google広告の審査基準とスケジュール、通過するためのポイント

「Google広告の審査基準はどんなものだろう?」
「どうやったらGoogle広告の審査を通過できるだろう?」
以上のような悩みを抱えていませんか?
Google広告の審査基準は、Google広告ポリシーに基づいており、ポリシーに反した広告コンテンツは「審査落ち」となって配信できなくなってしまいます。
Google広告の審査基準を正しく理解して、スムーズな審査通過を目指しましょう。
1. Google広告の審査基準は?
主なGoogle広告の審査基準は、以下の4つです。
- 禁止されているコンテンツではないか
- 制限されているコンテンツではないか
- コンテンツ内で禁止行為をしていないか
- その他の基準・条件を満たしているか
審査基準を満たしていない広告は、もちろん配信できません。
審査通過できる広告コンテンツを作成して配信し、認知拡大・コンバージョン数を増加させることで、ビジネスの役に立てていきましょう。
(1).禁止されているコンテンツではないか
以下のコンテンツは禁止されているため、広告配信できません。
- 偽造品
- 危険な商品やサービス
- 不正行為を助長する商品やサービス
- 不適切なコンテンツ
具体的には、ロゴなどのブランドの特徴を模倣したもの、タバコ関連商品、受験代行サービス、冒涜的な言葉を含むものが禁止コンテンツとして挙げられます。
より詳しい内容については『Google 広告のポリシー』をご覧ください。
(2).制限されているコンテンツではないか
以下のコンテンツを使用しているものは、広告配信に制限がかかります。
- デフォルトの広告の扱い
- 性的なコンテンツ
- アルコール
- 著作権
- ギャンブル、ゲーム
- ヘルスケア、医薬品
- 政治に関するコンテンツ
- 金融サービス
- 商標
- 法的要件
それぞれにかけられた制限下であれば広告コンテンツとして配信可能ですが、それ以外の使用であれば審査落ちとなり、広告配信できません。
制限コンテンツの具体例としては、性的行為が目的の出会い系コンテンツ、政治問題の主張に関する宣伝、賭けができるサイトなどが挙げられます。
それぞれの制限については『Google 広告のポリシー』からご確認ください。
また、そのほかにも一部のビジネスや広告フォーマット、子ども向けに制作されたコンテンツにも制限がかけられており、制限をクリアしないと広告として利用できません。
(3).コンテンツ内で禁止行為をしていないか
以下はコンテンツ内で禁止されている行為です。
- 広告ネットワークの不正利用
- データの収集および使用
- 不実表示
Google広告の審査には、コンテンツ内の行為まで含まれます。
たとえば、マルウェアを含むコンテンツの宣伝は「広告ネットワークの不正利用」として禁止行為ですし、支払いの詳細情報をわかりにくくすることは「不実表示」として禁止行為です。
それぞれの具体的な行為については、『Google 広告のポリシー』をご覧ください。
(4).その他の基準・条件を満たしているか
その他、審査基準になっているのが「編集基準と技術要件」です。
これらは、ユーザーがGoogle広告を快適かつ最大限に活用するために設定されています。
具体的には、明瞭で洗練されている広告である必要があったり、正しくて有用で操作しやすいリンク先でなければいけなかったりするのです。
よって、作成中または機能しないサイトやアプリ、一部のブラウザで表示できないサイトをGoogle広告のリンク先として設定すると、審査落ちの原因となります。
詳しい基準・要件については『Google 広告のポリシー』を参考にしてください。
2. Google広告の審査のタイミングとスケジュールは?
Google広告の審査は、広告やアセットを作成・編集すると自動的に開始されます。
審査の対象となるのは、以下を含む広告内のすべてのコンテンツです。
- 広告見出し
- 説明文
- キーワード
- リンク先
- 画像や動画
審査中はステータスが「審査中」となり、審査を通過すれば「有効」、審査を通過できなければ「不承認」というステータスへと変化します。
Google広告の審査はほとんどの場合、1営業日以内に終了しますが、広告内容によってはさらに時間がかかるケースもあることに注意してください。
2営業日以内に広告審査が完了しない場合は、ヘルプセンターへ問い合わせましょう。
3. Google広告の審査通過のためには?
Google広告の審査通過のためには、以下の3つを意識してください。
- 常に広告ポリシーを確認する
- ユーザーや広告エコシステムに配慮する
- キーワードやリンク先にも意識を向ける
審査には間違いもあるため、以上のポイントで100%通過できるわけではありません。
しかし、審査通過の可能性を少しでも上げるためには大切なポイントです。
(1).常に広告ポリシーを確認する
Google広告の審査通過のためには、常にポリシーを確認する必要があります。
なぜなら、ポリシーは市況によって変更する可能性があるためです。
実際、2022年10月にGoogleは広告リンク先の要件に関するポリシーを更新しており、これまで審査を通過していた広告が不承認になるケースが発生しています。
よって、広告コンテンツ作成の前にポリシーを確認しないと、ポリシーの変更によって以前までは問題なかったコンテンツが審査落ちとなってしまうことがあるのです。
常にポリシーを確認し、遵守した広告コンテンツを作成しましょう。
(2).ユーザーや広告エコシステムに配慮する
広告コンテンツは、ユーザーや広告エコシステムに配慮したものにしましょう。
Google広告のポリシーは、ユーザーや広告エコシステムに対して有害だと思うものを規制しており、ユーザーの安全性と利便性を目指して作成されています。
よって、ユーザーや広告エコシステムに配慮していない広告は不承認となるのです。
また、Google広告のポリシーとして明確に記載されていなくても、ユーザーや広告エコシステムへの配慮の観点から、広告が審査落ちする可能性があります。
広告コンテンツを作成したら、一度フラットな視点で「この広告コンテンツはユーザーや広告エコシステムに対して有害ではないか」と確認すると良いでしょう。
(3).キーワードやリンク先にも意識を向ける
広告を審査に出す際には、キーワードやリンク先にも意識を向けましょう。
審査となるとクリエイティブ等に意識が向きがちですが、審査対象になるのは広告に関わるコンテンツ・行為すべてであり、そのすべてが審査落ちの原因になり得ます。
たとえば、クリエイティブやキーワードが審査基準をクリアしていても、「リンク先のランディングページが一部のブラウザで表示できない」など正常に機能していなかったり、「ここで商品を購入」などのあいまいな表現を使ったりしている場合は審査落ちしてしまうのです。
広告コンテンツを作る際には、広告コンテンツ周辺にも意識を向けておきましょう。
4. Google広告で審査落ちしたら?
Google広告が審査落ちしたら、以下の2つを試してみてください。
- 広告を改善する
- 再審査を要求する
どれだけ注意を払っていても、審査落ちしてしまうことはあります。
なので、審査に落ちたときの対応を知っておくことが大切です。
(1).広告を改善する
Google広告で審査落ちしたら、広告を改善しましょう。
広告を改善するために必要なのは、以下の3ステップです。
- ステータスにカーソルを合わせて違反内容を確認する
- 審査落ちした原因の仮説を立てる
- 仮説に基づいてポリシーを再度確認する
- 確認内容に基づいて広告を改善する
リンク先に設定しているランディングページや、広告に設定しているキーワードなどの思わぬところで違反している可能性もあるので、十分に注意して改善してください。
また、ポリシーが変更されているケースもあります。
Google広告におけるポリシーは、ユーザーエクスペリエンス向上のために不定期でアップデートされていますので、ポリシーを確認のうえで改善してください。
(2).再審査を要求する
Google広告の審査では、再審査の要求が可能です。
ポリシーを読み込んだうえで広告を改善し、万全の状態で再審査を要求しましょう。
Google広告の再審査は、否認された広告またはアセットを編集し、その広告・アセットを保存した時点で自動的に行われるので、わざわざ申請する必要はありません。
再審査も基本的には1営業日以内に完了しますが、少し時間がかかったり、システム全体の安全性を確保するために審査の順番が前後する可能性があります。
2営業日以内に完了しない場合は、ヘルプセンターへ問い合わせましょう。
まとめ
Google広告の審査基準は、Google広告のポリシーに基づいています。
Google広告のポリシーの目標は、法律を遵守するだけでなく、ユーザーの安全性と利便性を高めることが必要です。よって、ユーザーや広告エコシステム全体にとって悪影響を与える一部のコンテンツは広告審査を通過できません。
審査を通過するためには、ポリシーへの理解を深めましょう。
しかし、ポリシーは時代によって変わるものです。
広告コンテンツを作成する際には、常に最新のポリシーを確認することをおすすめします。
審査を通過する広告コンテンツを作成して、スムーズに広告配信を行い、商材の認知度拡大・コンバージョン数増加を目指しましょう。
【参考文献】
Google 広告のポリシーヘルプ_Google 広告のポリシー(https://support.google.com/adspolicy/answer/6008942?hl=ja)
Google 広告のポリシーヘルプ_不適切なコンテンツ(https://support.google.com/adspolicy/answer/6008942?hl=ja)
Google 広告のポリシーヘルプ_広告の審査プロセスについて(https://support.google.com/adspolicy/answer/6008942?hl=ja)
Google 広告のポリシーヘルプ_審査中の Google 広告に関するサポート(https://support.google.com/adspolicy/answer/6008942?hl=ja)
Yahoo!ニュース_Googleが広告リンク先の要件を変更、「Better Ads Standards(優良広告基準)」に準拠(https://support.google.com/google-ads/answer/1722120?hl=ja)