ディスプレイ広告のレスポンシブバナー・画像バナーの使い分け方をご紹介

Google・Yahooのディスプレイ広告サイズは全て合わせると20~30種類のサイズが候補として用意されていますが、現実的によほど大規模な予算でない限り全種類のバナーサイズを用意することはハードルが高いと思います。
結果として、いくつかサイズを絞って配信するケースが多いですが、バナーサイズの優先度をどのように考えるべきかという部分は明確になっていないと思います。
今回は、「シーン別でどのバナーサイズを用意すべきか?」について考えてみました。
GDN/YDAのバナーサイズ一覧
具体的なバナーサイズについては、他ブログで多く紹介されているため割愛します。
GDN/YDAのバナーサイズは大きく分けて「レスポンシブ」か「画像バナー」となります。まずはレスポンシブバナーの是非について考えてみます。
基本的にはレスポンシブバナーで十分
まず前提として、GDN/YDAともにレスポンシブバナーはアプリ面などに表示されたり、表示される形式が指定できないといった部分で、クライアント様や広告代理店様にはあまり評判が良くないのが現状です。
ただし、レスポンシブバナーを利用するメリット・デメリットを天秤にかけても、多くの場合はメリットが上回るはずです。
▼レスポンシブバナーのデメリット
・表示崩れの心配
・アプリ面など低質な面への掲載(事前のオプトアウトで回避可能)
・クリック率が下がる懸念
・バナーサイズごとの成績分析ができない
▼レスポンシブバナーのメリット
・制作工数を削減
・フレキシブルにバナー用広告文を変更可能
・1つのバナーですべての掲載面に広告掲載可能
・画像差し替えもアリモノ素材で簡単
もちろんクライアント様のCI上の問題で表示形式が崩れてしまうことに問題がある場合は仕方ないですが、なんとなくのイメージでレスポンシブバナーを除外するのは損失のほうが大きいといえます。
画像バナーはどんなケースで使うべきか
レスポンシブバナーがいくらメリットが大きいといっても、画像バナーを制作したほうが良いケースもあります。まず、前提としてスケジュールや予算にゆとりがある前提で、具体的なケースをご紹介します。
特殊なデザイン/指定サイズで見せたい場合
例えば上記の不動産バナーのように間取りを含めてバナーで掲載したい場合、レスポンシブ広告ではサイズによって見づらくなってしまうため、レスポンシブ広告では訴求が難しくなります。この場合は、バナーサイズごとに別々のビジュアルでの作成がおすすめです。
ロゴCI規定が厳格な場合
ロゴCIの規定によりロゴ周囲◯◯pxを空ける、背景色は#◯◯◯◯など具体的な規定が定められている場合は、レスポンシブバナーは不向きです。この場合レスポンシブバナーは諦める必要があります。
バナーサイズによって明らかにCVR・CTRに差が出る場合

前提として、バナー以外の部分の最適化(ターゲット、ウェブサイト、フォーム、媒体検討など)をやり尽くした上でとなりますが、バナーサイズによって明確にCTR・CVRが変化することがあります。
理由としては、広告在庫はサイト運営者によってどのようなサイトにどんなサイズの広告枠を掲載するかが変動し、最終的にはプレースメントの掲載面に影響するためです。
とはいえ、影響度合いで考えると、よほどLPの作りやターゲット設定のほうが影響が大きく、優先度としては低くなります。
まとめ
今回は大まかにレスポンシブバナー・画像バナーの使い分けについてご紹介しました。まず大前提として、広告戦略全体を考えるうえで、「広告をレスポンシブにするか、画像バナーにするか」というのは非常に細部の話であり、影響度合いが大きくありません。
それ以上にLPのデザインをどうするか?そもそもサービスの訴求ポイントはどこか?といった部分を考えていくことに時間やお金を投資していったほうが有効です。最初の段階ではバナーサイズという細部にとらわれず、まずは「レスポンシブバナー」でスタートして、配信する中で調整していくという方針が良いでしょう。
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