【教育系広報ノウハウ】学校・教育機関でのSNS活用方法とメリット・デメリットをご紹介

Ebina

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2021年6月4日

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SNS運用・広告

少子化による志願者の減少や、デジタルテクノロジーの進化に伴う新たなマーケティング手法の誕生などを背景に、学校・教育機関の広報のあり方が大きく変化しています。中でもSNSを活用した集客方法は、他校との差別化につながる広報戦略として注目が高まっています。
今回は、大学・高校中学・塾・ビジネススクールなどの学校広報担当者の方に知って欲しい「SNS活用方法」をご紹介します。メリットやデメリット、おすすめのSNS媒体についてもぜひ参考にしてください。

1.学校の広報担当者におススメな2つの広報手法

学校広報の定番の業務として、学校案内の冊子やホームページの作成、新聞・TVなどの広告戦略やオープンキャンパスなどのイベントの実施などがあります。しかしこれらは多くの学校が従来取り組んでいることなので、広報の手法としては横並びです。そこで学校の広報担当者に就いたら、ぜひ下記の2点に着手してみてください。

(1)SNS投稿 + SNS広告運用

まずはSNSの投稿を1媒体からでもいいのでスタートしましょう。学校広報として公式にアカウントを開設して、学校案内の冊子やホームページに載せていないきめ細かな投稿を地道に続けていくことがポイントです。

さらに費用や労力に余裕があれば、SNS投稿に加えてSNS広告運用も行うとベターです。SNS投稿は基本的にフォロワーになってもらったりアカウントやハッシュタグで検索してもらったりしなければ投稿を見てもらえません。しかしSNS広告ならリーチしたいターゲットに向けて広告を出稿できるので、能動的な情報発信が可能になります。

総務省の発表によると、学校の志願者となる中学生以上の10代〜20代のSNS利用者は今や8割を超えています。

TVや新聞などのマス媒体に広告を出稿するよりも、SNS媒体は広報のメッセージが志願者に届きやすいと考えられます。

(2)Web広告代理店の選定

もちろん広報担当者様が現場の様子をSNSに投稿して学校のカラーを豊かに表現できればいいのですが、その他の業務もあるためなかなか難しいのではないでしょうか。その場合は、Web広告代理店に相談するのもおすすめです。

広報担当者が1人でやみくもに取り組むと成果が出るまで時間がかかってしまうものですが、Web広告代理店がノウハウを用いて取り組めば短期間での成果が期待できます。そのため、広告代理店に対してお金を支払うことは決して無駄というわけではありません。どのような戦略をとるべきかといった提案段階から相談に乗ってくれる代理店もあるので、一度相談してみると良いでしょう。

2.学校・教育機関の現状

学校・教育機関を取り巻く現状は大きく変化しています。ここでは環境変化について、改めて確認してみます。

(1)少子化による学校志願者の減少

社会問題である少子化は深刻です。総務省統計局によるデータでは、平成元年〜30年の間に0~14歳の人口が着々と減り続けていることがわかります。令和の時代になったからといって、回復傾向は期待できないでしょう。このままでは志願者が定員割れする学校も現れ、どの学校が統廃合になってもおかしくない時代を迎えようとしています。

(2)学校ブランディングでの差別化が急務

志願者が減り続ける今、学校が生徒を選ぶのではなく学校は「選ばれる」立場になりました。志願者や保護者からの信頼を獲得するためにも、横並びの学校広報から抜きん出るためのマーケティング戦略「ブランディング」が注目されています。企業やお店、商品が生き残りのために強みや独自性をアピールするように、学校もSNSなどの新たな広報施策を活用して他との差別化をアピールしていく必要があるのは周知の事実となっています。

3.SNSを活用した学校広報のメリット

SNS学校広報にいち早く取り組むことで、多くのメリットが期待できます。ここではSNSを利活用した学校広報におけるメリットについて詳しく解説していきます。

(1)ターゲットを絞って発信できる

そもそも、現在の10~20代は生まれた時からインターネット環境があったデジタルネイティブ世代なのです。SNSはこうしたターゲットの日常に深く入り込んでいるので、親和性が非常に高い媒体です。

そしてSNSのユーザーアカウントには、年齢・居住エリア・興味関心などの情報が集まっています。そのため、個人の属性や興味関心のカテゴリーを絞ったターゲットに的確にリーチすることができます。そして、自学校の取り組みに興味を持っている人物がどんなユーザー像であるのかも、概ね把握できるようになります。

(2)高い費用対効果が期待できる

TVや新聞などのマス媒体は情報発信のための媒体使用料が不可欠で、莫大な費用がかかります。一方で、SNSのユーザーアカウントを持つだけでは基本的に媒体使用料がかかりません。そのため、予算はコンテンツ作成に投入できます。また、SNS広告の場合は料金が必要ですが、成果報酬型の広告枠を活用すれば費用対効果が明確になるので安心です。

(3)志願者と相互コミュニケーションがとれる

SNSの魅力は相互コミュニケーションで学校と志願者の関係を縮められることです。コメント機能やアンケート機能を用いれば、学校に対する志願者の本音や疑問に耳を傾けることができ、運営側からの対応次第で親近感や好感度を高めることも可能です。

(4)説明会などの情報をタイムリーに配信できる

オープンキャンパスや説明会は、ぜひ多くの志願者に訪れて欲しい体験型イベントです。ホームページなどで告知をして「サイトの告知ページを見てもらうのを待つ」だけでなく、SNSで戦略的に認知浸透を図ることができます。数ヶ月前から直前まできめ細かく告知することもできますし、当日の実況などを配信すれば、次回のイベントへの興味喚起にもつなげられます。

(5)拡散力が高い

投稿にハッシュタグをつければ、興味・関心を持ちそうなユーザーに向けて配信できます。またSNSへの投稿は、TwitterのリツイートやInstagramのリポスト、Facebookのシェアといった機能によってユーザーが拡散してくれる場合もあります。好意的な拡散が多発すれば、いわゆる「バズ」現象も期待できます。SNS上で多くのフォロワーを持つインフルエンサーの目に止まれば、一気に自学校の知名度が広がるということも現実に起こり得ます。

(6)在校生のリアルな姿を発信できる

SNSで投稿するコンテンツを学校職員だけで制作していると、「学校目線」の面白味のない内容になりがちです。できれば、つい数年前まで志願者であった在校生に参加してもらうと志願者がリアルに知りたい情報発信となり、興味喚起になるでしょう。ただしコンテンツ制作の際には自由性を与えながらも、最低限のコンプライアンスチェックを行うことは忘れないようにしてください。

4.SNSによる学校広報のデメリット

SNSを活用した学校広報活動には、デメリットも伴います。念のためデメリットも確認して万全を期しておきましょう。

(1)コンテンツ作成の労力が必要

SNSを有効活用するには、有意義なコンテンツをこまめに投稿することや、ユーザーからのコメントへの柔軟な対応などが欠かせません。きめ細かい運営のためには、複数人のSNS担当者を就けることが理想です。

(2)運営側に情報発信のリテラシーが求められる

SNSを投稿するには、情報リテラシーについての知識が求められます。情報の根拠の確認や、個人情報・機密情報のセキュリティ意識、モラルやジェンダーに対する現代的な価値観などが伴わなければ、コンテンツ制作に関わるのは危険です。誤解を与える発信は、学校そのものへの評価を左右してしまいます。

(3)不確かなネガティブ情報も拡散するおそれがある

SNSのメリットである拡散力は、その反面ネガティブな情報の拡散にもつながるおそれがあります。真偽が定かでないまま拡散されて炎上してしまうと、事態の収拾はSNS上での対応では済まなくなることもあります。こうした投稿への危機管理も意識する必要があります。

5.SNS媒体ごとの特徴を活かした情報発信

SNS媒体には、それぞれユーザーや機能に特徴があります。自学校のカラーに合ったSNS媒体を見定めて活用してみてください。

(1)Twitter

Twitterは、リツイート機能による情報拡散力の高さが魅力です。投稿にはURLを設置できるので、オープンキャンパスや独自性の高いゼミなどの特設サイトのリンクを貼って告知することも可能です。

(2)Facebook

Facebookは、他のSNSアプリよりもターゲティング精度の高さが期待できます。ただし利用者が比較的高めの年齢層なので、志願者本人よりも保護者へのアプローチや、ビジネススクールを探している社会人などに向けたプロモーションに有効です。

(3)Instagram

Instagramは「映え」というワードが注目されたように、学内施設や授業など学校の雰囲気を写真や動画で発信できることがポイントです。在校生のアカウントとハッシュタグでつながれば、よりリアルな学生生活を垣間見ることができそうです。

(4)LINE

日本のLINEユーザーは幅広い世代に定着しており、学校志願者・保護者・社会人といった全方位にアプローチが可能です。ユーザーの設定次第ですが、トークルームに新たな投稿が上がれば通知されるので、情報の見逃しを抑えることも期待できます。

(5)YouTube

YouTubeは世界的に人気の高いアプリなので、グローバルな認知向上にも活用できます。動画、音声、テロップ、効果音などコンテンツづくりには労力がかかりますが、その分訴求力は高いといえます。例えば、遠方で気軽にオープンキャンパスに訪れることができない志願者に擬似体験させるなども実現可能です。

(6)TikTok

特に若い世代で利用者が増えているTikTokは、キャンパスライフの気軽さ・楽しさ・個性を表現するにはぴったりのモバイルアプリです。基本的に15秒の短い動画を音楽やエフェクトを加えてコンテンツ化するので、テンポがよく流し見されにくい傾向にあります。

6.まとめ

志願者の減少により学校が選ばれる立場になった現在、自学校の優位性のアプローチにいち早く取り組むことが重要です。今やティーンに限らず保護者の年齢層にもSNSの利用者は広まっているので、SNSを活用した広報戦略で「自学校らしさ」を発信していきましょう。

そしてマス媒体のように一方的に広告を打つだけでなく、SNSの双方向コミュニケーションが可能な点を活用することも重要です。さらに志願者や保護者からのリアクションを吸い上げて信頼関係を築いていくことも現代の学校広報には欠かせません。継続的なSNS活用で、より良い学校広報、さらにはより良い学校づくりを目指してください。