NanoBanana・Midjourneyなどの外部AIツールのほうがクオリティが高いと思います。

(5) CanvaからAffinityへ、スムーズなデータ連携
そして、最大のメリットが、Canvaで制作したデザインを、Affinityへ引き継いで編集できるという点です。
「最初からAffinityで作ればいいのでは?」

と思うかもしれませんが、「0→1」の段階をCanvaで作ることで、Affinityの弱点を補い、チーム全体の効率を上げることができます。次の章で詳しくご紹介します。
5. 「Canva」で0→1を作るべき理由
「0→1」の段階でCanvaが外せない理由は、3つあります。
(1)スピードと自由度
Canvaの最大の武器は「初速」です。キャッチコピーのアイデア出し、簡単な構成イメージを作るラフ段階では、サクサクと直感的に操作できるCanvaが優秀です。
構成段階ではCanvaのホワイトボードもかなり使えます。案件に関する情報を一つの画面に落として、それらを確認しながらアイデアを練ることができます。

(2) 豊富な素材
素材探しは、デザインツール内で完結するに越したことはありません。
「外部サイト」から探す場合、①(その場でイメージ確認ができないので)複数個をキープしてカンプ素材としてダウンロード→アップロード②制作中は”透かし”が入り、ディレクターや先方OKが出たら正式にダウンロード→アップロード・・と、あまり効率が良いとは言えないからです。
その点「Canva」なら、その場で膨大なライブラリからドラッグ&ドロップするだけで透かしのない素材を配置できるので、サクサクとイメージの確認をすることができます。
「Affinity」にも素材はあるのですが、Canvaのライブラリには劣ると感じています。いずれCanvaのライブラリがAffinityに連携されるという噂もあるので、それまでは素材固めまでCanvaで行う、という使い方が良いと思います。
※とは言え、Canva素材だけでは見つからないことも多くあるので、もちろん外部の素材サイトやAI画像生成も活用しています。
(3)編集データの共有
チームの連携が重要になる「0→1」の段階では、データをスムーズに共有できるかどうかはチームの生産性に関わります。
しかし、現状ブラウザ版がないAffinityでは、編集中の画面を複数人で共有することができません。
その点、ブラウザベースのCanvaなら”URL一つで”同じ画面に入りフィードバックが可能です。
「このコピー、あともう少し短くできますか?」
「要素の優先順位を入れ替えましょう」
といったやり取りを、ノンストレスで行えるのは、Canvaの大きなメリットです。

★ 注意点
「Canva」→「Affinity」に制作中のデータを引き継ぐ際、テキストに関しては文字崩れが起きてしまいます。
いくつか対処法があるようですが、現状はAffinityで打ち直し(コピペ)が速いのかなと思っています。(Canva側ではテキストの調整に時間をかけず、だいたいで置くくらいに留めます。)
この点も、今後の改善に期待したいところです。
6. Affinityが経営を変える
Affinityの導入は「経営」視点からみても、いくつかのメリットがあります。
(1) Adobeサブスク契約からの解放
即効性があるのは、固定費の削減です。月額数千円のAdobeサブスクリプションから解放され、年間で計算すると1ライセンスあたり数万円単位のコスト削減が可能になります。長期的な経営視点で見れば、そのコストメリットは計り知れません。
(2)外注費の削減
これまで「社内ではクオリティに限界があるから」と外注していた案件も、Affinityがあれば社内で完結できる幅が広がります。外注費を抑制し、社内にクリエイティブの知見を蓄積できる体制が整います。
(3)ノンデザイナーの戦力化
新卒や未経験の中途採用者に、いきなり高機能なAdobeソフトを習得させるのは、教育コストも時間も膨大にかかります。 その点、Affinityなら、学習のハードルが下がります。
もちろん、Canvaと同じレベル感で直感的にすぐできるわけではなく、機能の数が多い分、当初は頭を使って、ショートカットを覚えて…という一定の習熟期間は必要になります。しかし、Adobeに比べて「教える側」も「教わる側」も負担が少なく、ジュニア層を早期に現場の戦力として組み込めることは、組織の大きな強みになります。
(4)採用の間口が広がる
求人募集要件に「Adobe経験3年以上」を入れている企業は多いと思いますが、Adobeを使いこなし、その上、”勝てるバナー”を制作できる「マーケティング思考」まで兼ね備えた人材を採用するのは、容易ではありません。
しかし、Affinityを導入した体制があれば「Adobe経験3年以上」にこだわらず、採用の間口を広げることができます。これは、単なる条件の妥協ではなく、より本質的な「ポテンシャル」を重視した採用ができるということです。
例えば、スキルのハードルを下げた分「自社に合う価値観」や「マーケティング思考」に秀でた人材に出会えるチャンス(母数)を広げられるかもしれません。組織に馴染む人材を、”数ヶ月後に活躍する戦力”として確保できることは、採用競争が激しいこの時代に大きな経営的メリットです。
7. まとめ
「Canvaで速く作り、Affinityで仕上げる」
このハイブリッド体制は、これからのWEB広告制作現場における選択肢の1つになると思います。
しかし、これらはあくまで「ツール」に過ぎません。
成果が出るクリエイティブを作るためには、変化の激しい運用現場のリアルな視点、徹底した調査・分析が欠かせません。
日辰広告では、日々、最新情報のキャッチや最新ツールの積極的な検証を行っています。競合分析・市場調査・顧客インサイトの把握・トレンド分析・過去の運用成果検証・AI活用・インフルエンサー施策といった多角的なアプローチで骨太なマーケティング戦略を練り続けています。
「制作のスピードを上げたい」
「現状の運用方法で成果が出るのか不安だ」
そんな悩みをお持ちの方はもちろん、
「どこがボトルネックになっているかはっきりしない…」
「マーケティングの相談パートナーがほしい…」
「何かもっといい方法があるのではないか…」
と、まだ明確な悩みが見えていない方も、ぜひ一度日辰広告にご相談ください。


